2014年4月13日日曜日

10年以上の刻を超えてヴィータに復活した、キーホルダー型コンピュータ「ポケットステーション」を使ってみる!!

2002年をもって生産終了した驚異の小型コンピュータ「ポケットステーション(ポケステ)」ですが、今や、ヴィータに復活しています!!

「スーパーロボット大戦α」をきっかけにして、いよいよ使ってみました。


ポケステは、いわゆる「たまごっち型」というか、キーホルダー型の小型コンピュータで、その昔大ブームになりましたね。

当時は、欲しくとも品薄で買えず、結局買わないままで終わってしまったのでした。

それが、ついにヴィータさんで復活しました。

ポケステ本体はPSストアから無料でダウンロード出来てしまいます

起動すると、画面周りがそのまま32x32ピクセルの、ドットマトリクス液晶が再現されていて「おおっ」となりますね。


液晶画面のみをズームアップする設定も出来ます。

ちなみに、ポケステってパッと見は8bit機なんだろうと思われるでしょうが、これ、なんとARM7Tプロセッサ搭載の立派な32bitコンピュータなんです。

あっ、そういえば当時そんな事を言っていたような!?

なんで10年以上前のハードウェアに、今、驚かなければならないのか!? って感じですが、勢いです(大切)。

ちなみに、ARM7Tプロセッサは、メインメモリの2KB(SRAM)、赤外線通信も1チップに統合されているようです。

もちろん、プレステーションゲーム用フラッシュメモリとしても使えるようになってて、本体内にはそのための128KB(15ブロック)分が内蔵されています。

サウンドはさすがにビープ音とかですよねー?と思ったら、そこはソニー・・・何と12bitのPCM音源となってるみたいで、そこまでやってたのか(愕然)ですね。
ボタン電池で駆動する32bitコンピュータ、PCM音源入りのキーホルダー型って、今発売してもそれなりにインパクトあるような気がする。


ちなみに、ポケステの本領発揮は、プレイステーションのゲームソフトが個別に対応している「ミニゲームをダウンロードして持ち歩いて遊ぶ」という能力なんですが、ダウンロードするゲームが無くとも、本体のみだけでも使う事が出来ます。

その場合はアラーム1個付きのデジタル時計として使えます

ただし、ヴィータさんの場合は、このアラームの動作がやっかい。

あくまでもポケステ画面を表示している時しかアラーム通知してくれないので注意が必要です。

たとえば、ヴィータ用アプリの「目覚まし同盟」のように、いつでもいかなる場合でも、時間が来たらマルチタスクで動作してアラーム通知してくれる、というわけではないです。

スリープはおろか、OSに戻った段階で機能は休止されます。


この「時計になる」という特性ですが、対応ゲームソフトではちゃんとメリットになります。

画面のカスタマイズ設定によってギリギリまで拡大したゲームとポケステ画面を両方並べて表示可能!!なので、ゲームしながらでも画面内で時間がパッと分かります。
まぁ、地味に2画面ゲーム機みたいになって新鮮ではありますね。

ポケステは、言ったら当たり前ですが、ゲームアーカイブス本体の下で動くアプリではないため、ちゃんと起動時から表示しておけます。


2画面を並べてみると、ヴィータさんは有機ELモニタなので、黒の部分が完全に黒くて一画面の中にあるって感じがしないのが良いですね。

完全に区切られている感があって、本当に2つのハードウェアの画面が並んでいるみたい。

ただし、この状態においては、本当に単に表示しているだけです。
特に操作とかは出来ないし、アラーム設定してても、特に音がなったりとか通知してくれない・・・。


そうだ、ポケステは、ヴィータ対応PSPゲームのように、PSボタン長押しで集中コントロールパネルを出して、そこから設定画面に入る事が出来ます。

取扱説明書読んだり、ID番号(別に隠さなくても良い気がするけど、一応IDって聞くと気になるんで隠してます)を観たり出来ますね。


取扱説明書は、何か昔の無理やりコンピュータをなじみやすくしたって感じのマニュアルで懐かしい感じですね。

謎のポケステ擬人化キャラが良い味を出しています。

そういや、PCエンジンの取扱説明書にも謎のキャラが出ていたなぁ

こういう謎のキャラはどんどん出してもらえると嬉しいです。

第二のゆるキャラブーム・・・すみませんもう言いません。


わっ、今って説明書がピンチイン・ピンチアウトで拡大縮小する仕様になってるんですね!!

以前だと、マニュアルのサイズは大か小しかなくて、極端でした。

PSPやアーカイブスが地味に丁寧に進化しているなぁ。

この勢いでどこでもセーブも実装して欲しいんですが、ポケステとは関係ないですね。

とにかくPSアーカイブスは、ポケステ対応ゲームが色々出ているのにポケステ出来ません、って仕様なのがちょっと気になっていたんで、その引っ掛かりが完全に解消されただけでも結構大きいかなぁと思います。

しかし、プレイステーションは本当に息が長い世界ですよね。

ミニミニコンピュータの中では、かなり知名度のあるポケステとは言え、歴史の中に完全に埋もれていた感があったけど、こうしてエミュレーションとは言うものの、すっかり復活してしまったのだから、何はともあれ大したもんです。

なんかあと10年後くらいにも初代PSやポケステとか、余裕でその時の次世代プレイステーションの中で生き残っている気がする。