さらに前回に引き続いて、EOSムービーによる秋田旅行です。
寒風山というところは、胸のすくような景色。
緑の斜面越しに八郎潟や日本海が一望できて、本当に素晴らしいところでした。
寒風山に到着した時にはすっかり夕方になってしまっていたのですが、逆光や、霞む遠景など、厳しい条件をも苦労としないEOS 7Dには、はい、もう次のワードは想像つくと思いますが・・・感動させられましたよー。
さて、前回書かせて頂いたように、EOS 7Dは、EOSムービーを撮影しているからといって、写真を犠牲にすることはない凄いカメラ。
両方をきっちりと楽しめるんですよね。今回もHD映像と写真の両方を掲載させて頂きます。
広大なダイナミックレンジでHD映像撮影を楽しんだ直後、持ち前の電光石火の操作性とそれに応える超高速処理能力でもって、素早くEOS 7Dを写真用の設定に切り替え、1800万画素の写真を、自分の意図した通りに撮影出来る、「打てば響く」感動。
さて、EOSムービーといいますが、EOS 7Dの性能が高いだけじゃなくて、ハイビジョン映像の記録フォーマットが圧倒的に強いという特長も大きなポイントです。
一般的に使われる記録フォーマットはAVCHDという家電メーカー主導の規格です。私の愛用のハイビジョンカメラHDR-XR500Vも採用しているし、数多くのカメラが採用している規格ですね。これは、少ない容量に大量の映像を詰め込もうとした規格なので、品質的にかなりの制限があります。
音声が400Kbpsそこそこのドルビーデジタル、映像は最高で24Mbpsまでと決められています。
対するEOSムービーは、AVCHDの縛りを全く無視。キヤノンが好きなように全力尽くせるようになってます。
現時点でも、総ビットレートで50Mbpsを超えるほどのリッチなフォーマットで、音声も1.5MbpsものリニアPCM録音。この前まで17Mbpsか24Mbpsかで大騒ぎしていたAVCHDを尻目に、とんでもないビットレートで爆走してくれます。欠点は、パソコンで再生する覚悟がいる事と、ファイルサイズがデカイ事ですね。まぁ今は、ノートPCの大半がHDMI出力端子を持っているので、パソコンと大画面テレビの相性を気にする必要も無くなってますね。
EOS MOVIEは、かように、AVCHDの束縛を受けているカメラとはまさに次元を異にすると言って良いでしょう。
圧縮ノイズで苦しまなくて済むEOS MOVIE---つまらない画質の劣化を気に病む必要なく、心置きなく映像の自然さ、美しさの記録に励む事が出来る。EOS 7DのHD映像は、このフォーマットの強さに支えられていると思います。
また、友達や親しい人を招いての上映会をやってみると、1080/30pの映像は、私が「良い」と感じる以上に、すこぶる評判が良かったです。
なんか30pって、情緒のある動きなんですよね。まさに旅情を誘う質感と言ったら良いでしょうか。
何気ないシーンも、30pの厚みのある動きが奏功してか、恐縮するくらいドラマチックな感じなんですよね。24pだとパラパラ感がわざとらしすぎて「やりすぎ」と感じるし、30pはベストバランスかもと思います。
従来のハイビジョンカメラと似た感じを出すなら720/60pですね。動きがスルスルと滑らかになります。
新型カメラが続々と出ていますが、やはりEOS 7Dが良いですねぇ。
もちろん、EOSムービーはまだ発展途上ですけれど、これ以上何が望みなんだっけ。オートが進化してしまうと、逆に退屈で興味が減衰してしまいそうな予感もするんで、今が一番楽しいのかも知れない。