2012年8月7日火曜日

真夏の炎天下の日中でも、HDR-PJ760Vの画質は手堅く素晴らしい

HDR-PJ760V初の旅行撮影は、真夏の炎天下の日中というかなり過酷な状況となりました。
さすがに今度という今度は、HDR-PJ760Vと言えども厳しいかな・・・とか心配してたのも最初だけ。
小さい身体でありながら実戦に破格の強さを持つHDR-PJ760Vは、やっぱりナメたらあかん。
この惚れカメラをようやく買わせて頂けてから、まだ全然日にちが経過してないちゅうのに、もう何度目だろうこのセリフ。
「私の予想を軽く超えてる!!」。

ちなみに、全編を1080/60p + シネマトーンで撮影しています。


やはり、このカメラ、レンズの良さもあって大好きな花の撮影に強いのが幸せ。
背景を大きく入れた近接撮影と言いますが、近接どころか、被写体にカメラ先端が激突するくらい近寄れます。
そこに持ってきて絞り開放F/1.8で撮影しているのですが、広角26mmの広い画角と美しい背景のボケ味をダブルで楽しめてしまう。


びびってしまったのが、オートホワイトバランスの圧倒的な進化。
この映像は、色付き窓ガラス越しに撮影したもので、オートホワイトバランス任せ。
正直、今まではソニーのオートホワイトバランスはイマイチ頼りにならないと悩んでいたのですが、この映像を見てしまうと、HDR-PJ760Vのオートホワイトバランスは、キヤノンに負けないハイレベルになったか!?と思わされます。


炎天下の光と影が混在する人工物の撮影。
早朝の仙台の峡谷での撮影でその実力は分かっていたつもりですが、強烈な明暗差がここまで自然に録画されるのは驚嘆の一言。
本来なら、こういう明暗差が酷いシーンで泣かないように大きくて高額なビデオカメラを苦労して買う流れになるじゃないですか。
HDR-PJ760Vは、影は潰れずにハイライトもギリギリまで飛ばさずにここまで撮れてしまう。
ますます惚れてしまうじゃないか。


少し前のビデオカメラでカンカン照りの夏空を収録しようとしたら、少しでも階調を稼ぐためにかなりアンダー目での撮影になってしまうのではないかと思います。
かつて「夏の空はにごっている」と表現している雑誌がありましたが、それはカメラが露出アンダーで撮影しちゃうから、それを目にしての感想なんじゃないかと思うんです。

しかし、HDR-PJ760Vなら、階調の平坦化にびびってアンダー(暗め)に撮影する必要もない。
見たまま爽やかに明るくパーッと、真夏の炎天下を捉える事ができてしまう。


これも車窓越し+高速走行中の撮影という悪条件ですが、1080/60pフォーマットの強さもあって、まるで不利を感じさせないのは素晴らしい。

しかしこれ、本当に1/2.88型センサーの写りなんですねぇ・・・。
AVCHDからの切り出し静止画だから、色の情報は4:2:0圧縮されて12bit(4096階調)しか無いらしいですが、これくらい写れば200万画素写真としてもそこそこは行けるかも知れないですね。

お弁当の撮影です。
強い日光で影が差している部分も、まるでRAWから現像したかのように黒つぶれを回避しているのが分かりますね。
同じレンズとセンサーがあればどんなメーカーのカメラでもこの映像が撮影出来るのかって言うと、そうじやなく、やはり映像エンジンBIONZの凄みを感じます。


山形の観光物産館の人形です。
光学ズーム10倍いっぱいいっぱいの画です。
カールツァイスのバリオ・ゾナーT*レンズは、つくづく26-260mmの全域で素晴らしい描写をしてくれます。

とにかく、空と建物が同時に画角に入っても、両方をまんべんなく描写してくれる。
HDR-XR500Vでもやれているのですが、空に引っ張られて、他の部分が暗くなったり白飛びしたりしない。
当たり前のように風景が癖なく収録出来るという大技を、こんな小さなカメラが達成してしまっている時代。
うーん・・・21世紀を実感しますねぇ。


花火会場の夕空を、エクステンデッドズーム17倍パンパンで撮影してみました。
有効画素が減るために描写が甘くなるエクステンデッドズームですが、風景撮影には余裕をもって使えるような気がします。

それにしても、ここまでやれるのかぁ・・・