2018年10月10日水曜日

EF-Mレンズは実は最強なのかも? EF-Mレンズを色々試して見る

今まで、EF-Mレンズに対して今までかなり冷たくして本当にすみませんでした。

まずは深く謝罪させて頂きたいです。

本当にすみませんでした。


↑いよいよ、ミラーレスにして世界最高峰の性能と画質を持つEOS Rシステムが開発されましたが、どうしても、高くて重たいという所があります。

性能を徹底的に追求したシステムなので、それはそれで良いのですが、個人的には「小さくて良いもの」に惹かれる性質があるため、同じ新規開発のミラーレスシステムであるEF-Mに急旋回で目が行ったわけです。

そこに待っていてくれたEF-Mレンズは、実はとんでもない存在なのではないか?と今さらハッと気が付きました。

元々ミラーレスカメラに期待していたのは、「小さくて、軽くて、値段も安くて、性能も良い」という4つの贅沢でしたが、それが全部実現されまくっとるわけです。

そして、EF-M 32mm F1.4 STMなんつー、キレキレの大口径レンズが出たわけですが、それすらも!!大口径高性能レンズですらも!! 納得の小ささ、軽さよ!! 値段だって高性能にしたら良心的と非の打ち所がない。

EF-Mは、その全数が小さくて軽くて安くてをモットーに作られ、一瞬もブレた事のないシステム。

だったら性能は怪しいのか? その疑いは、現在EF-Mレンズを運用している身からするともはや全くありません。

今回、色々なレンズを試してみたのですが、さすが最新鋭設計のミラーレス専用レンズだけあり、性能は素晴らしいものです。


↑EF-Mレンズは、キヤノンの信念が凝縮されています。

このEF-M 28mm F3.5 マクロ IS STMも、軽くて小さくするために、絞り開放でF/2.8ではなくてF/3.5に抑制してありますが、そこまでして小ささに拘る姿勢は潔い。

もしもF/2.8に拘り、ちょっと大きくて、ちょっと重くて、ちょっと高価で・・・なんて、ブレブレな事をやっていたらどうなったか?

EOS Mは、何をどうしても、小さくて軽くて値段もお手頃なのだ、この統一感、安心感があるわけで、ミラーレスが主流になろうという今こそ、キヤノンの先見の明には脱帽させられるわけです。


↑最新鋭のEF-M 32mm F1.4 STMレンズですが、このスペックとなると、重くて大きくて、値段もドカンと来るかな・・・と心配してましたが、杞憂でした!

またもブレないキヤノンの信念というか、EF-Mの価値がさらに鮮やかに燃え上がる瞬間というか、このスペックをして、軽くて小さくて値段も(性能にしては)良心的なわけで、これからレンズ交換式カメラに入りたい!!という方は、ハッキリ言ってEOS Mが一番良いかも???という気がします。

レンズの種類は7種類と、少ないけれど、少数精鋭感が楽しい。

EF-Mは、今はちょっと失われたサードパーティレンズの「値段がお手頃で、色々と買えそうなフレンドリー感」を、純正・高性能レンズにして!!全部盛り込んでいるのも大きい。

これから先の展開は、いかんせん、最強のEOS Rシステム(RFマウントレンズ)に注力しなければならないキヤノン、どこまで開発リソースが割けるのか? まだ不透明な部分がありますが、時代が動く感覚がヒシヒシと。


↑個人的に、銀幕のスーパースター的レンズが、このEF-M 22mm F2 STMです。

くどいですが、EF-Mの持つ「小さい、軽い、値段安い、高性能」を極端にエッジを立ててズバッと来てるすげーやつです。

これを手にした後は、さすがの、あの軽量レンズのEF-S 24mm F2.8 STMですらも、「あれっ割と重い!?」となってしまうほど、ブチキレた奴です。

最初は、EOS KISS Mのダブルレンズキットで手に入れてしまおうと思ったのですが、望遠ズームにして小型軽量という、もう一つの願望をかなえてくれた「EF-M 55-200mm F4.5-5.6 IS STM」を優先し、ダブルズームキットを選ばせて頂き、泣く泣く同時購入は見送ったものの、欲しい気持ちは高止まり。


↑というわけで、ここからは実写編です。

EOS KISS Mに装着し、EF-M 32mm F1.4 STMレンズの絞り開放F/1.4です。

さすが、最新鋭設計レンズ、F/1.4でも、収差が少なくキレイな画です。

個人的には、EF 50mm F1.4 USMのような、収差を味や個性に昇華させたレンズが好きではあるのですが、レンズの画質評価というのは見る所が決まってて、それを外れるとなんか点数つけられてて、それが低くなったりして、何とも厳しい世界。

順当に評価のラインに合わせて強化してった方が安泰というところでしょう。


↑絞り開放F/1.4は、癖の無い画質で、EF 50mm F1.4 USMや、PowerShot G5Xの絞り開放のような、「収差によって、丸いレンズゆえの表現美学を主張する画」とはならず、やや個性に欠けるかな?という気はしますが、逆に、使いどころを選ばない良さもありますね。


↑これも絞り開放F/1.4ですが、画質うんぬんも大切ですが、とにかく性能が良い!

