2012年は、理想に近いハイビジョンカメラ「HDR-PJ760V」についに出会えました。
本当に、本当に、このような素晴らしいカメラを買わせて頂いて、感謝の上にさらに感謝の毎日です。
今回の記事では、年末という記念もあり、「筆記具風」に外観や素材、加工技術面からHDR-PJ760Vを振り返って見てみたいと思います。
夜中にあまりの欲しさに目が覚めてしまうくらいだったHDR-PJ760V。
それは、このデザインとフォルムの見事さも大きかったのです。
メカニカルでありながらも、キュービックでキュートなこのバランスには、心を射抜かれてしまいました。
HDR-PJ760Vは、造形や全体のデザイン舵取りも巧みですが、丁寧に施されたさまざまな加工にも刮目しなければなりますまい。
また、実はとっても大きい存在が、オプションパーツではありますが、これ、ソニー純正の三脚グリップ「GP-AVT1」なのです。
実際の撮影に大きな助けになるだけでなく、デザイン的にもHDR-PJ760Vから切り離したくない名品です。
樹脂製ではありますが、軽量で強度にも不安が無く、全体に施された梨地加工で質感も高くなっています。
HDR-PJ760Vは、ソニーらしく、部位ごとに「そこまでやるか」と言わんばかりの多彩な表面加工が施されています。
全体は梨地加工されて、実にしっとりとした上質感をそよがせてくれています。
そこに、光沢クローム加工、マット・クローム加工、ヘアライン加工、ブラックメタリック加工など、一つ一つが高級筆記具のバリエーションになり得るほどの美を集結させているわけで、超高性能ビデオカメラであるだけでなく、まさに映像を描くための空間筆記具として立派に成り立っていると言えるでしょう。
筆記具の美しい姿に少し慣れてからソニーのハンディカムを見ると、筆記具を作っていないソニーが、まるで一流の筆記具メーカーにも見えてくるから不思議です。
16:9比率の裏面照射CMOSセンサー、撮影に革命を起こした空間手ぶれ補正、ドイツの名門カールツァイスレンズ、内部的に一頭地を抜いた技術が投入されているだけでなく、外装にもここまで魂を込めた職人技を投入しているのに気がつくと、ドドンと心が感動で揺るがされます。
ピョコリンと出たファインダーも大変可愛らしく、研ぎ澄まされた中に光る遊び心に笑顔です。
しかし何度見てもHDR-PJ760Vはヨイ。
素晴らしいデザインの筆記具と同じ感覚で接する事が出来るカメラ、写真という作品を筆記出来る筆記具・・・か。
レンズ部分には、クリンクリンと動きまわるレンズを守るためにケンコーのプロテクトフィルターを装着していますが、HDR-PJ760Vは、ありとあらゆる部分のデザインや加工に手抜かりが無い。
細かい部分のアラ探しをしても、鎧袖一触で返り討ちにあってしまう。
パッと見が良くて、アラ探しするともっと良いって事を、「のしを付けて」思い知らされる、これがMade in Japanのパワーなのだなぁという感じです。
三脚グリップは、多機能ペンのように「もう一つのメリット」があります。
それがこのリモコン部分。
ここがあるために、録画のON/OFFやズームをフリースタイルで行えて、カメラを頭上高く掲げて撮影したりする事も自然に出来てしまうわけです。
グリップそのものの曲面の設計や、設計を実際にモノとして生み出す製造加工技術も、まるで甘さの無い達者なもので、日本の製造業はやっぱり圧倒的な底力があるなぁと脱帽するばかりです。
ソニーに限らず、こういうモノを作れる方々、技術者は国の至宝だなぁ・・・なんて、しみじみと骨身に染みて来る瞬間でありますね。
ちなみに、メモリーカードはSDHC(SDXC)もメモリスティックPRO Duoも両方使えて大変便利。
カードスロットのハッチ一つとっても、実に手の込んだ加工技術でバッチリ仕上げられています。
モノ作りに携わる全ての方々に敬意を表しつつ、これからも沢山の幸せを生み出し続けて頂ける事を願っております。