一瞬、がっかりした直後、これは大正解なのではないか?!と思い直し、今では日が経つにつれて期待感がどんどん膨らんでいて、新しいXperiaの誕生に胸がときめいているほどです。
「1」のお下がりになるのは、はもうやめよう
Xperia 5は、文句なしに素晴らしいですが、立ち位置的にはどうしてもフラッグシップたる「1」のお下がりみたいになっちゃっています。
華々しいスペックや新技術は全て「1」で発表を済ませ、5のやる事はそれを小さなボディに収めるだけ。
しかも、小さいボディに収めるのが難しい技術は、単純にカットされてしまうため、あちこちで「1の小型版ではなく、1から随分と省かれています」みたいな言い方をされてしまう始末。
よくよく考えると、5は単独では成立していないスマートフォーンであり、いつまで、どこまで行っても1の存在が前提のサブセット的存在というのは、そろそろ限界だったのかも知れない。
1から独立し、自分で歩き始めた新しきグッド・スマートフォーン!!
Xperia 5 Vは、シリーズで初めて、1から独立し、自分だけの力で歩き始めた存在となったように思えます。
まず際立っているのが、Xperiaが今の1,5, 10の3ライン構成になってから、初めてのツインカメラ構成になった点です。
Xperiaは、特に秀麗なデザインを誇っていますが、それでもカメラはどんどん巨大化する一方であり、個人的には文句無しで世界ナンバーワンと思う美しいデザインも、破綻が近いのではないかと黒い予兆があったのは事実。
それを明快に打破し、もう大丈夫だと高らかに宣言するこのツインカメラは、個人的には大絶賛しかありません。
この手があったのか、さすがソニー・デザインだな!!と唸らせられます。
カメラが3つ以上ないといけないなんて、誰が決めたんだ!!と言ったか言わずか。
気になる音楽性能も、当たり前田亜季大好きと言うべきか、3.5mmシングルエンド接続のオーディオ端子を装備していて安心感が段違い。
ワイヤレスが使えるから、3.5mmシングルエンド使えなくても良いなんて問題ではない。
しっかり本体に直差し出来るモデルが手に入るに越した事はない!!
音質面でも、常にリードし続けるウォークマン相手に奮戦し続け、気づいたら5つもの世代を経ているので、何があっても期待出来ると言って良いでしょう。
心配なのが、ラストワンマイルで転倒する悪癖のソニー
ソニーは、本物の技術力と魂を持ち、デザインセンスも卓越した天才。
しかし個人的には、ソニーは、最後の最後までよくやってるのに、最後に転倒する悪癖がある印象。
もはや受けを狙ってわざとやってるだろというレベル。
Xperia 5 Vの転倒心配ポイントとしては、やはり値段が異常に高い心配。
今は値上げして当然って言うけど、全社が一斉に野放図に値上げしまくってるせいで、積もりに積もって何かを買う前にどんどんお金が無くなってしまって届かなくなる現象。
消費税が20%か30%くらいにアップしてるくらいのダメージが世の中にあるんじゃないかという体感です。
そんな中で、値上げして当たり前というスタンスで来るなら、待っているのは滅亡です。
あとは、変なコストダウンですかね。
モニターが60Hzしか対応してねぇ、SoCがスナドラ695だった、モノラルスピーカーになった、そんな事はないと思いますが「そこを削るのか?」という部分を削り取って来る危うさが、ソニーにはあります。
うまくすればスマートフォーン最高傑作の素養あり!!
しかし心配してる点は、私が勝手に心配してる事であり、実際は杞憂になるかも知れません。
このXperia 5 Vは、うまくやりさえすれば、スマートフォーンの最高傑作になれる素養ありと見ています。
最初は変化に驚いたものの、日が経つにつれて、どんどん欲しくなってます。
ソニーのラストワンマイルで転倒する癖さえ起きなければ...と願うばかり。