家族が仙台光のページェントを見たいというので連れていってあげたのですが、結論から言うと、家族は光のページェントに早々に飽きてしまったみたいで、夜の一番町を歩くというのがメインになりました。
写真は撮りたいけど、状況から見てレンズ交換をやってる暇が無いだろうなと予想して、思い切って歩きながらの撮影オンリーになっても対応出来るレスポンスの7Dをダブルで持ち出す事にしました。
初代EOS 7DにEF40mm F2.8 STMレンズを装着し、EOS 7D Mark2にEF-S 24mm F2.8 STMレンズを装着し、交互に撮る作戦でしたが、これがなかなか当たったかなという感じです。
■初代EOS 7D + EF40mm F2.8 STMレンズで撮影
一番町の夜を初代EOS 7DのISO感度1250で撮影。
初代の弱みは高感度の画質ではあるのですが、ISO感度1250くらいであれば何の問題も無い感じ。
粒状感は強めではありますが、夜のスナップとかではこの粒状感がまた良い味をつけてくれるんですよね。
それに、やっぱり初代7Dの「ダダッ!」という力強いシャッター音は素晴らしい。
テーブルフォトでは大袈裟過ぎる部分がありますが・・・。
寒い夜に玉こんにゃく。
こういうスナップも、ISO感度1250の粒状感は良い味を出してくれます。
私の最終目的地は、4Kとか8Kのモニタで等倍鑑賞するってんじゃなく、A4サイズのプリントです。
昨今の、カメラに対するブチ切れ過剰なまでのスペック要求の流れを見ていると、他人がどうかではなくて、「これで十分」というラインを自分の中で作っておかないと、意味なく自分が苦しむ羽目になる気がします。
初代EOS 7Dは、夜のスナップでも良い感じ。
EF 40mm F2.8 STMも画角バッチリでした。
こういう看板の写真も、夜の町を背景にすると雰囲気が変わりますね。
家族がどんどん先に歩いて行ってしまうので、テンポ良く撮れるEOS 7Dはありがたい。
まぁ、EOS KISS X7だってテンポよく撮れるし、高感度画質は初代EOS 7Dを超えるものがあるので持ち出すカメラには悩むところです。
勾当台公園でのパフォーマンスを撮影。
ISO感度は3200まで上げてみました。
ノイズうんぬんの話ばかりしてましたが、初代EOS 7Dは、色も綺麗だから嬉しい。
とんでもない性能のMark2と交互に撮っても、劣るとかそういう感覚はなく、純粋に個性が違うと感じるだけ。
ホントにダブルEOS 7Dという感覚。
ISO感度3200で光のページェントを撮影。
以前は、光のページェントって、綺麗さ優先で撮影していたのですが、もうそれは捨てようと思います。
ここは生活道路でやってるわけだから、人や町の風景をメインとして、その中でイルミネーションもあるよって感じに撮って行きたい。
■EOS 7D Mark2 + EF-S 24mm F2.8 STM
ここからはEOS 7D Mark2 + EF-S 24mm F2.8 STMでの撮影です。
お茶の井ケ田という所の喫茶コーナーで休憩中。
ISO感度3200で撮影。
テーブルフォトには、見た目は大げさでも実はかなり適しているEOS 7D Mark2。
今日はずっと静音モードですが、何回も言ってますが、シャッター音が優しいのでテーブル上でも使いやすい。
お茶の井ケ田の喫茶コーナーで、お店の名前を冠した「井ケ田パフェ」を注文してみました。
全力で抹茶味なのですが、トッピングにおもちとかが入ってて豪華。
アイスも密度が濃くてオイシーですな!!
