2013年2月25日月曜日

その歴史約40年!! ぺんてる最古の製図シャープ「グラフペンシル」

筆記具は、親から子へ、子から孫へ受け継ぐ事も可能な一生モノの実用出来る美術品。
それを体現しているようなシャープペンシルが、今回記事を書かせて頂く「ぺんてる グラフペンシル」です。

なんと、誕生してから約40年の歴史を持つ、ぺんてる現行品最古の製図シャープなんですね!!


最古というけれど、デザインは現代にあってもかなり清新に感じられます。

クリップ設置部分からペン尻を長くとった大胆なフォルム。

濃いダークグリーンの軸色と、パッと明るい硬度表示部分のイエローの配色も弾んでいます。

書き文字の「0.5mm」のフォントの流れるような筆記体も、他ではちょっと見かけない、大いに新味があるものに感じました。


Webの写真で見た時は丸軸のペンなのかなと思ったのですが、実物はカッティングが絶妙な多角形軸になっており、多角形軸大好きな私にとっては心嬉しいものでありました。

ペン先は、一般筆記用シャープのようにおとなしいノーズ・コーン(口金)と、4mmの長いリード・スリーブの組み合わせ。


ペン尻のノック部分は、これまた大胆に細く造られています。
ノックをすると、細いゆえに接地圧が高くて指先にほどよい刺激も得られますし、硬めでカチッとハッキリした音のするノックはなんたって心地良いですね。


丸型のグリップには多数の溝が切られているのですが、この溝は抵抗力が大きくて滑り止め効果が抜群に高いものです。

ここまでクッキリと、まるで「ネジ」のような溝の切り方をしてるシャープペンって、ちょっと思いつかないくらいです。


実際に筆記してみると、軸の細さを感じられますね。
滑り止め効果の高いグリップで握り心地もバッチリ。

さすが、あのグラフ1000 FOR PROよりもさらに15年近くも長い歴史を持つだけあって、書き味は申し分なし。

製図用シャープは、優秀なペンがズラリ勢揃いするカテゴリーですが、ホント毎回感動しまくりですね。

それにつけても、グラフペンシルのような長い歴史を持つ素晴らしい筆を目の前にすると、「筆記具というものは、時代や流行に左右されない永遠に通用するもの」なのだなぁと、あらためて実感させられますね。