今回の記事では、いよいよファーバーカステル・グリップ2011を使っての感想などを書かせて頂きたいと思います。
三角軸が見目麗しい、ドイツの知性「ファーバーカステル・グリップ2011」ですが、いきなり仕事に投入してみました。
ペン軸が樹脂であるため、握った感触はとても軽く、日本のオーソドックスなシャープペンシルと同等くらいかな・・・というのが最初の印象でしたが、そこはさすがドイツ。
使っていくうちに、その魅力がどんどん分かってきました。
樹脂製ではあるものの、太くて長いサイズは存在感抜群。
逆に、金属軸だったら「重い」「値段が高すぎる」というようなネガティブな感想の陥穽に落ちたかも知れず、このシャープペンシルの高度さが分かります。
樹脂といいますが、シルバーの塗装は大変丁寧で、マット仕上げのアルミ材みたいなしっとり心地良い輝きがあります。
先ほど、日本のオーソドックスなシャープペンシルと言いましたが、それは軽くて筆記しやすい実用性の花という事でもあり、大変立派なスタイリング・存在感を発揮しながらそれを実現しているこのペンは、まさに拍手喝采したくなる逸品だと感じました。
三角軸については、握る場所や角度がやや限定される心配がありました。
しかし、慣れですねー、これは。
その三角軸の範囲内で自分で程よく無意識のうちにペンを回して調整しているようになりました。
三角軸の握りやすさ、特長的な粒状グリップ、最初から入っている柔らかめの0.7mm芯と、あらゆる要素が筆記のしやすさを後押ししてくれる傑作です。
また、芯折れを防ぐクッション機構や、リードスリーブがノーズコーンの中に完全に収納される機能等、高級ペンの機能レベルを楽にクリアしているのも魅力ですね。
気になる点は、自慢の粒状グリップや丁寧な塗装がちょっと汚れやすそうという点です。
がんがん使ってあげる事が、文具への礼儀なのかも知れませんが、その分のお手入れもしてあげないといけないぞという印象です。