今回の記事では、手頃な価格で手に入るイタリア製の多色ボールペンという、願ってもない程のポジションを確保している「ウィルソン・4色ボールペン・シルバー」について書かせて頂きたいと思います。
このペンは、既にゴールド色モデルを所有させて頂いておりまして、そのあまりの便利さに使用頻度が高いのですが、メカニズムが粗いという弱みがありました。
ウィルソン4色ボールペンは、ペンの繰り出しメカニズムが粗かったものの、あまりにも便利で、しかもルックスも質感も大満足であるため、どうしてもシルバーモデルの方も欲しくなったわけですが、使い始めてみるとびっくりする事実が判明しました。
なんと、さっきから何度も出ている"ペン繰り出しメカニズムの粗さ"が、今回はすっかり改善されていました!!
軸に入れられたスリットに仕込まれたペン先繰り出しレバーですが、ゴールド色モデルでは、レバーを引き下げる抵抗が強くて指が少し痛くなるくらいでしたし、一旦ペン先を繰り出したが最後、他の色のレバーを下げても使用中のペン先が固くて戻りにくい事がある、といった粗さがありましたが、今回は、スムーズにレバーを引き下げる事が出来るし、色のチェンジも滑らかに出来ます。
便利でゴージャスでさらに使いやすいという、才色兼備ペンに立身出世状態であります。
個体差だったのか?!
いずれにしろ、まさにこれが欲しかった、というシッカリした状態になっています。
金属板らしさを隠そうともしない加工は、一見して緻密さに欠ける印象を受ける事もありましょうが、その代わり、レトロな金属製品というか、クラシカルな良品という独特の雰囲気を纏う事に成功しています。
8角形のペン軸は、握った時に力がうまく分散されて、手に心地よい刺激を与えてくれる感じです。
ちなみに、店頭では「使いきり(使い捨て)」という注意書きがあるのですが、ネットでは日本の4C芯(ゼブラ等)リフィルに交換する方法を検索する事が出来ます。
商品名もメーカーロゴもありませんが、クリップには「ITALY」の刻印があります。
ペンに限らず、どのような製品であれ、メーカーも商品名もないけれども国名だけは刻印アリというパターンは珍しいような気がしますが、逆に言えば、それだけ「ITALY」の名前が持つ力が大きいとも言える・・・かな?
ウィルソン4色ボールペンは、そのクラシカルで弾けるように華やかなルックスから、悪く言えば「ネタ的に買う」筆記具とも思われそうですが、実は、リフィルも優秀で、第一級線を張れる筆記具なのです。
書き出しからとてもインクが安定して吐出され、4Cタイプの小型リフィル採用筆の中では、日本製筆記具にもひけをとらない能力がある感じです。
そのリフィルが4色次々と使え、しかも、この濃いまでの存在感です。
メカニズムがスムーズな個体に当たれば、かなりハマる事は請け合いで、他のペンに切り替えにくくなるかも知れませんね。