2009年9月5日土曜日

EOS 7Dのカタログ熟読







EOS 7Dのカタログを熟読し、海外サイトで出ている実機のテスト結果なども見て、EOS 7Dの持つ数々の特長を4つにまとめてみました。

■(1)EOS 1D Mark3さえも超えるファインダー■

EOS 7Dの「視野率100%、倍率1.0倍の新型ファインダー」は、やはり極めて高い評価。キヤノンではフルサイズ機以外でファインダーが評価される事は珍しいです。まさかと思ったんですが、プロ機のEOS 1D Mark3よりもファインダーが広くて見やすい(!!!)らしく、なんだか想像以上にとんでもない事になっているようですね。ああーっ早く実際に接眼してみたくって、もう落ち着かないです。
カタログでも、誇らしげな感じでガラスペンタプリズムが紹介されており、キヤノンよ一体何があったんだ・・・と聞きたくなるくらい、今までとはファインダーに対する取り組み方が違う。

そんなに良いファインダーなら、もしかすると、ピント合わせにライブビューを使う事は無くなるかも!
ライブビューは頼りになるけれど、バッテリーを急激に食いつぶしてしまうので旅行などでは怖いんですよね。

また、EOSとしては初めてファインダーに液晶が噛ませてあるんで、色々な表示をしてくれます。
カメラの傾きを教えてくれる「電子水準器」のファインダー内表示も可能にしてます。

■(2)超高画素でありながらも高画質センサー■

EOS 7Dは、APS-C機としては最高の1800万画素を達成していますが、普通は画素が増えると1画素のサイズが小さくなるので普通は高感度に弱くなるもんで、ネットでもこの点がめちゃくちゃ心配されまくってますが、海外サイトに多数アップロードされている実写サンプル写真を見る限りでは十分なパフォーマンス。私の望むA4写真プリントでは大丈夫と言って良いんじゃないかと思いますよ。

ただ、何しろ1800万画素というものすごい画素数なので、ファイルサイズがバカでっかいのと、手ぶれの痕跡やレンズ自体のアラなど、見たくないものまで克明に写し込んでしまうかも知れないのが怖いか。

■(3)EOS 1Dに迫るスポーツ撮影能力■

さすがにEOS 1Dと完全に同等とは言えないでしょうが、EOS 7Dの「19点フルクロス」センサーは、まさにスポーツ撮影のプロにも対応出来るハズ!と大きな期待が持てます。
これって完全新規のセンサーなので、予定の性能が出るか出ないか不安な部分はありますが・・・。

期待しているのは、動体に追従してピントを合わせ続ける「AIサーボAF」が、「AIサーボAF II」に進化している点。カタログを読むと、「スポーツ撮影だけでなく、被写体との距離が常に揺れ動く手持ちのクローズアップ撮影にも威力を発揮」と、かなり頼もしい一文があります。

このAIサーボAF IIは、あらかじめ設定したAFポイントの1点が被写体を捉えると、あとは19点全てが総動員されて被写体を追跡するという頼もしい機能になってますね。
被写体を追跡するには19点でも足りないのではないか?と思わないでもないですが、EOS 7Dの場合は、1点1点のポイントの性能が高いようなので、効果に期待です。

カタログでは、シャッターユニットはEOS 1Dと同様の構造でAPS-C用新規開発。
非接触式ロータリーマグネット方式シャッターということで、磨耗しにくく、耐久性は15万回と十分。
秒8コマの連写を多用しなければ、実質半永久的に持ちそうな気もします。

ともあれ、スポーツに強いEOS 7Dってのを考えると、まだ買えるメドは立ってないものの、ますます欲しさが膨張します。

私も、アマチュアスポーツの大会の公式カメラマンをやらせて頂いたり、モータースポーツのカメラマンをやらせて頂いたり、これらを何とかギリギリEOS KISS X2でこなしてますが、前日はプレッシャーで眠れないです。もともとスポーツ撮影が得意なカメラでは無いので、EOS 7Dはいいなぁ・・・いいなぁ。はぁー。

■(4)大成功か。素晴らしい「超流体」デザイン■

前回の記事でも書かせて頂きましたが、EOS 7Dの「超流体」デザインは、もろに私のツボにハマってます。もともと私は、一眼レフの「いかつい」感じというか、人を威圧するような感じがあまり好きじゃなかったんですが、やさしくて流麗な感じのEOS KISS X2は大好きで、さらにそのイメージを継承しつつ、上品な感じでメカニカル感を加えている「超流体」デザインってまぁー文句ナシ。

最初に買った一眼レフである「EOS 20D」が、あまりにも解説書なしでガンガン操作していけるのでビビッた極めて分かりやすいEOS操作フォーマットも堅持。

見た目が美しいだけでも嬉しいですが、今回は、待望の防塵防滴(ぼうじんぼうてき)構造。マグネシウム合金ボディには、ゴムによる多数のシーリングが施され、塗装も高耐久塗装
カタログを見ると、かなりのシーリングがされているし、シーリングが無い部分はパーツの高度な合わせによって密閉性をアップさせているようです。

もっとも、シーリング一切ナシのEOS KISS X2でも困った事が無いので、私の用途では百パーセント安全と言えるでしょうね。

それと、買っても使わないから「いらない」と思った、キットレンズのEF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMレンズですが、デザインは秀逸ですねー。
カタログでは、EOS 7Dとの一体感を高めるとか、いつになく熱っぽくデザインについて語られているほどのレンズなんですよ。キヤノンがそこまで言うだけあって・・・うーむ。確かにカッコは良い。

そういえば、EOS 20Dを発売日に買った私ですが、ボディのみ買うつもりが売り切れていて(レンズは別途EF 50mm F1.8 IIだけ買うつもりだった)、予定外のEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMレンズキットを大幅予算オーバーで買った思い出が蘇りますね。
EOS 7Dもそのパターンだときつい。今回はまじめに予算が無いので・・・。

(追記)EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMって、単体で10万円を超えている上に、EOS 7Dとのセットをアピールしている割には防塵防滴構造ではないチグハグっぷりで、どうにもスッキリしないですね。
レンズキットが、大バーゲンとかじゃないと辛いかも。
もしもどうしてもズームレンズが欲しいならば、広角は弱まるものの、防塵防滴のLレンズそのものである、EF 24-105mm F4L IS USMとセットで買ってしまうのが良いかも知れないです。
フルサイズセンサー搭載カメラでも使えますし。