国内発売一番乗りの8インチWindows 8.1タブレット「東芝Dynabook Tab VT484」を店頭でじっくりと操作してみました。
他のお客様は来ないし、珍しく店員さんも来ないなぁと思ったらインターネット接続の設定してない状態だったんで、さもありなん、と言うべきか。
しかし、小型のWindows 8.1タブレットは、ネットに接続されてなくとも見ておくべき点が数多いため、構わずじっくりチェックに入りました。
■本体は実に素晴らしい!!満点近いかも!!
東芝Dynabook VT484ですが、本体の質感、液晶の美しさ、そして持った感じ、どれも素晴らしいです!!
一番心配だったのが、性能やら機能うんぬんの前に、本体がガッカリで買う気も無くなるパターンでしたが、個人的に全然心配してる事なかったぜ!!という感じ。
重さ445gというスペックですが、重さが変な場所に偏ったりしてなくて、手でガシッと握るとあれっ、バッテリー抜きなのかな??と思うくらい重たくない!!んでビックリ。
このタブレットはバッテリが外れないので(東芝に頼むと有償で交換は可能!!)、バッテリ無しなんてそんな事ないわけで、もちろんフルの重さで全然OKな感じ。
エイサーの初代8インチWindows8タブレット「ICONIA W3-820」よりも、体感レベルでも明らかに軽く感じるので、W3の重さがOKだった方ならば重量において心配する必要は全く無いと言えるでしょうね。
背面は樹脂ですが、シャンパンゴールドが明るくて嫌味が無くて安っぽさもなく、正統派タブレットで飽きが来ない予感がします。
手触りはさらさらとしてて、若干滑りやすいかな。
ただ、GPSや無線の感度を考慮したり、寒い場所で触る事も考えると金属よりもこの樹脂で大正解かなというところ。
液晶はマジで綺麗ですよ、これイイ!!
発色も視野角も、エクセレント。
店頭で7インチフルHDのネクサス7(2013)を最初に見た時と、そうそう変わらないくらいのインパクトありました。
スクロールすると少し残像感あるけど、普段からヴィータの有機ELとか、自宅のプラズマテレビの反応速度が基準になってる目なので、少し厳し目なのかも知れないですね。
ネットを見ると解像度1280x800ドットを心配されている方が結構いらっしゃって、なんで16:10のFHD(1920x1200)じゃねーんだよと思われる気持ちも十分に分かるのですが、8インチのデスクトップモードにすると、むしろ解像度1280x800ドットで良かった!!と思えてしまう。
1280x800ドットだと、指で細かいタッチが出来るギリギリのラインを保っている感じ。
それとタッチパネルの感度が良くて、(ウィンドウの右上の)[x]ボタンもスムーズに反応してくれる!!のは果てしなくでかい。
エイサーのICONIA W3だと、複数の機種、複数の店舗で展示品を試したけど、どうしても[x]ボタンを押しても一回で反応しない事が多くて、正直Windows 8タブレットを買う最初のハードルになりかねない弱みを感じたけど、東芝は一発トンが効くタッチパネル!!
これは長く使っていく上で発色とか解像度とかに並ぶくらい、重要なファクターなのかなって気がする。
■バイブレーション搭載してた!!
カタログには載ってないんですが、バイブレーションも搭載してました!!
ホームボタンをタッチすると、ブルルーと震えて面白い!!
バイブレーションがあると、ゲームとかにも有益なんで、これは嬉しい発見でした。
ちなみに、ホームボタンの反応もすこぶる良くて、何度も試しましたが、一回のタッチでちゃんとスタート画面に戻ってくれます。
これくらいちゃんと反応してくれるなら、ハードウェアキーじゃなくても良いなぁと思えるレベル。
■ハード的にGPSあり、アプリもありました!!
カタログに全然書いてない謎の行動ですが、これ、ちゃんとハード的にGPS装備してて、しかも対応アプリ「Navi Time」もプリインストールされてるんですね。
GPSは、コントロールパネルから位置情報の設定をONにしないと作動しないので注意です。
ただ、実際に使ってみたかったんですが、いかんせん展示機はインターネット接続されてなくて、だめでした。
位置情報って無線LANから推測する機能もあるんで、GPSが機能して、ちゃんと地図とリンク出来るのかどうか??という肝心な事は分からずじまい(買えよって話ですな)。
こういう突っ込んだあたりの話は、お店の人に聞いても分からないんですよね・・・。
■ソフトキーでも入力に不安なし!?
