2012年3月10日土曜日

プレイステーションヴィータの内蔵3G回線は、アプリで生きる

今回の記事は、PSVITA(プレイステーション・ヴィータ)の内蔵3G回線について書かせて頂きたいと思います(ちなみにWindows8 + IE10を使用しております)。

さて、あまり評判のよろしくないヴィータ内蔵の3G回線ですが、ブラウザで利用しようとすると、確かに128Kbpsという上限速度がネックになるのは否めない事実です。
しかし、ツイッターやマップなどのアプリのデータ通信用としてなら俄然イキイキして来ます。

128Kbpsという数字ですが、漠然と容量の大きな画像を見るとかには力不足でも、しかるべく設計されたアプリが狙ってデータ通信する用途であれば、実のところ問題無い性能を発揮してくれる印象を持っています。
そもそも、ヴィータのアプリは、内蔵された128Kbpsを想定した設計であるため、ツイッターやマップアプリについては心配する必要が無いレベルです。

マップは、縮尺によって書き換え頻度が変わってしまうものの、中程度の拡大率であれば問題は実用上ゼロ。
GPSと連動してどんどんGoogleマップを書き換え、ピッタリと自分を追尾してくれる性能は、スマホがどうとかじゃなくて、純粋に感動しますね。


128Kbpsで弱いのは、マップを一気に全部書き換える局面。フリックでマップの位置をいきなり大幅に移動させてしまう場合。
方眼紙模様が数秒間続いた後、フワッ、フワッという感じでマップが埋まって行きます。
ただ、128Kbpsで何かも一瞬で出来たら今度は大容量回線の立つ瀬が無くなるわけで、そこはしょうがないですよね。モバイルルーターが無くとも通信出来る安心感も大きいし、内蔵3G回線はやはりあった方が良いなぁと。それに、さすがは内蔵というのは、通信開始までのタイムラグが極めて短くて安定している点。
128Kbpsの理論値に満額近い数字が出やすい安定性。このあたりは、単純にスペックの数字だけでは判断しきれない美点が隠れているDoCoMoのクオリティ勝負を味わえます。

どんどん通信を活用するアプリが出てくるほど、内蔵3Gも活躍の場が増えてますます使いたくなるようになるんじゃないかな。マップなんかまさにそれ。
ヴィータの自慢の有機ELモニタに美しいマップが表示されて「おお、この川は、こういう形してたんだぁ」とかゲームプレイしてるみたいに楽しいし。
スマホでも出来るじゃなくて、「スマホが無くとも出来るぜっ」という部分こそがヴィータの生み出した新しい価値の一つだと考えてますよ。


内蔵3Gで気になるのは、やはり利用時間。そう、パケット通信料ではなくて通信時間なんですよね。128Kbpsは180日で100時間分使えます。
私はヴィータ購入から3ヶ月で5時間以下しか使ってない!!むしろマップとか積極的に内蔵で使わないと消費しきれないくらい余裕があるかなぁと。

あとちなみに、128Kbpsという数字を連呼してましたけど、3時間だけ14Mbpsでの利用が可能です。これはヴィータの設定から切り替えられます。
ここぞという時には、高速通信が可能なのでそれも楽しみですね。
なんか勿体なくてまだ1分間も使っていない私でした。

PSPもそうでしたけど、ソニーの携帯ゲーム機は、いつの間にかとてつもない進化を遂げるものなので、今後のヴィータにも大期待しております。