2010年9月25日土曜日

EF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズでEOSムービー撮影。F/2.8の明るさは強力な武器。

今回の記事では、いよいよEF 70-200mm F2.8L IS II USMレンズをEOSムービーにて使ってみてどうだったか?について書かせて頂きます。

今回のEOSムービーのテスト撮影は、前回の記事で書かせて頂きました写真撮影のテストと同時に行っておりました。

ブログにて繰り返し書いていて恐縮ですが、EOS 7Dというカメラは、ムービーと写真両方をまんべんなく撮影出来る高い処理能力と操作性を兼ね揃えています。

さて、レンズについては前回の写真撮影時の記事にて書かせて頂いた通りですが、EOSムービーでは、そのF/2.8という明るさが絶大な武器になりますね。

EOS 7Dは、ISO 400からISO 640くらいであれば、実用上でノイズがゼロと言って良いくらいのクリアな映像が得られますけれど、F/2.8との組み合わせであれば、だいたい朝5:00前後のまだ暗い秋の海の撮影において、人間の目で見た明るさと同じくらいのものが再現できるんです。

これはさすがに家庭用のハイビジョンカメラでは不可能な画質だと思います。

ちなみに、高感度、高感度と言いますが、単に高感度でありさえすれば良いというなら、EOS 7Dは、もっともっと、人間の目で見た明るさを遥かに超える過剰な明るさでも撮影は可能です。
ISO = AUTOにした例も掲載させて頂きますが、今まで家庭用のカメラが苦しんでいた「感度」って何だろうってくらい、自由気ままに使えますねぇ・・・。

さて、気になるのがF/2.8は良いが画質はどうなんだ?という点ですよね。
写真の時と同様に、きっちりと鮮鋭さを保っているので心配はありません!!

プラズマビエラTH-P37X1で確認すると、あんまり鮮鋭な映像なので、ちょっとは絞り込んでいるよねって聞きたくなるくらい、ピントの合った場所のクッキリ具合は気持ち良いです。

ただ、背景や前景が大きくぼける等、ピントの薄さ(被写界深度の浅さ)は分かるので、絞り開放F/2.8を意識させられますね。大型センサーは、ばら色の部分ばかりではなくて、絞りによる明るさの代償としてコレが付きまとって来るのを忘れちゃいけないですね。

あとは、レンズのでかいこと、でかいこと。
業務用のハイビジョンカメラってこんな感じなんだろうな、というくらいの大げさ感がどうかってところですね。
白いボディが、かなり威圧感を消しているとはいえ、ズッシリ約1500グラム(レンズ単体で)。
ピントリングやフォーカスリングの操作感はパーフェクト。写真の時同様に上質な仕上げは、業務用カメラを使ってきた方にも受け入れられるんじゃないかな。だといいなと思います。

今回は、三脚を使用しましたが、強力な手振れ補正装置を搭載している本レンズ。
手持ち撮影でも期待が高まるところです。

ちなみに、EF 50mm F1.4 USMでも撮影しました。重さに関しては、もうまるで空気のように感じてしまいますね。体力が怪しくなって来た時のために、軽いレンズの携行は必須かも知れませんね。70-200mm F2.8L IS II USMは、時間の経過とともにジャブが効いて来ます。

最後に、サウンド面では、オーディオテクニカのステレオマイクAT9941は、あいかわらず良い仕事をしてくれますね。
海での撮影は、フサフサの毛(ウインドウマフ)は絶対に付け忘れたらだめですよ。忘れると吹きつけまくる潮風でボボボ音まみれになっちゃいますから。