家ではBluetoothのキーボードとマウスで使う気マンマンですが、持ち出す時はやはり本体のみってパターンが多いに決まってるし、ソフトキーの使い勝手をチェックしてみました。
8インチうんぬんじゃなくてピンポイントの"一回タッチ系"の反応が素晴らしくスムーズなパネルなので、ソフトキーのキー盤面タッチが楽しい!!というのが大きな発見でした。
androidには、手書き入力としては誤字さえも修正認識する「mazec2」という天下無双のすげぇ奴がありますが、Windows 8.1のマイクロソフト純正手描き認識入力はどうなんだ??と心配しつつ試してみました。
もちろんmazec2ほどの驚きは無いとは言え、正確に認識してくれて実用性に問題なしです。
認識した後、やけに仰々しいフォントに変換されるのですが、そういう遊び心はアリですね!!
ただ、1文字を認識するまでに2.5秒くらいかかるんで、かなりゆっくり書いても間に合う感じ。
ここらは設定が色々あるやも知れず、店頭チェックの浅さを申し訳なく思います。
■気になる800万画素カメラ
ストアアプリのカメラを起動して、800万画素で試写してみましたが8インチの液晶ファインダー、でっけぇーっ!!ですね。
画質の良し悪しは店頭では分からないのですが、少なくとも、この場所においてはという条件付きでホワイトバランスはまともでした。
解像度やノイズどうのこうのの前に、色がおかしいと完全にアウトなので、致命的ハードルはクリアしたかなってところでしょうか。
液晶に映る風景は、しっかりと1280x800ドットが活かされていて、ガラス窓から外を見ている感覚ですねー。
カメラの位置は、かなり端っこに装備されてて「この場所ってどうなんだ?」と思いましたが、タブレットをがっちり握っても手でカメラを隠さないから、ファインプレー東芝!!な結果。
しかし、ネクサス7の7インチFHD液晶もそうですが、東芝8インチの液晶も、カメラ用モニタとしてずば抜けた能力を発揮してますね。
カメラ専用機って、接眼ファインダーを軽視して、液晶見て撮影する方向に突っ走って来ましたが、タブレットが相手だとこういうバケモノみたいな液晶を次から次に持ちだして来られるわけで、やっぱり接眼ファインダーも重視しないといかんのではないか?? なんて、余計なお世話を言いたくなってしまいます・・・ごめんなさい。
■7インチタブレットと比較してみてどうか
手持ちの7インチandroid 3.2タブレット「ICONIA A100」と較べてみましたが、持った感じは同じくらい。
もちろんDynabook VT484の方が幅が広く(135.9mm)で、ICONIA A100(117mm)よりも若干握りにくくはなってますが、その分、ナチュナルに画面も明快にスケールアップしているから嫌な感じはしないですね。
額縁が太いのが気になりましたが、あんまり狭いと、持った時に誤タッチしまくりになるのが確実なので、実用上は実はこれくらいあった方が良いかも。
こういうのは、製品写真を見ているだけだと分からないから、やっぱり実際に触ってみるのは大切だなぁと、あらためて思い知りました。
■これは、かなり買い!! だけど・・・
このタブレット、国内の第一号ではあるんですが、まさかここまで完成度が高いとは思いませんでした。
失礼ながら、もっとこうグダグダで、Windows 8.1の操作もかなり引っかかりがあるんだろうな・・・と想像していたものですから、こんなにサクサク使えてしまうと、逆にとまどってしまうくらい。
ただ、いかんせん店頭でいじっただけの感想なので、androidみたいに何でもかんでも手軽にサクサクーと行くとは思ってないです。
androidはandroidで、Windows 8.1の弱い部分をフォローしてくれるんだろうなという予感。
その弱さがどこなのかは、ちょっと買ってみて、数日本気で使ってみないと何とも言えないところですが、少なくともこれはすぐにも欲しいマシンでありました。
ただ、経済的に、買うとなるとPS4をあきらめないといけないので、そこが即決を躊躇させるお悩みポイントであります。
(追記)
2013/11/24の朝現在、Dynabook Tab VT484は、売り切れてすぐには買えない状況になっているようです。
ヨドバシカメラ.comで購入しようとしたのですが、昨日まで存在していた取り扱いページそのものが消滅しており、何も出来ない状態。
発売日初日はかなり静かな印象でしたが、製品の出来そのものが想像を越えて良いものなので、だんだんとヒートアップして来たのかも。
個人的な見解では、確かに少し待てばもっと安くて性能が良いモデルが出るのは確実でしょうが、現時点でのフルスペックを丁寧に実装して、安くみせかけるための手抜きや小細工を極力避けた頑張った造りは、5万9800円に見合った内容ではないかと考えています。
水準をきちんとクリアしているため、もっと良いモデルが出ても気にせず使える気はしますね。
(追記2)
2013/11/27現在まだ届いておりませんが、dynabook tab VT484を注文かけました!! 非常に重要な製品であるため、ちょっと無理をしましたが、一気に行きました。