昨年、念願だった三菱鉛筆ピュアモルト・オークウッド・プレミアム・エディションM5-5015シャープペンシルを購入する事が出来て、ピュアモルトシリーズは揃え終えたかなという気持ちでしたのですが、このほどピュアモルト熱が再燃しました。
それが「三菱鉛筆ピュアモルト・ジェットストリームインサイド2+1・ダークブラウン」です。
実は、尊敬する私の母がどうにも手持ちの多機能ペンに馴染んでくれず「色の出し方が分かりにくい・・・」と意気消沈中だったのです。
しかも、2000円近いような高額なペンは使いたくないという事で、悩んだ結果「これなら理想的なのではないか」と選んだのが、定価1050円の本ペン。
このペンは、オークウッド・プレミアム・エディションの黒箱とは違いますが、木の温もりをイメージした、なかなか好ましいピュアモルトの化粧箱に入れてもらえました!
やはりパッケージ付きのペンって、やぁやぁ、嬉しいもんですねぇ。
150年の時間を経て手元に届くオーク材の結晶「ピュアモルト」!
かつて母から受け継いだパーカー・ジョッターに感動して「よーし自分でも立派なペンを買うぞ、それも手頃な値段で」と決意した時、木材のピュアモルトに心ときめいたあの時の感情が鮮やかに蘇って来ました。
ピュアモルト多機能ペンは、グリップがオーク材となっていて、軸はクリアコート加工されたアンバー色の樹脂。
さすがに高級ラインのペンと違って素材の統一感までは配慮されてませんが、逆に、この質感のハッキリとした違いが個性として魅力を生み出している気がします。
私の母も「平凡じゃない感じがして良い」と気に入ってくれました。
オーク材のドッシリした貫禄と、明るい樹脂軸の爽やかな若々しさが融合して、あなどれない魅力を備えている印象がありますね。
こうしてペン尻方向から見ると、この尖った天冠部分と、大きなカーブを描く樹脂製クリップが、まるで航空機を思わせるフォルムを形成しており、なかなか心に迫るものがあります。
0.5mmのペンシルは、クリップをスライドさせると繰り出されます。
芯の繰り出しも、そのままクリップをスライド・ノックさせるため、慣れると使いやすい構造になっています。
そして、ボールペン機能は、欲しい色の付いたレバーをスライドさせるだけ。
一目見て色が分かるし、操作も迅速。
今回の肝となる母の判定は・・・「これ!分かりやすい、これで良い!」と、満点の評価でした!!
実際に、私も日課の独自ペン字練習に使ってみましたが、書き味は日本が世界に誇る感動インク・ジェットストリーム(0.7mm)!!だけあって、万年筆に次ぐ快適さ!!
スラスラと紙にインクが舞うように乗っていくさまは、さすがに油性ボールペンの革命ジェットストリーム。
0.5mmの「ジェットストリームF」も素晴らしいのですが、この0.7mmの力強さも格別ですね。
また、もちろん、オーク材のグリップの肌触りは、確かな生物由来の温かみがあって、特に真冬の今の季節なんかは渡りに船のありがたさに感じます。
オーク材の表面も丁寧に仕上げられているし、経年による色艶の変化もこれから堪能出来るかな。
もちろん、ペンというのは、書き味の個性を楽しむというのも大きいため、ジェットストリームじゃなければ駄目という事は決してありません。
実際に私もジェットストリームより他の油性ボールペンを使う時間の方が長いですし。
ただ、ジェットストリーム・インクを使えば、その度にここでも発揮される日本の技術力の底知れなさに驚けるし、滑らかスラッスラ書き味の美味しさに笑顔になれますね。