うぉっ、これはどこの国の筆記具だ!?
最初に見た時にかなり心に響いた「トンボZOOM 707 ブロンズゴールド」ですが、いかんせん限定カラーだし、もう売ってはいまい?・・・と意気消沈していたら、わわわっと販売してくれてた上に!!さらに大喜びの値引きまでしていてくれてましたぁっ。
もう今しかないと購入させて頂きました。
冬の寒さを溶かしてくれるような、ワインレッドの紙製パッケージは、とても柔らかくて優しい質感。
パッケージを開けると、おお!!
ワインレッドの中に、想像以上にしっとりと落ち着いた輝きを放つブロンズゴールドのZOOM 707登場です!
あっ、ちゃんと「限定カラー」を示すタグが付いていますね。
せっかく限定カラーだから、Webや宣伝だけでなく、こうして実際に文言としてあるのは結構嬉しいものですね。
ZOOM 707を特徴付けるこの細身フォルム!!
グリップはラバーになっていて、長持ちさせるためには湿気とか汚れとかに注意し、丁寧に手入れする必要はありそうですが、デザイン・コレクションと言いつつもシッカリと実用性を持たせているあたりが、さすが日本の筆記具という所でしょうか。
ブロンズゴールドという名前のイメージからすると、驚くほどに落ち着いた仕上がりです。
ピカピカのポリッシュしたようなものばかりがゴールドではない、と言わんばかりの、「鈍い光沢」による高級感が楽しめる一筆に仕上げられています。
その中にあって、クリップはピカピカっと光沢があるので、異なった反射率仕上げならではの美も味わえます。
本格的に使うのはまだこれからですが、試し書きは良い感じです。
■追記■
今日は、体調不良につき、仕事を休んでお医者様に行ってきます。
長い年末休みを前に、今日しか通院のチャンスが無い・・・でも、AMだけは出社して出来うるプログラム開発の対応等して来ました。
その時に、このトンボZOOM 707ブロンズゴールドを使えたので使用感を書かせて頂きたく思います。
このシャープペンシルに対して懸念があるとすれば、「細すぎて実は使いにくいのではないか」という点ではないかと思います。
ペン軸の「まるでボールペン・リフィルか?」という勢いの細さから来る懸念でしょうが、実のところ、グリップ部分は普通のスリム軸ペン程度の太さが確保されており、軟質素材の滑り止め効果もあって、スリムタイプが苦にならない方ならば大丈夫と言えましょう。
極細軸ならではの美点もあります。
芯が削れてくるのに合わせてペンをクルリと回してゆくと思いますが、やがてクリップの玉が手に当たるようになります。
この時に発揮されるのが極細軸ならではの「でっぱりのなさ」。
クリップ分と合わせてようやく普通軸のペンくらいの張り出しなので、そのまま避ける必要なく書き続ける事も可能です。
書き味は大変スムーズ。
リード・スリーブとノーズ・コーンが一体化し、積分じゃないと体積を求められないような曲面を描いてつながる芯先は、安っぽい緩みが無い頑強なもので、筆圧を強くかけようとも揺るぎない快適なものです。
金属(真鍮)軸の強度の恩恵は、細身ペンほど目立って受け取れるのでしょうね。
細い、細いと言いますが、その見た目からしたらという但し書き付きですが、金属由来の適度な重みもあって吹けば飛ぶような不安感もなく、ずば抜けたデザインのせいで実用性を犠牲にもしなかった、ペン設計の叡智勝ちと言えるでしょう。
日本の生んだ傑作ペンの一筆です。
トンボもやるなぁ・・・日本や世界には、素晴らしい筆記具メーカーが多くて幸せだっ。