2013年3月9日土曜日

廉価で優良なドイツ製三角軸シャープペン「ステッドラー・triplus 776・ブルー」

廉価で優良な一般筆記用シャープペンシルは、日本には沢山ありますが、どっこいドイツも負けてはいません。

ステッドラー・triplus 776(トリプラス776)・ブルー」が、強く心に訴えかけるものがある素晴らしい出来なのでありました。


オール樹脂のシャープペンシルではありますが、縞模様の入った軟質樹脂素材で覆われて、美観と握りやすさをうまく両立させた三角軸は見事。


軸にベタ貼りしてあるバーコードシールには、剥がすのがちょっと惜しいドイツ製を示す「Made in Germany」が印刷されています。
結局シール類は剥がしてしまうのですが、先日の「ファーバーカステル・FE3010」と違って、ぺろっと簡単に剥がれてくれて糊の痕も残らずに助かりました。


triplus 776は、 クリップも樹脂製。
ただ、クローム加工を施した金属クリップと違って指紋の付着を気にする必要が無いし、材質の関係でクリップに刻印された"ステッドラーのトレードマーク"もクッキリしてる、とまさにトリ「プラス」方向に気持ちを持っていくのが吉でしょう。


なんと、芯先は、高性能シャープペンのステータスである"格納式"を実現しています。
ただ、リード・スリーブ(パイプ)まで樹脂製なので、ちょっと耐久性は心配ですね。

末永く大切に使いたいので、このあたりはドイツ製からくるイメージ「精密かつ頑強」を信じるしかありません。


リード・スリーブ(パイプ)を収納したところです。
シャープペンシルというと、刺さりそうというイメージがどうしても拭えませんが、先端が樹脂というのはその印象を緩和してくれて、むしろ好ましいと感じる場合も多い、かも知れませんね。


ペン尻方向からtriplus 776を見ると、ノック部分からそこに繋がる長めの蛇腹まで綺麗に三角形で揃えられています。
全体のバランシングもとれていて、握っていて意気軒昂になる感じ。


ノック部分を外すと、なんと消しゴムまで三角形!
いいですねー、これは。

個人的に、シャープペンシルの消しゴムは使わない(もったいない)のですが、見て楽しめる要素として大切かなぁと。


実際に筆記してみると、滑り止め効果バツグンの軟質素材樹脂で覆われた三角軸はホールド性に全く抜かりがありません。

軽くて、すこぶる握りやすく、樹脂製のペン先から心配になる書き味もまったく大丈夫。

樹脂製のリードスリーブだからと言って、あからさまにふにゃふにゃしたり、芯がガタついてすぐに折れるとかもなく、微弱な柔らかさを持った一般筆記具として水準をクリア。

メインを張って使っていけると思います。


このシャープペンシル、値段を言ったら定価ベースで何と315円。
実売では200円台後半で、こんな実力と美観に優れたドイツ製シャープペンシルが買えてしまう。

舶来筆記具だとなかなか価格面で折り合いが付かなかったりするのですが、このtriplus 776は、その求めやすい価格に甘えて、一気にカラーバリエーションを揃えたり出来て、嬉しいこと嬉しいこと!