性能というのは、AFの速度、静粛性、精度、実際にカメラを構えてから1枚の写真を生み出すまでの苦労・・・みたいなものが軽い!

これは、EOS KISS MとEF-Mレンズが組み合わさると、全部そのような美点があるわけですが、やはりミラーレス専用設計の小型軽量レンズというものは一味違うのかなと。

絞り開放F/1.4にしたって、EVFで正確にピント合わせ出来るし、なんなら、スムーズな拡大で100%厳密なピント合わせも迅速ですからね。

EF-Mからは話は逸れますが、EOS Rの場合ならば、F/1.2レンズも楽々で使えるという事で、何か色々時代が変わるなぁと。


↑これは、EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STMの、絞り開放F/3.5の最短撮影距離近辺です。

28mmという広角マクロゆえ、被写体には激突寸前まで寄れてしまうため、LEDライトを点灯してます。

このレンズは、EF-M独特の沈胴式なのですが、とにかく軽くて操作性が良い!

ふわっふわに軽いマクロなんて、欲しくとも無いですぞ。

ちなみに、撮影倍率1.2倍という「スーパーマクロモード」があるのですが、1倍で十分に圧倒されたため、試すのを忘れました。

大口径レンズの絞り開放とか、マクロ撮影は、もはや、ミラーレス(あるいは一眼レフのミラーレス機能)の独壇場になりましたね。

逆に光学だと、よっぽどのファインダーが必要で、もはや現実的ではないのかも知れない・・・。


↑EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STMを、普通の28mm単焦点レンズとして使うとどうなるか? F/5.6で試して見たところ、やはり快適。

既にEF 28mm F2.8レンズによって、28mmの画角の「何も引かない、何も足さない」ちょうど良さというのは実感を重ねているので、ミラーレス専用設計の高画質28mm単焦点というだけでも燃えて来ます。

画質は、単焦点らしく、というか、EF-Mはズームもキレイではあるのですが、一段階すっきりしてますね。

とにかく、EF-Mレンズは、「これだけが良い」のではなく、全体が美点を共有しているため、一本のレンズの良さに気が付くと「だったら、他も良いんじゃないの??」という横並びに良さが伝播する感じも楽しい。

このあたり、さすがゼロからAPS-Cに徹底的に適合させて作り出した、新世代レンズの規格だな!!という所がありますね。

全部軽くて小さいし・・・レンズカタログ読んでても、テンションが下がる瞬間が来ないですからね。


↑私の愛機「PowerShot G9X Mark2」をモデルに、EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STMで撮りました。

F/5.6も、F/3.5での近接撮影も、自由自在に寄れて離れて、大変なお祭り騒ぎです。

どんなに被写体に寄っても撮れて、離れてもスパっとキレイで、しかも程よい28mmの画角・・・こんなレンズあるかってーの!!すげーなこりゃあ!!

F/3.5というけど、この自由自在な距離の魔法は、ポートレート撮影にも良いかも知れないですね。

本当は、EF 35mm F2.8 マクロ IS STMが欲しかったけど、どうなんだろう、大きさが違うんですよねー。


↑銀幕の大スターと言ってしまえ!! EF-M 22mm F2 STMレンズ。

絞り開放F/2です。

このレンズ、あまりの小ささに、良い意味で笑ってしまいます。

しかも、十分に寄れて、F/2のぼけはキレイ。

22mmというのはなかなかの広角っぷりで、町歩き撮影には、若干広すぎるかな?という場面も多々あろうかと思いますが、何しろ寄れるレンズでもあるので、使い方は広がりますね。

実は、このレンズ、今日明日とはいかないですが、出来たら今年のうちに買いたいなぁと思っているのです。

EOS KISS Mダブルズームキット買ったばかりで、またレンズ!?となると、家族の稟議がおりないので、なんか別の何か・・・うまい具合に「補充パーツ」的な言い方で買えないもんかなぁと。

そういえば、部品が一つ欲しいのですよ!!とか何とか!!

EF-Mレンズに夢が広がります。