2020年12月20日日曜日

今年も良ドラマに恵まれました

ツイッターには都度つぶやいているのですが、今年も良ドラマに恵まれました。

安定して素晴らしいのは深夜ドラマ。

特に、「恐怖新聞」と「閻魔堂沙羅の推理奇譚」は、ナスネに永久保存しています。

さらに、アニメーションの「鬼滅の刃」ですが、仙台放送で一挙再放送してくれていて初めて観たのですが噂以上に素晴らしい作品でした。


■恐怖新聞

これは正直、まっとうに正直、全く期待してないで気が向いたから観始めたのですが、どうもどうも、今や停滞気味の日本ホラーの救世の星になりそうな作品でした。

肝心な第一話から心をわしづかみ。

暖かな家族愛から急転直下のああいう終わりをした衝撃は、もはやこれを超えるものは簡単に出るもんじゃねーわってくらい。

さらに、中間に1話だけ作られた、時代劇バージョンがまた傑作品。

令和の時代に、時代劇ホラーをジャンルとして立ち上げても行けそうと思わせるクオリティでした。

深夜ドラマだからこそ、比較的自由に作れるら傑作連発という流れは分かるけど、その引き換えに知名度が高まりにくいのが泣き所。

どっかで本作を含めた深夜ドラマの再放送枠を設けられないものだろうか??


■閻魔堂沙羅の推理奇譚

主人公がエピソード毎に変わる硬派なドラマ。

しかし主人公たちは何らかの理由で殺されてドラマを終え、あの世の入口で閻魔大王の娘「沙羅」によって地獄行か天国行かの審判を受ける...そして始まる物語...という筋立て。

主人公たちは、この世に強烈な未練を残しているため、天国に行けても断り、生き返りたーい!!と沙羅を困らせるのがこのドラマの特長の一つ。

沙羅は、主人公たちに「だったら自分が何で誰に殺されたのか、推理して当てたら生き返らす。失敗したら地獄行きだけど!」というゲームを仕掛けるんですが、この推理の過程がもちろん面白いわけです。

沙羅は閻魔大王の娘という隔絶した存在ですが、女優さんてマジ凄いっすね。

ホントに浮世離れした美しさで、硬派なドラマの中にいきなり出て来る異世界に大きな説得力を持たせるのに成功してます。


■鬼滅の刃

最初に放送された時、ナスネに全話録画していたものの、ミスってフォルダごと削除してしまって長らく観る機会を失っていました。

映画が日本の記録をどんどん塗り替える快進撃なのとあいまって、仙台放送が一挙再放送してくれて...泣きました。

家族愛を全面に押し出していて、敵となる鬼にも深いドラマがあり...確かに、新発明な感じの作品というわけではないものの、王道を守り、まっすぐに心に突き刺さる良い作品でした。

特に「那田蜘蛛山編」は、鬼が自分の母と父を思い出すシーンで肩が震えるくらい泣いてしまいましたよ...

ちなみに全体的にアニメーションの品質は掛け値なし、そのまま即日に映画館で公開出来る高品質でビビリまくり。

これが基準となると、アニメ作りは本当に大変になるなぁ...という変な感想が出てしまうくらい品質が高い。

この作品、日本の映画史に残るヒットした映画版も含めて、まだストーリーの途中なんですね。

オリジナルたる原作は完結しているものの、まだ追う所までは至っていませんが...非常に優しく見やすい才能に溢れた魅力的な絵柄で、こちらもとても素晴らしいです。

このオリジナルの分、アニメーションの方も続くかも知れないと思うと今後も楽しみです。