今回は、軸を上下に振るだけで芯が繰り出せるテクニカル・ペン「ゼブラ・テクト2WAY(ゼブラテクトツゥーウェイ)・ブラック0.5mm」について書かせて頂きたいと思います。
このペンシルのデザインは、言ってしまうと「SFに出てくるメカ」みたいな格好良さがあるように感じました。
製図用としては非常に珍しい中間リングを備え、その下に透明パーツのリングを配置し、続くバレット(ペン軸)よりも太い金属グリップは、3つのラバーリングが装着されたユニークなフォーマット。
デザインそのものは非常に素晴らしいのですが、だったら何故いままで手にしていなかったのか?と問われれば、軸の書き文字がとてもグチャグチャしてて、買う意欲を毎回殺ぎ落としていたからでした。
かと言って、書き文字の無い方向にペンを回して見ると、うーーん・・・確かにあの書き文字が無いのも寂しいものがあるなぁと・・・。
やはり、この申し分の無い見れば見るほどハマるSF的なフォルムは「テクト・ツゥーウェイ」ならではの強力ポイント。
店頭で本格的に握り具合等を試してみると、ちょっと独特の癖はあるけれど、是非とも家に連れて帰りたいという気持ちが高まり、レジにGo。
ただし、色だけは最後まで迷いに迷いましたが、このパンチの効いたピュアなブラック軸を選択させて頂きました。
ハッキリとしたバーンと強い色が、テクトツゥーウェイの独特なフォルムを分かりやすく照らし出してくれているように思います。
このペンシルの中間リングは、デザイン上のワンポイントという重要な役目もありますが、振るだけで芯が出る「フリシャ機能」のON/OFFスイッチをも兼ねています。
スイッチをONにすると、ペンの中に格納されているオモリが突然動き出し(自力では動かないですが、ロック解除され動きがフリーになります)、ペンを振ると中でドカドカと大暴れ。
その衝撃で芯が繰り出されるわけです。
一回分は、写真の通りで少しだけ。
芯を出すのにもうノックしなくていい! 振るだけ!すげぇ・・・と言いたい所なんですが、2回か3回は振らないといけないし、それもウーッ!て怒ったように強く振らないと芯が出ないのでオフィスではどうなのか・・・?という心配がありますねーこりゃ。
3回で写真くらいの芯が出ますが、軽く振ったところでウンともスンとも言わないので、スイッチをONにしたままでも、自然に芯が出て来るような事は無い気がしますね。
あくまでも気ですが。
ただ、ずっとONにしときゃいいじゃん、とはなりにくいのです。
ONにしていると、ペンの中のオモリが傾きに合わせてドカドカ動いてしまうので、静かにさせるためにはOFFが必要というカタチです。
それはそれとして、金属製の芯先はガシッとした間違いのない剛性を備え、振ると芯が出るフリシャ機能の有無に影響されず、しっかりと設計されていて安心して使う事が出来ますね。
テクト・ツゥーウェイは、フリシャ機能だけに頼る事なく、通常のペン尻ノック式の製図用シャープペンシルとしてもちゃんと使う事が出来る設計です。
フリシャをOFFにすると、金属製グリップが生み出す低重心シャープペンシルとして、バシッと普通に使えるので大安心。
このペンシルは、ペン尻の天冠部分もジュエリーのようなデザインが施されていて、筆記中もチラチラと目を楽しませてくれる愛嬌の良さがあります。
ぺんてるの「グラフギア1000」も大変スタイリッシュですが、テクトツゥーウェイも実に魅力的でありますね。
実際に筆記してみると、基本的に金属グリップの「下地」は滑りやすいので、自然とグリップに巻かれた3本のラバー状リングに力がかかるようになります。
あくまでも、使い始めたばかりの個人の感覚ですが、リングが外れてしまわないか、ちょっとだけ心配になっちゃったりしますが、実際はそんな事ないと信じたい。
書き味は、さすがは製図用だけあって安定している上、ペン自体に重みがあるから、紙に筆跡を残すのも楽チン。
仕事に投入してみてどうかですが、もし実践投入でもこの気持ちの昂ぶりが消えなければ、違うカラーも欲しいくらいです。
製図用シャープペンとしては非常に珍しく、かつ、重みのあるワインレッド・メタリックとか。
とにかく、実践投入が楽しみで仕方ありません。