今回の記事では、Xperia Z Ultraで撮影した朝のサラダを、ハンディカムHDR-PJ760V、一眼レフのEOS KISS X2と、EOS 20Dと撮り比べてみました。
なぜサラダかと言えば、珍しい黄色いプチトマトが手に入ったからです。
ちなみに撮り比べると言っても、数値を伴った厳密なテストでは全くなく、普通に撮影してどんな違いが出るのかなぁーという軽い感じで、構図も数値も揃えてはいません。
例によって、薄暗い室内の自然光のみでの撮影です。
■Xperia Z Ultra
まずは、主役のXperia Z Ultraです。
このカメラ、センサーは立派な「810万画素・Exmor RS」なんですが、映像エンジンBIONZが非搭載というのが影響しているのか、室内におけるオートホワイトバランスがうまくありません。
ほぼ確実に青く転んでしまうんで、マニュアル(選択式)ホワイトバランス(蛍光灯)にしています。
それでもやや赤みが残存していますね。
ハンディカムHDR-PJ760Vのように、自分で白を取り込んでホワイトバランスが調整出来れば良いのですが、その機能はありません。
室内撮影の色合いは、Xperia Z Ultraにとってはちょっと弱みになるかも?
ISO 100で撮影しています。
色合いは赤みが残存しているものの、輪郭強調が強くかかるのか、800万画素らしく、とてもバリッとした写りになりますね。
きょうびのデジカメなら当然かも知れないですが、毎日持ち歩く薄さ6.5mmのタブレット内蔵のカメラで、手ぶれ補正がよく効くためISO 100でもここまで明るく写せて、色ノイズも発生しないで済むというのは、本当に嬉しい事です。
■HDR-PJ760V(フォトモード)
ハンディカムHDR-PJ760Vの500万画素フォトモードで撮影しました。
絞り優先AEで、絞りは開放F/1.8です。
ちょっと暗い写りですが、それは、AGCリミット機能でゲインアップを控え目の9dbに抑制してあるからです。
高感度に強いため、18dbくらいまで許容しても良かったかも知れないですね。
ホワイトバランスは、その場で白色を取り込んでマニュアル調整しました。
調整の範囲が広いため、Xperia Z Ultraよりも、よりイメージに近い写真を撮りやすいですね!!
それに、総画素数665万画素の1/2.88インチセンサーは、やはり無理がなく、良い意味で「コンデジ」的な期待通りの描写をしてくれる印象です。
■EOS KISS X2
EOS KISS X2に、EF 28mm F2.8レンズで撮影しました。
撮影モードはマニュアルで、ISOは800です。
EOS KISS X2は、とにかく輪郭を自然に描写するので、デジタルという感じがしないのが美点の一つです。
それに、さすがにEOSだけあって、色合いはオートホワイトバランスで一発です。
キヤノンのオートホワイトバランスは素晴らしいです。
絞り開放F/2.8なので、背景がちょっとボケています。
あと、さすがにISO 800を、何も気にせずにごく普通に使えるのはありがたいです。
EF 28mm F2.8レンズは、手ぶれ補正が無いため、室内では高感度頼みになるケースが多いですからねー。
EOS 20D
EOS 20Dに、EF28mm F2.8レンズで撮影しました。
撮影モードはマニュアルでISO800・・・つまりEOS KISS X2と同じです。
EOS 20Dは、私の初めての一眼レフであり、もう相当に古いのですが、画質は未だにエクセレントだと思います。
デジタル臭さを排除し、フィルムのまろやかさに寄っているため、Xperia Z Ultraからは最も遠い一台と言えるかも知れないですね。
画素数は820万画素と、APS-Cセンサーにしては余裕たっぷりなんで、ISO 800なんか全然余裕しゃくしゃく。
機械的に故障でもしない限り、性能的に引退する日など来ないカメラと言えるでしょうね。
ちなみに、EOS 20Dは、当時、最高の高性能というだけでなくて、軽量化も達成した名機です。
軽いと大評判のフルサイズセンサー「EOS 6D」は、EOS 20Dに近い重さであり、高性能・軽量機の一種のリファレンスになっている感がありますね。