先週から、タムロンの伝説名玉と讃えられたレンズ「タムロン90mm F/2.8」を、ノンレフレックス型カメラのEOS KISS Mに装着していますが、この組み合わせによって「マニュアルフォーカス=MF」にハマりました。
MFは面倒でしょうがなく使うものという認識でしたが、タムロン90mmは、巨大フォーカスリングを手前にガチャンと引くとMFになるので、まずMFに切り替えるアクションが気持ちよくて楽しい。
そして何より、ノンレフレックス型の美点というか、EOS KISS Mの電子ファインダーには「ピーキング」表示と言って、MFでピントが合った部分の輪郭を黄色い線で描き出してくれる機能(これは設定によります)があり、その表示が非常に的確で頼りになる事が実感出来ました。
↑全てがマニュアルフォーカス=MF撮影ですが、EOS KISS Mのピーキング表示の確かさもあり、非常に楽しいものでした。
MFは、一眼レフではかなりの職人技が必要なので、非常に厄介なものという認識でしたが、EOS KISS Mは凄まじい切れ味です。
ただ逆に言うと、タムロン90mm F/2.8だと、EOS KISS MのAFは若干頼りないところがあります。
↑いまさら指摘してどうなるものでもないのですが、EOS KISS Mは、ノンレフレックス型(いわゆるミラーレスですが、私はミラーレスという言い方が好きではないのです...)のアドバンテージを遺憾なく発揮してくれてますが、どうしても、「過渡期のAF」という弱みがあります。
それは何かというと、AFが一度合ってしまえば、その精度は盤石なのですが、その合うまでに行かない事がままある。
それも、挙動は不審。
コントラストが強くて簡単に合いそうな時に合わず、何とも法則が分からない迷いがある...
今のキヤノンのノンレフレックス型AFは完成の領域にあると思うので、もうこういう事は無いのではないかと思うのですが。
↑ちなみに、今朝の撮影には、EOS KISS Mと共に、PowerShot G9X Mark2も持ち出しました。
こちらは、単純コントラスト方式のAFですが、コントラストの強い被写体にピントが引っ張られる特性がありますが、そのように挙動が極めて分かりやすいという美点がございます。
↑ちなみに内蔵ストロボを使うとこのような撮影も可能です。
内蔵ストロボは確かに低性能なので馬鹿にする人もいますが、これが無いと撮れないシーンも多々あり、私には無くてはならない超重要な機能。
正直、内蔵ストロボ無しで買いたいカメラはこの世に唯一、プロ専用機のEOS 1Dシリーズのみです。