2014年4月26日土曜日

ヴィータで蘇るX68000!! シリーズ最高傑作!!「悪魔城年代記/悪魔城ドラキュラ」

な、なんと、PSアーカイブスに、いわゆるコナミのドラキュラシリーズ最高傑作とも言われるX68000版を復活させた「悪魔城年代記/悪魔城ドラキュラ」がラインナップされており、ヴィータさんで遊べるようになっていました!!

さっそく購入してみました!!


ゲームをやる者にとっては、その名を知らない事は絶対に許されない!!というくらいの勢いの伝説の名機X68000の名声を後世にまで轟かす原動力の一つになっている超ゲーム、それが「悪魔城ドラキュラX68000版」なのですが、プレイステーション版は、余裕をかまして、そのX68000版とさらにアレンジモードを搭載しています。


ちなみに今回は、PCでソフトを買ってみました!!

PCだと、PSストアではなくて、SEN(ソニーエンタテインメントネットワーク)ストアというものになるんですね。

PSNアカウントもSENアカウントも共通なので、一旦SENストアで買っておけば、あとはそれぞれのマシンで自由自在にダウンロード出来ます。

このあたりの仕組みはもはや完成されていて、あの何も無かった頃から、よくここまで来たなぁと感心させられるばかりですが、それはまた別のお話になっちゃいますね。


悪魔城ドラキュラと言えば、音楽も非常に楽しみな要素の一つなんですが、X68000版オリジナルモードを選ぶと、ゲーム起動前の一回限りなのですが内蔵音源、LA音源、GS音源の3つから選ぶ事が出来る豪華仕様になっています。

今でこそ、高音質なPCM音源内蔵が当たり前になっていますが、当時は外付けで音源モジュールを買い込んで音の厚みを追求する時代でした。

ゲームやるためだけに、いわば高価な楽器をさらっと買っていたX68000ユーザー。

一体何者なんだ!?的な伝説も枚挙にいとまがないですが、これもまた別のお話ですね。


ちなみに、サウンドモードが搭載されているので、ひたすら音楽だけを聴きまくる事も可能!!になっています。

X68000の内蔵音源は、ステレオFM音源8音+モノラルADPCM音源1音になっているのですが、とにかく技巧の限りを尽くして使いこなされているため、今聴いても全く色褪せていないどころか「外付け音源モジュールより、むしろ内蔵音源の方が良いのではないか?!」と思わされる部分もあって、結局、全部聴かない事には落ち着かない!!
これがX68000の世界だったりします。

X68000のFM音源は、いわゆる電子音系のゲーム音楽を究めた世界でもあるので、逆に今から積極的に体験しておく価値があろうかと思われます。


タイトルがもう濃くて感激ですね。

X68000は伝説の名機と言いますが、実態はともかくとして、X68000版とつくだけで「闇雲にハイグレード感」が漂うのはさすが。


X68000って、悪魔城ドラキュラだけでなく、とにかく、なぜこのハードスペックでそこまでのソフトを動かせる事が出来るのか!?と誰もが驚愕する「オーパーツ級のゲーム」が多いのも特長。

クロック10MHzのCPUで全部やる驚異の世界。
(※後に16MHzモデルやX68030も登場)
X68000ユーザーと言えば、学生が捨て身で50万円バイトで貯めて購入したり、C言語なんか激遅で使い物になんないわ!!とか言ってアセンブラでプログラミングしてたりとか、濃すぎる存在だったかも知れない。

ちなみに私はX68000ユーザーでも最弱だったので、大きい事は何も言えませぬ。

そんなこんなで、この悪魔城ドラキュラも、そこまでやるか!?という技術の塊でもあり、何と、X68000のCPUクロックに応じて画面の演出を変化させるという技までも盛り込まれています。

今回はプレイステーションで動かしているわけで、最上位のX68030で走らせた時と同じフル演出が楽しめるはず。


コントラストのハッキリした色使い、まさにドラキュラという感じ。

敵をムチで打ち倒すと、炎になって消えるのも良い演出。

最初はボコボコにやられても、何回もやり直すうちに自然と先に進めるようになっているのが嬉しい。


悪魔城ドラキュラのホラー要素ですが、背景のおどろおどろしさに頼る面は大きいですね。

先に進むと、思わず怖ぇって思う背景画が連発されて来ます。

しかし、ドット絵ようやるなぁ。

今見ても感心させられるのに、当時こんなん見せられちゃもうどうにもこうにも。

それと、ヴィータさんの有機ELはやっぱりアクションゲームと相性が最高にイイ。

キャラクターが動いている最中もブレないから、動き出しても解像度が落ちずにクッキリで、まるで古き良きX68000のCRTモニタでプレイしてるみたいな感覚になれる感じ。


最初のボスのコウモリですが、攻撃すると無数の小さいコウモリにバラけて移動する演出がニクイ。

構成などは、ファミコンディスク版の悪魔城ドラキュラをリスペクトしてあって嬉しいものがあります。

スクリーンショットの撮影に夢中になってたら、ほぼ体力なくなってますが、まだこのあたりはスイスイ進める部類かな。


ボスを倒すと、次の目的地までの地図が出るのですが、単なる演出にとどまらず、ざっくりとしたステージ構成が分かるので攻略の心構えになりますね。

初見ではとにかく難しいため、どれくらい進めば良いのかが分かれば、心が折れる確率もぐっと下がる・・・といいな。

ともあれ、基本的に面白いゲームなので、何度も挑戦したくなるのもポイント。

やってるうちに、そのうちにうまくなるタイプのゲームですね。

激しいアクションが続きますが、ヴィータはとにかくヘビーなアクションにも耐えられる操作性があるので大丈夫。

高品位なアクションゲームを、操作性に妥協せずに携帯機でどこでも遊べる時代・・・ゲーム好きにとってはまさに今こそ黄金時代なのかも知れない!!


X68000オリジナルモードだけでなく、やはりっ、プレイステーション用のアレンジモードも搭載されています。

アレンジモードだと、主人公シモンの髪の毛がピンクになる謎仕様なんですが、なんだこのアレンジ。

シモン・ベルモントの見た目はともかく、このアレンジモード、難易度が変えられるようになっているのがありがたい。

イージーにすると、敵に当たった時に後ろにすっとばされなくなるので、随分と楽にはなりますね。

足場から突き落とされたりしなくなるし。

制限時間を無しにしたり、プレイヤー数も5人まで増やせたり可能。


アレンジモードは、敵を倒した時の炎がより本物っぽくなったりとか、微妙にオリジナルよりもグラフィックが進化したりしてますが、目立つのはコレ。

ステージクリア後の地図が、「元はこういうイメージで作りたかったんだろうなぁ・・・」と思われるような、古紙の質感で描かれるようになってますね。


このゲーム、冷静に考えると、X68000を復活させたプレイステーション版を、さらに復活させたゲームアーカイブスを、さらに快適に遊べるようになっているヴィータ、というマトリョーシカのような構造で面白い。

ヴィータさんは全てのゲームを吸収しながらどんどん先に進んでる感じ!!