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2009年4月2日木曜日
HDR-XR500Vの写真モードで撮る、上野の桜
上野の桜を、HDR-XR500Vの写真モード(もはや静止画モードとかではなくて写真と呼ぶべきかと思いました)で撮影してみました。
シチュエーション的に言うと、あいにくの雨天、さらには夕方と、従来までの小型ハイビジョンカメラではまさに不利そのものの条件でしたが、このカメラは「これならもう大丈夫だ!」と言って良いと感じました。
前の記事でも書きましたが、上野の旅の記念撮影では、このカメラの画質を信じて、持って行った一眼レフを全く使わない事にしました。
今まで散々ビデオカメラの静止画にはガッカリさせられて来た経験があるので、かなりドキドキしていましたが、結果は、古い言い方で恐縮ですが良い意味での「カルチャーショック」です。
もちろん、先行テストしてみて「こりゃー大丈夫だ」とは思っていましたが、本格的に使ってみてもバッチリとデジカメとして使える事が分かって、嬉しいのなんの。
さすがに、一眼レフでも高ISO感度で撮影しないとならないほどの暗さになれば別として、雨天の夕方くらいの光では、全然へこたれないくらいの優れた感度を持っている事があらためて分かりました。
また、ソニーの生み出した「エクスモアR」センサーと、画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」の組み合わせの優秀さを、大げさでも何でもなく、まざまざと見せ付けられた思いです。
購入前の店頭テストからずっと、このカメラはマニュアル調整能力が貧弱だから不安だ・・・と感じていましたが、とにかくフルオートがあまりにも優秀で、マニュアルの出番が少ないのです。
もちろん、完璧なものは無いというわけで、ホワイトバランスはマニュアル調整したくなるシーンもありましたが、ここまで来たら文句をつけるヒマも無いくらいのヒット率で、うなることだらけ。
1/2.88型センサーということで、写真としての表現力や自然さに関しては限界があるとはいえ、高感度、12倍の「Gレンズ」ズーム、強力な手ぶれ補正装置など、小さいボディに詰め込まれた実力は非常に頼もしいものです。
何度も書きますが、これまでの小型ビデオでは、そもそも完全にダメだった背景のぼけ味ですが、このカメラはそれを生かす事が出来るカメラであり、これは末永く使えるなという気持ちが強くなります。
荷物で言うと、一眼レフの標準ズームレンズ一本分だけで、これだけの仕事がこなせるカメラなわけですから、まだ買ったばかりとはいえ、手放せない存在になったぞと感じています。
性能面で厳しく言うと、さすがにソニー最高峰のレンズ「Gレンズ」とはいえ、これだけ小さいサイズに12倍(43mmから516mm)もの高倍率ズームを実現しただけあって、広角側は素晴らしい画質なのですが、望遠側は、解像力が結構落ちますし、色収差も消しきれていません。
特に、最望遠での遠景撮影ともなると、空気のもやの影響を別としてもかなりソフトな描写になってしまい、ガッカリする方もおられるでしょう。
しかし、これは、一眼レフ用の二十万円を越える超望遠ズームレンズであったとしても、同じような傾向があったりしますから、神経質に捉えるほどでもないかな?とは思っています。