初めてのスウェーデン製ボールペンですが、「バログラフ・エポカPマット・マットブルー」は、とっても完成度の高い素晴らしい出来栄えでした!!
私はよく知りませんでしたが、スウェーデン本国において、バログラフ社のエポカは非常に有名であり、なんと郵便局の公用ボールペンとして採用されているほどの信頼のブランドなんですね。
そして、エポカにはさまざまなバリエーションがあり、無地の樹脂軸にクロームのノーマルバージョンに対して、今回私が購入させて頂いたのは、木肌のような加工を樹脂に施したゴールドトリム・バージョンである「エポカPマット」になります。
カラーのマットブルーですが、要するにネイビーと思って頂いて良いと思います。
当初はノーマルバージョンを買うつもりでいたのですが、Pマットの質感にすっかり魅了されてしまいました。
ちなみに、無地樹脂軸+ゴールドトリムの「エポカPラックス」というバージョンも存在するのですが、残念ながら店頭には置かれておりませんでした。
クリップの意匠や、てらっとした油感のある樹脂の質感など、随所に北欧の息吹を感じられるボールペン!
舶来筆記具には、個人的には、隙の無い完成度よりも何よりも、握っただけで旅が出来るような、何というか異国情緒溢れる造りのようなものを求めたいんで、もうこれは文句なし。
樹脂に木肌のような加工・・・と言えば、ドイツはラミー社が誇る世界的な名筆「ラミー2000」という途方もなく巨大な存在がありますけれど、(コストも位置づけも全然違うし)さすがにラミー2000と比べられるものではありませんけれど、なるほど、やりたい事は分かる!という良い感じ。
ペン先の繰り出しは、ペン尻ノック方式ですが、ノック音はカッチン!と大きめ。
図書館などの静かな場所では気になる所ですが、ただ、音が大きいのが好みという方もおられるし、優劣というよりもそういう味付けと捉えるのが吉でありましょう。
エポカは、書き味がすらすらしていて、パーカーやファーバーカステルのリフィルにも負けないくらい、油性インクファンを喜ばせてくれる仕上がりです。
ただ気になるのがリフィルがバログラフ専用設計であるため、インク切れになると替えのリフィルの入手に悩むかも知れない・・・という点ですね。
リフィル名を調べてもバログラフリフィル ブラック M(中字)という風に専用品らしい記述になっておりました。
実際に筆記してみると、リフィルは(中字)らしいのですが、日本ではポピュラーな0.7mmよりは太い感じで、感覚的には1.0mmくらいかな?
紙に対する刺さり具合もマイルドで、一旦書き出してしまえば、(ボールペンが苦手な方でも)ボールペンそのものが好きになれるかも、ってなめらかな書き味です。
インクの吐出も安定していて、さすが、公用として認められた素質という事か!と納得させられるものがあります。