今回の記事では、先日PS4版イース8(5月発売予定)のために先行購入させて頂いた新型PS4ですが、これを「プレイステーション・ヴィータ(PS Vita)」専用の大馬力のゲームエンジンとして運用している話を書かせて頂きたいと思います。
後半は、その環境でプレイしたPS4版「ニーアオートマタ(体験版)」のお話です。
さて、個人的に大ファンの携帯ゲーム機である「プレイステーション・ヴィータ(PS Vita)」は、無線でPS4と直結することにより、世界最強のPS4のゲームをそのまま遊べてしまうという大きな大きな能力を持っています。
そう、PS4は、ハードウェア・レベルでヴィータとの直結をサポートしており、モバイルのヴィータに、圧倒的な据え置き機のパワーを供給する形をとる事により、史上初めて「携帯ゲーム機と据え置きゲーム機を融合した、真の次世代ゲーム機」となっているわけです。
PS4を従えるヴィータは、2011年に発売されたもう古い携帯ゲーム機になっちゃいますが、イース8やドラゴンクエストビルダーズ、シェルノサージュオフラインなど、日本の優れたゲームがバンバン動きまくり、2017年になってもますます大好きになる一方です。
個人的に「今がゲームの黄金時代」と断言できるのも、ヴィータのおかげ。
というわけで、このヴィータをさらに伸ばすため、新型PS4をこのヴィータ専用にしております。
ヴィータとPS4の接続は、めっちゃくちゃ簡単です!!
PS4側で「直結のリモートプレイ」をONにして、PS4が示すコード番号をヴィータに入力するだけ。
でっかいのが、「直結」というところ!!
文字通り、ルーターとかのネットワーク関連設備が不要で、PS4とヴィータが無線でズバッと結ばれます。
ヴィータの美しい有機ELモニタにPS4の画面がそのまま表示される感動。
ただ動きますよというだけでなく、肝心の操作性もヴィータはバッチリ。
特に、大メーカーが本気で研究したらこうなるぜって見本、2本のアナログスティックの優秀な操作性は今後ともモバイル世界最高を維持し続ける予感。
ただし、PS4には、ヴィータに無い「L2R2キー」が存在しているため、これらのキーは背面を含めたタッチパネルのどこかに割り当てになってしまい、アクションゲームは毎回「操作性が実用範囲かどうかの確認」が求められるのが泣き所。
ちなみに、初期状態では、フレームレートが30pに抑えられています。
この設定を60pにするのは、PS4側ではなくてヴィータ側なので注意が必要です。
PS4をヴィータの専用にしてしまうと、本当にゲームの世界が変わりますね。
ヴィータのゲームだって十分凄いんですが、PS4はやはり余裕の度合が違います。
ヴィータとPS4は、ペアで真の次世代ゲーム機となるわけですが、離れてしまうとだめになってしまうのも泣き所。
まぁ、インターネット経由でどんな離れていても接続可能ではあるんですが、それだと間にネットワーク設備が介在してしまうので、いまいち一体感が無い。
あくまでも直結にこだわるため、発想を転換してみました。
PS4は、幸い、小さなボディに電源をきっちり内蔵した見事な設計でして、細い電源ケーブル1本だけでとりまわせるわけです。
延長コードで電源ケーブルを伸ばし、エヴァンゲリオンのアンビリカルケーブル作戦でやってます。
部屋を移動する時、PS4もアンビリカルケーブルで出来る限りヴィータの傍まで移動して来て、常に最高の接続状態を維持!!
これかなり効果的です。
外にいけねーじゃん!!と思うでしょうけど、外でそんなガチガチにゲームせんから、部屋やクルマなど好きな場所で好きな姿勢でプレイ出来たら笑顔笑顔。
だいたい、外でゲームしたい時は、ヴィータ専用のゲームの方をやるかな。
ただし、2台のPS4があったとして、うちみたいに「1台は常にトルネ+ナスネでもって地デジレコーダーとして活躍中(1アカウント)」という場合は注意が必要です。
2台ともPSNに接続出来る状態のままだと、片方にログインすると、もう片方は強制ログアウトされてしまう仕様になってます。
たとえば、家族が地デジ番組見ている間に、ヴィータを専用のPS4に接続したとします。
PS4そのものが別々なのだから、何の影響もないよな!!と思うと、家族のPS4は強制ログアウト(トルネ停止)するんで、「テレビが止まったー!!」という怒りのクレームが入って来るわけです。
これを防ぐためには、図のように、ヴィータが使うPS4を「いつも使うPS4」に指定した上で、ネットワークを遮断(こうするとPSN認証なしでゲームが遊べますぞ)する・・・とかまぁ適宜コツが必要になったりします。
このあたりはちょっとしたコツが必要なところですが・・・まぁ2台を1アカウント同時利用とかやっちゃあ、仕方ないところ。
■ヴィータが世界最高のパワーを持つ携帯ゲーム機になる!!
