一眼レフと比較してかなりミラーレス専用機に厳しい私ですが、「買う」という段階になると、かなり強烈に迷いが出てきますね。
確かに一眼レフは安定で間違いないんですが、ミラーレス専用機を拒否していては正直言って明日がないのは確実。
極めつけは、今後30年間に渡るカメラ業界を支えるであろう次世代「EOS Rシステム(RFマウント)」は最初から一眼レフではなくミラーレス用。
EOS Rが主流になってからミラーレス専用機に入る、という選択肢も、もちろんアリだと思いますが、そんな明日死ぬ事も十分にありえる世の中で、Rの普及なんか待っててどうするのというのもあります。
また、Rで忘れてはならないのは「小型化に全く向かないフルサイズセンサー」である事。
小さくて良いものを好む私にとっては、EOS Mが十分に成熟した今がベストなタイミングか。
とにかくもうこれで最後!! のつもりでEOS KISS Mをガッチリと触って来ました。
買う前提で行くと、個人的に何があっても死んでも必要なのが「マウントアダプター」。
そうだよ、マウントアダプター付けた状態で見なくちゃだめだったんだ・・・(涙)
あっ、めっちゃくちゃカッコ良い!!
あれっ、なんか、トテモ新しいヨ。
EOS KISS X7とかX9は「EFマウントが巨大に見えて好き」なんですが、EOS KISS MのEFマウント(アダプター)は、さらにもっと巨大に見えて怖いくらい。
あっ、これ欲しい!!と思わせるパンチ炸裂。
ミラーレスカメラなので、マウントアダプターの中って、剥き出しのセンサーがぽつんとあるだけで、ミラーの輝きがミステリアスさを醸し出す一眼レフと違って殺風景だったりしますね。
しかも微細な傷でもつけたら完全アウトの超重要パーツのセンサーが、よりにもよって剥き出しで浅い部分にある始末で、これさすがに対策した方が良いような・・・って思うんですが、マウントアダプターによって微妙にですが解決してたりします。
相対的にセンサーが奥まるからその分の余裕で安心感が増すし、しかもマウントの大きさのインパクトが凄すぎて、そっちが気になるから内部がどうこう忘れてしまう。
マウントアダプター付けると、結構な張り出しが出来るわけですが、レンズを付けて無い状態でもここに左手を添えられるのでカメラ持ちやすい。
確かにこの段階においては「薄いからミラーレスカメラ買う」という動機は根底から覆されてしまうわけですが、見た目が想定外にカッコ良いので「えっ、これでいいわ」ってなりそう。
操作性は、一眼レフのEOS KISS X9と結構違うので、同じを期待するとマイナスになってしまうんですが、あくまでも新世代と考えると納得できるかも。
EOS Mは、成り立ちが「一眼レフよりも下の、EOSコンパクトのサブセット扱い」だったから、新世代という考えはなかったんですが、EOS Rが今度出て来て、あれも結構一眼レフからは離れた感じなんで「あーーーーーーーそうなのか!」って遅れに遅ればせながら気が付いた感じです。
今度出るEOS Rもですが、EOS Mは、一眼レフEOSからミラーレス機能を切り取ったサブセットではないわけです。
それどころか、PowerShot Gシリーズをも盛り込んだ新しいものになってるんですね。
そういうプラス方向の考え方は無かった私。
本当にすみません。
個人的には、一眼レフのEOS KISS X9の方が直感的にさくさく使えるのは確かなのですが、EOS KISS Mは、カーソルキーやボタン類に好きな機能を割り当てられるので、慣れると良い感じか。
親指AF使う時に、斜めにボタンが配置されてて、「なんで斜めなんだ!?指が滑ってきついわ!!」って怒りでしたが、冷静に考えると、横幅がかなりタイトなのでよく計算されているのかなぁと。
このあたり、一眼レフのEOS KISS X9のおそるべき安定度には一歩及ばないところだけど、しゃあない。
EF-Sレンズを付けるとどうか。
ちょうど良いレンズがありました。
時代的にミラーレス撮影を全く想定してないものの名玉と謳われるEF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM。
だから、初期のミラーレス技術(でも今も十分使えるのは凄い)ハイブリッドCMOS AF2だと、モーターが「コココココココ」と凄まじい唸りを上げてしまいます。
EOS KISS Mではどうか?
ミラーレス時代より前のEF-S 10-22mmでも、一眼レフとそん色ないくらい高速AF可能!!でした。
全体的に処理速度の面ではEOS KISS Mは、問題ないとかのレベルじゃなくて最強クラスで速いですね。
直近だと、今度出るEOS Rでも、処理能力自体はEOS KISS Mと同格くらいじゃないかな? それくらい凄い性能が入ってます。
KISSは、どんなに上位機を打ち破る高性能を持っていても、メーカーが上位機に忖度して決してアピールする事がないため、EOS KISS Mは、高性能をアピールされない高性能機という事で歴史的にも珍しい存在だと思います。
個人的には、明日にでも快適に使いこなす必要があればEOS KISS X9なのですが、EOS KISS Mは、性能、小ささ、ブランドの面で記念碑の側面がとても多く、ミラーレス専用機を買うタイミングを考えると、EOS KISS Mで、それも今しかないのかなぁと。
個人的に、映像エンジンDiGiC-8が搭載されたカメラを持っていないのも重い。
新天地となるKISS Mでミラーレス専用機についてあらゆる経験を積み、EOS Rシステムの広がりを待つというのが王道なのだろうという気がしています。
■超優秀なDiGiC-7を超えるDiGiC-8
以下の写真は、私がDiGiC-7搭載のPowerShot G9X Mark2で撮影した、仙台駅前の風景なんですが、とにかく7は優秀としか言いようが無いくらい優秀。
これをさらに超えるDiGiC-8の衝撃はあまりにも大きいところです。
というか、DiGiC-7って、もっと長く、東京オリンピック2020も最上位(DiGiCは世代によって味付けがあり、表現としては好みであり優劣はつけられないが、処理速度には厳然とした優劣はあり数字が大きい方が小さい方より圧倒的な高速性を持つ特徴がある)かも・・・と思ったら、8がこんな早く出たのはかなりショックでしたね。