ついに「小さい、カッコ良い、超高画質、快適操作」というデジタルカメラの夢を全て備えた「PowerShot G9X Mark2」を手に入れ日々感動の私。
PowerShot G9X Mark2のあまりの魅力に、ふと、じゃあ私の初代デジタルカメラはどうだったかな!?と色々と思い出話をしたくなりました。
今回の記事は、オリンパスC820Lについて色々語らせて頂きたいと思います。
ついに夢を形にしたデジタルカメラ「PowerShot G9X Mark2」と、20年も前のオリンパスC820Lを並べてみました。
まだ20年しか経過してないのか、もう20年なのか。
少なくとも、デザインは全く色あせてないのに心が温まります。
レンズ・オープン!!
PowerShot G9X Mark2は、APS-C換算で18-53mm F2.0-4.9の広角側大口径ズームレンズを内蔵していながらも、1.1秒で撮影可能に!!
オリンパスC820Lは、レンズバリアを開くだけですぐに撮影可能になるので、だいたい同じくらい。
むむっ!!C820Lやりますな!!
しかもこのデザインの美しさ。
当時のオリンパスの銀塩コンパクトカメラ「ミュー」をモチーフにしてたんですよね。
流麗な化粧品型のデザインと言いますか。
カメラは常にわが身とともにあるものなので、性能だけじゃあだめよ。
心から気に入ったデザインじゃないと!!
C820Lは、大きさも頑張る。
サイズはさすがにPowerShot G9X Mark2よりは大きいけど、色分けの妙技によって小さく見える錯覚的な手法で結構小さく見えるし、実際は見た目よりもかなり軽い。
シンプルで美しい外観というのは最高ですね。
ただし、操作性はよくないです。
なんというか、1997年という時代もあるんでしょうね。
単に撮影するだけなら良いんですが、モードの切り替えとか絶望的に何を押せば良いのか分かりません。
この感じは、業務用のラベルプリンターとか、そういう産業機械を扱っている方ならば、今も「そんな感じです」と言えば伝わるかと思います。
このボタン何やねん!!
このあたりは、初めて触っているのに直感的にがんがん操作していけるキヤノンのデザイン才能が凄すぎる。
あと、ぎょっ!!となるのが、メモリカードの「スマートメディア」。
まるで名刺みたいにでかくて、久々に目にすると、あまりのデカさに「えっ!何コレーーーー」ってなりますね。
ナニコレ珍百景!!
何コレーーーーー。
なんやこのでかさ。
これで8メガバイトしかないですからね。
えっ、当時なら大容量だったんじゃないの?と思われるでしょうが、当時でも少ないっす。
XGA(1024X768ドット)で、14枚とか15枚しか撮れなくて、旅行に行くとフィルムカメラよりも枚数少なかった・・・・。
値段は純正で1万円くらいしたんでもう今の時代は天国ですよ。
あと、書き込みが劇的に遅いのです。
たとえば、当代最強カメラのEOS 7D Mark2って、たったの1秒で10枚の写真撮れるじゃないですか。
オリンパスC820Lは、その逆で、10秒間で1枚しか撮れないのです。
秒間0.1コマ!!
当時はフィルムカメラマンさんが、デジカメをこっぴどくバカにしてたけど、反論できねぇっ!! (いまさら)
だがしかし!!
オリンパスC820Lは、20年経過してもまったく平気。
バッテリーなんか単三乾電池4本なんで、劣化だぁなんだぁ気にせんでええのです。
新しい電池を入れればいつでも最新状態。
その代わり、電池室の体積はとんでもねぇですけれど。
2インチ液晶は、PowerShot G9X Mark2よりは小さいものの、立派立派。
一眼レフのEOS 20Dよりも大きいという事実!!
ただし、ライブビューだとあっという間に電池が減って行くのと、撮影後に写真を見ようかなーと思うと、1枚表示するのに(XGAで)なんと10秒くらいかかる。
画質うんぬんよりも、とにかく、起動以外の動作がしこたま遅くてなかなか今から使うのは厳しいか。
最悪、画質悪くとも、きびきび動くならいいんですけれど。
10秒で1枚しか撮れないとか、プレビューにも10秒とか、2017年に持ち歩くには覚悟が要るカメラではありますなー。
ちなみに、当時は「1万円くらいの付属キットを買わせる商法」が当然だったんで、決してオリンパスが悪いわけじゃないけど、このカメラ、最高画質モードにするには、その接続キットを買ってPCから設定変更しないといかんという強烈仕様になっております。
カメラのキット商法は当時は当たり前でしたからね。
---■画質---
※全て1997年撮影のものです
鳴子の風景。
当時、新聞でも騒がれた、81万画素CCD!!
私は一気にデジタルに突入してフィルムでの撮影をやめたのですが、画質は結構厳しいですね。
まず、色がどうの、立体感がどうの、そういう話をしていられるレベルではなくて、細部がギザギザするのか、しないのか、という所からの話になっちゃいます。
これは雨上がりのサーキットですが、なんせ、10秒で1枚ですから、シャッターチャンスなんて言っている場合ではなく、もし狙えるとしたら全てを極めしプロくらいなもんですな。
とにかく、当時は「写れば嬉しかった」という時代。
現像に出さなくとも写るからOK!! という何でも輝いていた時代。
今なんて、あのEOS 7D Mark2にすらも、文句つけたりする時代ですもん・・・果たして一体どっちが幸せな時代だったのか?という事ですね。
作並の風景です。
画素数はともかくとしても、ホワイトバランスはやっぱり厳しい。
まぁ、今の時代でも、本当に信頼出来るのは、キヤノンくらいかな。
あとは、カメラメーカーではないけど、意外にアップルのiPhoneが健闘してるかな。
このあたりは、2017年でも何とも言えない所もありますが・・・。
奥松島の風景。
光量が少なくなるとやっぱり今とは劇的な差が出てきますね。
ただ、暗くとも明るく撮れるという方が不自然という見方も出来るわけで、暗い場所では暗く撮れても当時は「あっ、そりゃそうだよねー」としか思わなかった気がする。
鳴子ダムの風景です。
81万画素CCD、単純に画質だけを言うと、フィルムで撮っておけば良かったなぁと思う点はやっぱりありますが、何というか、当時は嬉しさ爆発だったんですねー。
デジタルというだけで幸せだったというか。
そういう思い出があるから、思ったより画質に不満は無いかな。
集合写真とかだったら、一人一人の顔が見えないから厳しかったかも知れないけど。
仙台モーターショーにて。
さすがに81万画素だと、引きの画は画質的に厳しいけれど・・・思ったよりも古いデジタルは印象悪くないかな。
まぁ、プリントはさすがに無理があるんですよね。
サービスプリントでも、余裕でドット(!!)のギザギザが出てしまうので。
当時、私たちは、ツインリンクもてぎとかで本気のモータースポーツ活動してまして、偶然ツインリンクもてぎで遭遇した「バルーンフェス」の写真です。
ちょっとでもホールドを甘くするとブレるので、ガチガチにカメラを握りしめて撮ってました。
オリンパスC820Lでは、ほとんど夜景は撮影してないので、個人的には貴重なショットです。
ツインリンクもてぎの夜のコースです。
モータースポーツ活動してた当時、もっと写真撮っておけば・・・と思ったけど、ほぼ休む暇なく常に動いていたから写真撮る事がほとんど出来なかったなぁ。
巨大レンズつけた一眼レフ持って撮りながら活動してる強者もいましたが。
というわけで、オリンパスC820Lの思い出でした!!