ニーアオートマタ(体験版)
個人的に史上最高のRPGとなった「イース8」に敬意を表し、まだPS4版発売が先なのにも関わらず先行してPS4を購入させて頂いたわけですが、イース8は死んでも買うとは言え、イース8まで何もしないというのもいかん。
そんなわけで、「ニーアオートマタ(体験版)」をヴィータでプレイしてみました。
プラズマテレビから見ても、そうそう負けないヴィータの有機ELモニタ。
心をとらえる美麗なビジュアル、うきうきする操作性、もうかなり引き込まれました。
ただーし、これ、ダッシュ・回避をさっそく例の「R2」キーでやるゲーム。
ヴィータは背面タッチパネルの右上ゾーンでR2キーが代用されます。
体験版は、PS4を大馬力ゲームエンジンとして使うヴィータにとって、まさに生命線。
R2キーを酷使するゲームをちゃんと遊べるか?かなり真剣に何度も確認しましたが、何とかいけそう。
難易度をイージーにして、オート操作系をONにしておけば、快適性もあるかな?
最初は、ヴィータ+大馬力ゲームエンジンPS4の確認のためプレイを始めた「ニーアオートマタ」ですが、どんどん引き込まれて行きました。
このゲームは、全編が哀しい雰囲気につつまれていて、とても心を打ちます。
お話は、人類が機械生命体に負けた時代の話。
人類は地球から追い出されて、月で逃亡生活をおくっている、ものすげぇダークな世界観です。
ところが、機械生命体は人類を放ってはおかず、地球でどんどん人類を殺すための兵器を製造し続けているわけです。
これはいけない、と、その兵器の工場を破壊するために背水の陣で送り込まれたのが、プレイヤーが操作することになる戦闘用アンドロイドの「トゥービー(2B)」となります。
最初は、トゥービーのカッコ良さに見惚れてばかりいましたが、人類が一人もいない機械生命体の本拠地(地球)に送り込まれて、使い捨て同然に戦わされるトゥービーの悲しさに次第に情が移ってしまいました。
どんな危機に陥っても、なんかもう本部は助ける気とか無い感じだし。
ただ、トゥービーのサポート役のナインエス(9S)だけは、必死でトゥービーをサポートし続け、絶望的な状況の中で小さな小さな光となっています。
超巨大な電気ノコギリが、トゥービーを襲撃。
PS4という大馬力エンジンの力もあり、本気で怖くて、ヴィータを握る手がちょっと震えるくらい。
こんなんが待ち受ける場所に、(多分)アンドロイドだからぶっ壊されてもいいやくらいのノリで送り込まれているトゥービー。
鉄腕アトムも怒るレベル。
敵があまりにも強大過ぎるというか、負けた側の人類がやけくそで送り込んだっぽいのがトゥービーなんで、もう絶望しかない。
人類の本部は、こんな場所、こんな相手にちっこいトゥービー送り込んでいるあたり、背水の陣というか、余裕も全然ないだろうし、トゥービーは当然死ぬ前提なんだろうな・・・という雰囲気がありありで辛い。
と、同時に、トゥービーと、そのサポートのナインエスのコンビに猛烈に感情移入して来てしまう!!
超巨大ロボをギリギリで相手するトゥービーの戦いが熱い!!
スーパーロボット大戦のような熱さではなくて、死にゆくものが、もう前にも後ろにもどこにも行けない状況で放つ輝きのようなものが凄い。
この体験版、もちろん製品版とは違うかも知れないけれど、トゥービー(2B)とナインエス(9S)の短い邂逅と、そして最期を描いた作品。
とても短い内容ではありますが、今までプレイした数ある体験版の中でもトップクラスだと断言します。
体験版が終了した時、呆然自失になり、15秒くらい、この白バッグのタイトルをぼーっと見続けてました。
全編を包む哀しい雰囲気といい、なんかとんでもない名作なんじゃねーの!?
PS4のゲームを買うのは、さすがにイース8だけだろうと思ってましたが、いても立ってもいられなくなり、代金前払いで、製品版(ブルーレイ)を購入しました!!(発売日以降のお届け)
仕事の強いプレッシャーも、最近はヴィータ握っていると癒されます。
どんどん良いゲームが出ているので、これからにも大きく大きく期待させて頂きたい。