今回の記事では、まだ実機を見ていない段階の話ではありますが、新しく発表されたEOS KISS X6iについて色々考えてみたいと思います。
■何がエントリーなのか、写真機として一生物だい■
EOS KISS X6iは、写真機、小型一眼レフカメラとして間違いなく買いの一点張りだと思います。
エントリークラスと言いますが、これほどのカメラを手にして何をエントリーするというのか、一生このままで持つ程の能力を持ったカメラであります。
個人的には、手持ちの愛機「EOS KISS X2」があれば小型一眼レフはもう十分だと思っているので、お前は買うのかよって聞かれたら「ちょっと待って欲しい」とは言うけれど・・・それでも、これほど安心出来る一眼レフもそうそうあるまいという感じですね。
■スーパービデオの鍵はEF 18-135mm STMだ!!■
今回、EOS KISS X6iが大々的に押している要素は、ご存知の通り位相差AFセンサーを入れ込んで作ったハイブリッドCMOSであり、これによって、タッチAFや動画サーボAFなど、要するにビデオカメラのようなリアルタイムAFがようやくEOSムービーで使えるようになったという点ですが、やはり、スーパービデオカメラとして使えるか否かは、初の動画対応EF-Sレンズである「EF 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」が握っていると思います。
このデカ目のレンズを付けて「手軽な」手持ち撮影となると、
そもそも根本的に動画撮影するには明らかに不自然な一眼スタイルなんかで、それが成立するのかという心配事につながってしまいますけれど、うまく問題が吸収されていれば大騒ぎではありますね。
もしハイブリッドCMOSが素晴らしい完成度だった場合は、「えぇー超高価なEOS 1DXや、EOS 5D Mark3にも入れておいてくれよ!!」という展開になっちゃうでしょうけど、ホント、どうなんでしょうね?!。もうすぐ発売なので実機で試せという話にしかならないとは思いますが、それだと話が終わってしまってつまらない。
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMを付けても、やっぱり三脚撮影じゃないと・・・という話になると、EOS KISS X5を安く買ってきて使うのがベストな気もしますね。
それと、一台でビデオに写真にというのはどうかという点について。
個人的には、カメラの設定を記録して一気に切り替えられる「ユーザー設定」の無いタイプのEOSは、どの道、写真機と動画機の両立は難しいと思うので、本気で動画機と写真機を両立したければ、EOS 7Dか、噂段階の後継機Mark2を待つのが本筋な気はします。
■EOS KISS X6iの魅力は一眼レフである点■
動画がどうなるにせよ、EOS KISS X6iの魅力、大きなアドバンテージは「一眼レフ」である点だと思います。
有機ELファインダーすら歯が立たない、無限の解像力を持つ、本物の風景を見ながら撮影出来る一眼レフファインダー。
これにより、何がどうなってもEOS KISS X6iは、撮影そのものが面白い一眼レフというパーフェクトな「写真機」として成立しているわけで、その安心感は絶大です。