2017年7月1日土曜日

EOS KISS X9のリーフレットを読む

長い沈黙を打ち破り、先日ついに発表された期待の軽量一眼レフ「EOS KISS X9」。

まだ発売日までは時間があるため、仙台においては実機を手にする事は出来ませんが、それでもお店に出かけるとリーフレットだけは店員さんからの手渡しで1部頂く事が出来ました。


今回の記事では、そのEOS KISS X9のリーフレットを読んで行きたいと思います。

■世界最軽量の一眼レフ!?

ん!?リーフレットの先頭には、なんと「世界最軽量の一眼レフ」という文言があります。

いやいやいや、世界最軽量はEOS KISS X7なんじゃ・・・!?と思うと・・・「可動式液晶モニタ、APS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフにおいて」という但し書きが小さく書いてあって、そう来たか!!という感じ。

確かにその通りではあるけど、逆に言えば、純粋な世界最小最軽量一眼レフはEOS KISS X7がこれからも君臨しつづける事が決まり、X7の輝きもさらに増しそうですね!!

■充実の多機能!!
リーフレットに書かれた「キヤノンが推したい多機能」を順番に見て行きたいと思います。

・(1)バリアングル液晶
→さすがに可動式液晶はアピールポイントとして強力のため先頭に来ますね。
X7が誇る、背面の美しいデザイン性も出来る限り維持し、なおかつバリアングルというのは喝采ポイント。

・(2)オートモードxビジュアルガイド
→使い方が絵で液晶に表示される!これは初心者用と思いきや、慣れている人にとっても、実は忘れていた機能の再確認が出来るから全方位で有意義だと思われます。

・(3)Bluetoothでスマホとシェア
→WiFiも搭載されてますが、それよりも大きくアピールしてますね。
EOS KISS X9の電源が切れていても関係なしに、撮った写真をスマホに転送出来る!!
Bluetoothの方ばっかり使いそうです。

・(4)デュアルピクセルCMOS AF
→キヤノン自慢のミラーレスの決定版技術も、意外にアピールの順番は後ろの方なのが、KISSの恐ろしい所!!
とにかくミラーレス専用カメラと同格のスーパー性能を叩き出すので、使い始めたら笑顔が広がるでしょうね。

・(5)2420万画素XDiGiC7
→EOS KISS X7の1800万画素でも大満足、というか、画素多いなぁと思っているのに、さらに600万画素も上積みされたとんでもねぇ画素数。
いや、昔のデジタル一眼レフまるまる一台分の画素数がさらに追加って、えらいこった。
こんだけ画素があると、デジタルズーム(トリミング処理)に大きな幸せが訪れるでしょうね。
EF 70-200mmシリーズあたりの守備範囲が爆発的に広がるのは間違いないところ。

・(6)常用ISO感度100~25600
→おいおいおい!EOS 7D Mark2ですら、常用は16000やぞ。
元々EOS KISSシリーズは「画質面においては、妥協しない」コンセプトで誕生し、それを維持し続けているため、今回もさすがに容赦しないですね。

・(7)フルHD 60p動画
→さらっと60pフルHD対応になってますね。
映像の質感重視だと30pで、記録用途では生々しい動きの60pで・・・などなど、用途に応じて切り替えられるのは良い事です。
ちなみに内蔵マイクはステレオというのも大きいです。

・(8)最高約5コマ/秒の高速連写
→これもさらっと書いてますが、ミラー機の秒間5コマって、とてつもない技術ですよ。
緻密で大胆なメカニズム部分は、おいそれとは作れない工業の芸術品。
ただ、連写しない時は、静音(ソフト)モード搭載が大きい。
EOS KISS X7は、モードの違いで完全に2台分のカメラとして楽しめましたからね。

・(9)自分撮りモード
→お、バリアングル液晶搭載だけでは済まさず、さらに自分撮りモード搭載とな!?
観光地の記念撮影なんかでは、これは多用せざるを得ないか!?


■主な仕様から気になるスペックをピックアップ!!

・ピクチャースタイルは最新鋭世代!
→もはや無くてはならないキヤノンの大発明ピクチャースタイル。
EOS KISS X9にはその最新世代が搭載されており、X7には無かった「ディテール重視」がありますね。

・ホワイトバランスも最新世代!
→オートホワイトバランスが二種類に分けられ、雰囲気重視とホワイト優先がありますね。
ホワイト優先は資料撮影などで重宝しそうですね。

・ファインダー倍率0.87倍
→これはやっぱり素直に嬉しい。
0.87倍は、EOS KISSの歴代で最高倍率であり、EOS KISS X7も0.87倍だったりします。

・ドライブモードは、ソフト1枚、ソフト連写(秒2.5コマ)も搭載!!
→動きがゆっくりでなければなかなか出せない、余韻ある優しいシャッター音。
X7はまさにその美を搭載していたので、X9にも期待が持てます!!
ただし、ソフト連写ではAIサーボが使えないので故障と間違えないように注意です。

・連続撮影枚数がRAW6枚!
→おおRAWで6枚・・・って、EOS KISS X7だと、RAWで7枚、高速カードだと8枚行けたんで・・・
EOS KISS X7よりもRAW枚数減っとるやんけ!?
なーんて、実際には6枚も撮れれば御の字。
連続枚数スペックより、バッファの解放時間が速くなる高速メモリカードを使う事を心掛ければ良いでしょう。
あと、RAW枚数は減ったのに、より処理が重たいRAW+JPEGは、逆にEOS KISS X7の4枚から6枚にパワーアップしているので混乱してしまいますね。

・デュアルピクセルCMOS AFによるライブビュー!
→EOS KISS X7の、精度重視のハイブリッドCMOS AF2も良いのですが、どうしてもコントラスト方式AFが入るため、ミラーレス撮影対応レンズじゃないと辛いという弱みがありましたが、デュアルピクセルCMOS AFはオールオッケー。
EOS 7Dという本体の真打登場まで、キヤノンAPS-Cカメラの信頼性を孤軍奮闘で支えた歴史的名レンズ「EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM」が本来の高速動作でミラーレス撮影出来るので期待してください!!

・豪華な動画スペック
→このあたりは、EOS 7D Mark2にもひけをとらないですね。
MP4でもMOVでも撮影可能だし、フルHDで30pも60pもいける。
デュアルピクセルCMOS AFとバリアングル液晶の最強コンビネーションもあり、久々に動画撮影に注力したくなる感じ。
内蔵マイクがステレオになったのも、くどいですが大きなポイントですね。

・もう何でもありの通信機能
→WiFi、NFC、Bluetooth全部入り。
電力を食わないBluetoothはどえらい期待株ですね。

・やっぱり小型軽量!!
→重量は453g、サイズは幅=122.4, 高=92.6, 厚=69.8。
世界チャンピオンのEOS KISS X7は、407g、幅=116.8, 高=90.7, 厚=69.4。
X7には全部のスペックで負けているものの、これは、X7があまりにも凄すぎるだけで、X9は確かに新世代の小型軽量一眼レフとして立派と言えるでしょう。
しかし、X7強すぎる。


さて、いよいよリーフレットも出て来てくれたEOS KISS X9。

EOS KISS X7の後継機と言っていたけど、X7は、もう誰にも超えられない永遠の「X7」という独自カテゴリーになったと思う。

X7後継機というよりは、新しい小型軽量一眼レフの誕生という気がする。