2010年3月6日土曜日

EOS KISS X4による、ISO感度1万2800の実写!!


EOS KISS X4の最高感度はISO 6400ですが、メニューから設定すると、何と「拡張感度」が使えるようになり、その数値はISO感度 1万2800という、あきれるようなものになります。

画質面では、初期設定で隠されているだけあって、さすがに厳しいものはあります

特に、暗部に目立つ色ノイズ。おもちに生えるカビみたいな感じに見えますね。

ただ、どうでしょう。RAWで撮って追い込めば結構何とかなりそうな感じではあります。

また、報道や、悪条件下での記念写真とか、とにかくこの際画質は後回しで、写ってる事が大切って用途では、かなりの武器になるのではないでしょうか。
そもそも、昔のISO感度1600とか、3200って、このくらいの画質だったと思うんです。
それがISO感度1万2800で使えるようになったと考えると、やっぱりスゲェナァ・・・と思います。

(追記)
ネットでも言われていますが、EOS KISS X4(EOS 7Dも)の高感度画質の凄味は、単純にノイズの多寡ではなくて、色あいなどの各種要素が破綻しないという安定度にあり、です。

■ キヤノン1800万画素は、APS-Cセンサー史上最高画質と結論づけて良い■

ISO 100からISO 3200まで本当に常用域で、ISO 6400も概ね大丈夫。時としてISO 12800まで決して使えなくはない。ここまで全域に渡って素晴らしいというのは、もはや事前の想像を大きく超えています。

この画質は、ネット上では、後発のEOS KISS X4の方がより進化しているというテスト結果が出ているものの、実質EOS 7Dも同等と言えます。つまり、今回のキヤノンAPS-C 1800万画素は、APS-Cセンサー史上最高画質と結論づけて良いと思われます。

個人的には、EOS 20Dの820万画素でも十分だと感じていますが、そういう感想を超えた技術の進化には尊敬の念を抱きます。
EOS KISS X2の1200万画素、そして今回の1800万画素のように、画素数の増加と画質の向上が一致していると、そのリニア感がスッキリと気持ち良いですね。

かつてAPS-Cセンサーの継続が怪しまれたキヤノンが、今や最高のAPS-C庇護者となった現状は、本当に感慨深いものがありますね。ほんと。

画素数向上の大仕事を「完遂」した(と言って良いはず)今、キヤノンの次の一手は、いよいよローパスフィルターの廃止という方向でしょうか。
三層式センサーにするにしろ、一層式センサーのまま実現するにしろ、映像処理エンジンは大幅な変革が必要だと思われるので、それがDiGiC-Vならば、ハイビジョン撮影に匹敵するくらい大きな話題となるでしょうね。楽しみです。