今回の記事では、石巻のサン・ファン・バウティスタ号に行ってきた話を書かせて頂きたいと思います。
あの東日本大震災から復活した、石巻のサン・ファン・バウティスタ号。
サンフアンパークという場所にあり、無料でも船の姿を見られるのが大きなポイントですね。
ただ、復活したとは言え、ダメージは残存+老朽化によって、近い将来は取り壊しになるみたいな話が出てて非常に残念。
現在は、船への乗船は不可能で、そのせいか分かりませんがお客様があまりおらず閑散としておりました。
(※EOS 7D Mark2 + EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMレンズで撮影)
あの津波により、貴重な展示物が流失してしまった・・・と聞いていましたが、船に乗れないという事もあり、入場料は昔は700円だった気がするのですが、今は350円と格安。
それでも、かなり精密な船の模型や、支倉常長にまつわる貴重な資料が見られるので「資料館」的な価値は相当高いかと思います。
(※EOS 7D Mark2 + EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMレンズで撮影))
ただ、昔見て楽しみにしていた「サンファンシアター」ですが、昔は、支倉常長一行が荒波を乗り越えてスペインにたどり着く場面とか、座席が激しく動いてかなりレベルの高い体感型アトラクションになっていたのですが、今は座席が動きません。
これはちょっと残念。
映像が体感型を前提としているため、確かに内容は面白いのですがやや微妙なバランスに。
ストーリーは、スペインとの貿易によって力を蓄え、徳川家康に対抗しようとする伊達政宗の野心から描かれます。
その伊達政宗の夢をかなえるため、支倉常長一行はとんでもない大航海に。
ここで乗っている船が、サン・ファン・バウティスタ号というわけです。
支倉常長は、結局は悲劇の人になるわけですが、映像はそれを示唆する点を残しつつも明るく終わるのでイヤな感じはありません。
体感型アトラクションではなくなっている&画質がSD画質というのを除けば、この手の映像にしては相当に面白い部類だと思いまする。
(※EOS KISS X7 + EF40mm F2.8 STMレンズで撮影)
ちなみに、現在はサン・ファン・バウティスタ号にはここまでしか最接近出来ません。
ドッグに降りられないため、船尾からのビューのみ。
船首からその姿が見られないのは残念。
もう一つちなみに、サン・ファン・バウティスタ号は、伊達政宗の野望とからめて語られて来ましたが、最近は、東日本大震災のお陰で、それまで被害があまりにオーバーでネタ扱いされていた「慶長大津波」が本当だったと分かり、真剣に研究されているそうです。
その結果、伊達政宗の野望論ではなく、震災の復興の一環だったという説が出ているそうです。
東日本大震災が起きるまでは、せっかく昔の人が書いていた慶長大津波の様子を「そんな被害でるわけない!これは大袈裟に描いただけの作り話やんけ!」ってのも酷い話ですが、何でも何か起きるまでは誰も真剣にならないですし・・・。
(※EOS 7D Mark2 + EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMレンズで撮影)
お金の話もあるし、無責任な事は言えませんが、サン・ファン・バウティスタ号のような、本物の帆船に触れられる機会はほとんど無いため、なんとか続けては欲しいですが、老朽化はいかんともしがたい・・・。
ちなみに、売店にて、ミニ・レトロ地球儀と、サン・ファン・バウティスタ号のストラップを買いました。
船ストラップはまさに期待通りですが、地球儀というのも、世界スケールの航海をした支倉常長一行に想いを馳せる意味でも良い感じですね!!