2012年8月5日日曜日

初の花火撮影に挑むHDR-PJ760V (機材編)

いよいよ、HDR-PJ760Vを初めての旅行、初めての花火撮影に持ち出しました。

今回の記事は、花火の映像についてではなくて、機材の話を中心に書かせて頂きたくよろしくお願いいたします。

さて、HDR-PJ760Vでの花火撮影の大きなポイントは「ソニー渾身の技術・空間光学手ぶれ補正を信じて、三脚を廃止した完全手持ち撮影!」です。
花火撮影で三脚なしというのは、機材のスペック数字がどうのこうのという次元ではない画期的過ぎる事です。


花火開催をのんびりと待つ夕空。
(今回の写真は全てHDR-XR500Vの600万画素フォトモードによる撮影です)
それにつけても、三脚を立てなくて良いというのは本当に画期的。
桟敷席での観覧なのですが、周囲の方々に許可を頂いてから、その上で迷惑にならない位置取りを試行錯誤する・・・という手間が全て無いというのは大きいどころの話じゃなく、夕空を楽しむ時間も心の余裕が全然違います。


旅行におけるHDR-PJ760Vのバッテリの持ちはどうか?

今回は、久しぶりの旅行だー、HDR-PJ760Vデビューだぁーっと、あれこれ張り切って「思い出撮影」し過ぎて花火撮影する前にバッテリを減らしすぎてしまいました。

ちなみに、本体付属の容量の少ないバッテリを使っていましたが、HDR-PJ760Vは電源を切りやすい構造(ビューファインダーを引き出すとON、収納するとOFFなど)なんで、こまめに電源切っていれば半日くらいは余裕ありましたね。

写真は、パナソニックのチャージパッドでUSB充電中の姿。
家庭用小型機とは言え、ハイエンドのカメラがUSB充電出来てしまう・・・って冷静に考えるとスンゴイ事じゃないかなぁと思いました。
念のために中堅バッテリに換装してから花火撮影に挑みましたが、もしも長丁場の花火撮影に突入しさえしなければ、丸一日、付属バッテリ(+USB充電)のみで通してたと思います。
このあたりも、このカメラは大したもんだなぁ。


HDR-PJ760Vを上から見ると、本当に愛嬌のあるキュービックなスタイルなのが分かりますねー。
全長が短くて幅が広いというバランスは、個人的に最高に好きなので見るたびに嬉しくて目尻が下がります。
それと、実際に花火が打ち上がってから深く実感したのですが、花火撮影は絶対にファインダーが必要ですね。
液晶から光を漏らしていたんでは周りの人様のご迷惑になるだけだし、撮影している自分にしても「これは明らかにやべぇ」と感じるから、おっつけタオルをかぶって光を漏らさないようにするとか対策に苦慮して楽しむどころじゃなくなるわけだし。


HDR-PJ760Vは、ソニーの設計の方に対する感謝と尊敬の念の塊みたいなカメラなんですけど、先端部分に装備されている「ビデオライト」も大した活躍でした。
撮影ではなくて、花火大会終了後の帰り道での話になっちやうんですが、足元が完全な暗闇なんですね。
お子さんとか、足腰が自由にならない方が(予想外の)暗闇の中を進む怖さで、ひるんですわけです。
そこで「あ、これいいんじゃないかな?」と思いついて、足元めがけてビデオライトを照射したら明るくて頼もしい!!
何しろ、ビデオ撮影を目的としたものですから効果がマトモにある。
東日本大震災で実際に大活躍してくれたナイトショットもありますが、このビデオライトもすげぇなぁと。
HDR-PJ760Vにラジオも搭載しちゃえば、そのまま対災害用ビデオカメラになってしまうのでは??


夕日を浴びてうっすらとオレンジに染まる、HDR-PJ760Vの業務機調の塗装がされたブラックボディはヤッパ格好良いですね(毎回言っててすみません)。
カメラに付けているソニー純正のシューティンググリップは、展開すると三脚になるのですが、撮影用というよりは「カメラを置くための、航空機で言うランディング・ギア」的な使い方がメインとなっています。


ちなみに、念のためEOS 7Dも持ってきたのですが、ぶっちゃけ出番がありませんでした。
EOS 7Dに付いているミニ三脚は、カメラを体に固定して手振れを抑制する目的のもので、花火撮影用ではありません。
「あれっ、EOSムービーで花火撮らなかった?」と思われたでしょうが、そうすると、大きな三脚に乗せて画を安定させる必要があるし、液晶から盛大に光漏れするのでタオル被って撮影したり対策必須で、元の木阿弥になっちゃうので今回は完全スルーです。


HDR-PJ760Vの大きな魅力の一つとなっている「プロジェクター」。
花火撮影終了後に、そのまま屋外上映会を開いたりしようか!!と夢が膨らむスンゴイやつです。
もろに夜中なので、20ルーメンの明るさがあればどうにでもなるし。
ううむ・・・このカメラ作ってくれた方々には、本当に何か大きな賞とか差し上げて欲しいです。


ちょっと伸ばした足をひっこめる程度で置ける機材スペースったら、どうでしょう。
間違いなく、個人的・花火史上、最小荷物です。

空間光学手ぶれ補正は、カメラ個体を進化させる技術ではありますが、トータルで考えるとその波及効果たるや「旅行」や「撮影」そのものを大きく変えてしまう計り知れないものがあります。