Windows OS上にて、プログラムコードや備忘録を書く時に、主にテキストエディタ「UnEditor」を使っています。
このエディタ、昔は会社でも友達の間でもデファクトスタンダードみたいになってた「秀丸エディタ」がいまいち気に合わず、テキトーに自分で検索して発見したフリーソフトなんですが、妙に気に入り、気が付くとずーっと何年間もこればっかり使っています。
今回の記事では、このUnEditorの事を書かせて頂きたいのですが、まぁテキストエディタの話を最初から最後まで書いてもなかなか厳しいと思うので、超便利な「矩形編集」にフォーカスして書かせて頂きたいと思います。
■その前に必須の設定
↑その前に、個人的なUnEditorの必須設定を3点だけ書かせて頂きたいと思います。
(1)タブ入力時スペース変換にチェック
→プログラム書いている時、タブはアプリなど環境によって色々と面倒事が起きるので、全部スペースにしてます。
(2)タブの幅を最低の2にする
→プログラムではインデントは4文字分という流派(?)に属しているのですが、細かい単位で制御したいので。
(3)'Space'キーのIndent動作を「半角スペース1個」にする。
→これも細かく制御したいからです。
■超便利な「矩形編集」
矩形(くけい)編集って何かというと、普通、文字をコピーしたり切り取ったりするのは、行単位か文字単位、つまり横方向しかありません。
じゃなくて、好きな位置で四角形を描いてその部分を編集出来てしまう機能です。
この矩形編集って、昔のMS-DOSのソフトのように、アプリが独自で実現している機能なので、操作方法もアプリによって激変するのが特徴です。
Windowsのクリップボードは、矩形コピー、矩形貼り付けの機能を持っていないため、昔なつかしい「各社独自操作」になってるわけですね。
↑たとえば、ちょっとやってみます。
まず、SQL-Serverのテーブル定義を編集してみます。
手始めに、全体がペタッと左に寄っているので、全体的に4文字下げたい(インデントしたい)。
↑この程度だと、矩形編集も使えますが、全体を選択した状態で「スペース」を4回挿入するだけで全体がまとめて下がってくれます。
1回でスペース4個入るように設定すれば1回で済むじゃん?と思うでしょうが、私は色々な場面で細かく制御したいので1回の入力で1文字入る設定が好き。
↑次に、カッコの内側をさらに4文字下げたい(インデントしたい)。
これもカッコの内側を選択した状態でスペース入力するだけ!
↑いよいよ矩形編集です。
問題は、途中の列をまとめて下げたい時。
UnEditorでは、[Alt]キーと[Shift]キーを同時に押しっぱなしにすると、文章の途中から四角形で範囲を選択する事が可能になります!
それで、選択した状態のままでスペースを入れると、まとめて字下げされます!
↑この矩形による字下げですが、じゃあ、ミスって下げ過ぎてしまった時に戻したい!そんな時はどうするの?
これは実に簡単で、ミスって下げ過ぎた場所を、同じように[Alt]キー+[Shift]キー押しっぱなしで矩形選択し、選択した状態で[DEL]キーで削除するだけ!
↑こんな感じで、簡単に戻す事が出来ます。
↑矩形編集の便利さはさらに凄いです。
たとえば、ある列にカンマを一斉に付けたい!というような場合。
プログラミングではあるある現象なんですが、UnEditorならこれも矩形編集で一発。
まずはカンマを挿入したい列を矩形選択。
ちなみに、今回は選択位置が見やすいように1文字分の幅で矩形選択してますが、位置だけを指定する0文字分での縦方向矩形選択も可能です。
↑メニュー>整形>選択範囲に文字列挿入を選びます。
このあたりは、たとえば、サクラエディタを愛用している方からみると、そろそろ「全然違うやん!単純にカンマを打ち込めば出来るんとちゃうん?!」といきり立つ場面でしょうが、UnEditorでは、直接入力するようには出来ていないんですねぇ。
↑挿入する文字列ウインドウが開くので、ここでカンマを入力します。
確かにちょっと面倒ですが、スクリーンショットを見てもらうと分かる通り、内容を確定してから反映できるので安全性が高いのと、直接入力出来ない代償として設けられた細かな制御メニューが後々大きくメリットになって来ます。
↑縦方向にズバーンとカンマが入力されました!
余計なスペースも矩形で削除できるし、本当にかなりの威力です。
この機能、Management Studioにもあればなぁ。
私が知らないだけかも知れないですが、矩形とか一括字下げとか無いんですよね。
あったらごめんなさい。
というか、Windowsに矩形コピー、矩形貼り付けの機能が実装されれば、操作も統一されて良いんだけど。
マイクロソフトは、Windowsをスマホに憧れてスマホライクにしてるのはいいけど、矩形コピー実装とか細かい部分にも持ち前の高い開発力を発揮してもらえると、より尊敬度が高まると思うんだけど・・・。
■ちょっと残念な点
↑UnEditor自体は、ガチガチに仕事(プログラミング)でも使っているので、少しの文句もないのだけど、Windows 10がですねー、既定のアプリにUnEditorを設定できなくなってるんですよね。
このように「.txt」をUnEditorで開くように変更かけると・・・。
↑ならない!メモ帳のまま。
まぁ、「送る」メニューからUnEditorで開くようにすれば良いんだけど、Windows 7とかでは出来ていたから「あれっ!?」と思いますね。
まぁ、UnEditorそのものは、インストールすると分かるけれど、Windows 10には正式に対応してないんですよね。
そのあたりかなー。
Windowsって、なんやかんや言われているけど、OSとかアプリケーションの世界では類を見ないほどに超優秀で、過去のOS用のソフトが不思議とバンバン動いたりするわけです。
その互換性の優秀さが災いして、ちょっと挙動が変わると焦ってしまいます。
この焦りは、それだけWindowsが信頼の証という事の裏返しでもあり、マイクロソフトの方は優しく見て欲しい。
最新技術も大切ですが、過去の資産を簡単に切るようになると、最初はうきうきついてきた人でも、やがて仕事では怖くて使わなくなるし警戒してしまう。
互換と言うのは、長い目で見ると、自分を救う良い事が多いですよ。
■UnEditorを限界まで使いたい。
仕事でもプライベートでもUnEditorを使いまくっています。
これと連動したYokka GrepというGrepソフトも愛用してまして、すげー重要。
ただ開発が止まっているみたいで、どれだけ使い続けられるか・・・。
限界まで使いたいと思います。
WinMergeとか、UnEditorとか、最初はテキトーに自分で探して来ただけなのに、ハマって愛用するパターンは多いですね。