仙台のお店にて、びっくりするくらい瀟洒で、なおかつ非常に求めやすい価格のボールペンと出逢えました。
珍しい八角形の全身透明樹脂軸。
調べてみると「ゼブラ・プリズミー(prismee)」というペンでありました。
全身が透明樹脂のペンというだけなら決して珍しいものではないのですが、このプリズミーは、その名前の由来となっている「プリズム」状の構造をしているんです。
これは興味深い!!
光の屈折によって、内部のリフィルが見えなくなったり、拡散してぼやけたりするのですね。
ペンを見る角度を変えると、軸の表情がガラッと変化します!!
これはいいなぁ。
プリズム状構造によって、見る角度によってはリフィルが黒々として、一般的な透明軸のボールペンみたいにもなりますね。
いずれの場合も、プリズミーのボディは綺羅綺羅と絢爛な感じがします。
ペン尻をノックすると、ペン先が繰り出されて筆記体勢に入ります。
ペン先を収納するのは、軸の表面に飛び出してるボタンを押す仕組みです。
ボタンを押すとバネの力でペン尻がパッチーンと戻ります。
サイズもデザインもかなり立派(全長142.2mm!)で、なんと定価105円でしっかりMade in Japanというビックリ仰天ペン。
もちろん使い捨てなんかではなくて、「K-0.7芯」という替芯が使えます。
105円なら芯じゃなくて本体ごと買えば?と思われるでしょうが、本体はいつまで販売されているか分からないのがペンの世界なんで、替芯が使えるというのはやっぱり購入の必須条件ですね。
プリズム状構造による虹色の発色も素敵ですね。
ただ、低コストゆえに、どうしてもメカニズムの耐久力は心配。
そこはゼブラ社を信じるしかありません。
実のところ書き味は全く期待していなかったのですが、K-0.7芯は、ごく普通にきっちりと書いて行けます。
あの馴染み深い、日本の標準的な事務用ボールペンの書き味。
八角軸の握りやすさは水準以上だし、全長142.2mmある割には9.5グラムと軽量だし、常用のボールペンとして大活躍する能力がビシッと備わっていると思います。