EOS 7D Mark2を信じ、食べ物を今までなら絶対にやらないISO感度6400で撮影。
高感度でも美味しそうな色が全く揺るがないのが嬉しい。
この時期だと、幸せをもたらすと言う「仙台四朗」さんの絵があちこちに使われていて新年感を盛り上げてくれます。
光のページェント見に来ているのに、ずっと一番町にとどまる家族。
しかしすこしづつ近づいてはいるのですが(そりゃそうだ)。
ISO感度2500で、夜の一番町のショーウィンドウや面白い看板を撮影。
しかし、EOS 7D Mark2のISO感度2500で撮影!は、従来なら「ISO感度400で撮影!」くらいの気安さでビックリします。
いよいよ光のページェントが見える場所まで到達。
しかし家族が速攻で飽きて帰ろうとするので、追いかけながらあわてて色々な場所を撮影中。
でもそれが逆に良かった気がします。
綺麗なイルミネーションという撮り方はやめて、あくまでも、生活道路としての姿、仙台の街の風景の一つとして写真を撮りたい。
ISO感度6400にして、手持ちでその場の雰囲気をメインにしてパッと撮る、そういう撮り方に切替えよう。
生活道路らしさを出すには、やはりクルマを入れた構図が良い感じかなーと。
かなーと、とか言っている暇なく、クルマの往来はかなり激しいので待たなくとも好みの構図で撮りやすいですな。
昔だと、光のページェントは三脚でガッチリとらないといけない!!と思い込んでる時もありましたが、まぁそれもアリでしょうが、人さまの邪魔にならない位置って限られるから撮れる写真も画一的だったりして悩みがあります。
せっかく花壇があったんで、内蔵フラッシュで多少強引ですが花壇を浮かび上がらせて撮って見ました。
EOS 7Dは、いわゆるキヤノンの「EOS一桁シリーズ」の中では、唯一内蔵フラッシュの搭載を許された機体です。
やはり内蔵フラッシュのアドバンテージは計り知れないくらい大きいものがあります。
外付けのスピードライトは、EOS 7Dクラスに装着すると、外見があまりにも堅気からかけ離れ過ぎて持ち歩きたくない・・・。
今まででは無理だった表現も、Mark2は可能にしてくれます!!
この写真は、従来までなら絶対にAFが当たらない、イルミネーションの前の帽子に当たっているのです。
これは、EOS 7D Mark2の誇る「暗所AF」があるからこそ。
もちろんMFなら可能ですが、ほんの一瞬だけですぐに位置が変わってしまったんで、もしもMFだったら時間が間に合わずに結局この写真は撮れてなかったのです。
これは、何とISO感度8000まで上げて撮っています。
プロカメラマンが「Mark2はISO感度8000でも大丈夫」と言ってましたが、ホントに全然大丈夫。
ノイズどうこうじゃなく、立体感や色もめちゃ綺麗。
このあたりは、EOS 7D Mark2が誇る驚異のスーパー測光システム「EOS-iSA」が八面六臂の活躍をしてくれてると思うと胸が熱くなりますね。
うーむ。
ISO感度8000が、覚悟を決めて使う「緊急的な特殊モード」みたいなものじゃなく、ちゃんと綺麗さも狙って普通に使える感度!!というのは果てしなくでかい。
またEOS 7D Mark2のマニュアルの操作性は極上で、このあたりはプロ機なら良くなくちゃ困るって話ではあるんですが、やっぱり感動します。
ISO感度にしても、[SET]ボタンを押している間だけメイン電子ダイヤルでISO感度をドゴゴゴと変えられる・・・という素晴らしい操作性なので、素早く好みの設定に出来てしまいます。
ただ、ここまで高感度特性が優れている機体だから、夜間撮影や動体撮影に限っては、ISO感度はもうオートにしてしまう・・・という手もありますが、まぁそこはこれから考えましょうです。
帰り道で撮影した、仙台市交通局イチオシのゆるキャラ?青葉あさひです。
スズメ踊りにあやかって、スズメが好きという設定がものすごい。
しかし、こういう夜の光量不足の通路撮影でも、Mark2は気軽にISO感度2500で撮影!とか使えてすげぇ。
高感度撮影を、何の躊躇もなくするっと自然にやってしまう・・・ってのは、なんかこう、嬉しいというよりは色々と複雑な気持ち。
写真は無理だろうなと思いつつ、夜中の帰り道、大好きな柴っ子ちゃんの所に行ってみました。
なんと肉眼でも暗いってのに、写真がばっちり撮れて驚愕。
ISO感度は、なんと、なんとの1万6000。
しかも、暗い中で動き回る柴っ子ちゃんにAFがついていく!!
お、お、おそるべしっっ、EOS 7D Mark2の暗所AF能力。
不可能を可能にするカメラだなこれは。