ラミー2000と言えば世界の超メジャー高級筆記具ですが、ペンシルや万年筆など様々な形態があり、その中でも今回記事を書かせて頂きますこの「ラミー2000・4色ボールペン」が、イメージ・リーダーの役割を担っているようです。
化粧箱は、割りとあっさり目。
すでに所有させて頂いておりますペンシルは、"LAMY"の社名ロゴが樹脂バッジになっている化粧箱に収められていましたが、4色ボールペンは、アッサリした小さめの紙箱になっていました。
ラミ-2000・4色ボールペンは、まさに砲弾型筆記具のリファレンスと言えてしまうくらい、見事な砲弾型。
大柄なホディですが、樹脂製のために重量も22グラムに収まっています。
樹脂製と言いますが、軸表面には、樹脂以外では製作が困難と思われる独特な木肌調の彫刻加工が入り、その質感の高さには目を見張るばかりです。
製品写真見てるうちは「いらねぇー」とか思ってても、実物を見たら劇的に欲しくなるタイプのペンではありますまいか。
クリップは、無垢のステンレス材となっており、そのマットな金属光と木肌彫刻の本体軸との調和は、とても千篇一律なものではありません。
ペン先の繰り出しは、振り子式となっており、出したい色のマークを上に向けてノックを押し込むと、そのマークの色に対応した色のペン先が繰り出される仕組みになっています。
たとえば、ペン尻部分の赤マークを上に向けてノックすると、赤ボールペンが繰り出されるわけです。
ペン先を収納する時は、押し込んであるノック部を再び押せば良いという、とても分かりやすい方式で嬉しいですね。
ただ、もちろん筆記に影響はありませんが、ノックしてペン先を繰り出している最中は、キュルキュルという雑音がするのが気になる点。
ペンの繰り出しもやや摩擦抵抗が強い感じで、性能に隙の無い日本製多機能ペンに慣れていると「えっ、ここまで高価なペンなのに、メカってこんなもん?」という感想が出ちゃってもしゃあない感じ。
実際に筆記してみると、さすが世界が絶賛する名筆だけあって、握り心地の良さはパーフェクト。
自慢の4色油性ボールペン・リフィルについては、ネットを見ると結構辛辣な評価を受けていて、セブラ社の4C芯が使えるからすぐに取り替えた、という話まで聞きます。
しかし、そんなこんなで、精神的なハードルがかなり低かったというのもあるのかな? 個人的には、太芯の油性ボールペンリフィルに期待する通りの書き味で、赤・青・黒・緑の4色を次々に快適に使える便利な世界に大喜びしてます。
4色と言えば、手持ちのペンの中に、イタリアの「ウイルソン4色ボールペン」があるのですが、これはメカニズムが粗いために操作性がかなり悪いペンなんですが、4色使える便利さが欠点を打ち消して、相当な大活躍をしてくれています。
ラミー2000は、秀逸な操作性でもって4色の便利さを堪能出来るわけで、これはどえらい事ですよ。
こりゃもう多色ボールペンの決定的存在と言い切って良いでしょうね。