いよいよEOS KISS X9の発売がカウントダウンに入りました。
周知の通りですが、EOS KISS X9のAFシステムは、現行のX7と同一スペックのものが採用されています。
言ったら当然ですが、X7さえあれば、すぐにX9のAFがどのくらいの実力があるのか自分で試せるわけです。
そんなわけで、国営みちのく公園に行ったついでに、EOS KISS X9を想定し、X7でもって動体撮影をあらためてチェックしてみました!!
せっかくなので、いきなりハードルを上げて、「飛行中のモンシロチョウを撮れるか!?」というテーマに挑戦してみたいと思います。
モンシロチョウは、戦闘機撮影とかより難しい!!
なぜかというと、超高速であっちこっちに無軌道に飛び回るからです。
ファインダーの中から0.1秒くらいで消え去り、肉眼ですらも「白い影が横切った」くらいの認識しか出来ない、超高速動体。
AFどうこうの話をする前に、ファインダーの中に入れるの自体が難しい。
逆に言えば、飛行中のモンシロチョウをそこそこ撮れれば、X9のAFも安泰なわけで真夏の暑さとあいまって頭がクラクラして来ます。
ちなみに、さすがに静音モードは使わず、ノーマルモードに切り替え。
EOS KISS X7もX9も、静音モードでは、動体予測AF「AIサーボ」が使えないからです。
AFは、中央部1点固定が鉄則。
突然思い立った撮影のため、レンズはちょっと・・・AF速度が低速のEF 40mm F2.8 STMです・・・。
親指AFボタンを押したままで、飛行するモンシロチョウにカメラを向け、白い影がファインダーにチラッと入った!!と思ったらシャッターを切る、切る、切る!!
本当に0.1秒くらいでファインダーから消え去るため、肉眼では何が写っているのかもう全く分かりません。
シャッター速度1/500秒にしてみましたが、被写体ブレはありますが・・・しかしX7のAIサーボは、なかなか頑張ってくれます。
これは結構いけてるかも!!
花に着地しようとしたら、既に先客がいて「!?」となるモンシロチョウ。
実際は本当に0.1秒とかそんくらいの瞬間です。
EOS KISS X7のAFサーボは結構やってくれますね!!
超超高速動体と言っても良い相手に、これくらい写ったら御の字ではないでしょうか。
ただ、相手があまりに速すぎるため、しゃあないかも知れないですが、ピントが全く合わない写真や、背景のみの写真も出て来てしまいますね。
EOS KISS X7は、期待以上と言えます。
感覚的な話になりますが、シャッタータイムラグも、「そりゃあ、ちょっとはあるよね」くらいですね。
これくらい写ってくれたらいいかなぁと。
今度は、ハードルをぐんと下げて、アジサイの花の間を飛び回る「くまん蜂」さんを撮ってみました。
くまん蜂くらいだと、EOS KISS X7のAIサーボは何の苦労もなくバッチリ撮れますね!!
正面もこの通りです!!
ただ、X7のAFシステムは、AIサーボ動作中は何の反応もファインダーに返してくれないため「撮れてるんかいな?」という不安はあります。
ファインダーを見て、被写体がくっきりしてるかどうかで判断するしかない。
液晶にピント合焦枠を表示してくれる「インテリジェントファインダー」は搭載されないため、ここら辺はやや寂しいところではあります。
EOS KISS X7の動体撮影能力は、シビアな納品とかには厳しいでしょうが、自分にとっては十分に満足行く性能なのが確認出来ました。
ただ、中央部1点に全てを賭けるとか、カメラの特性を理解した使いこなしは必要なのは確か。
ちなみに、これはEOS KISS X7での撮影ですが、EOS KISS X9は、X7よりも性能が格段に向上している可能性があります。
AIサーボは明確に「AIサーボ2」にグレードアップしていますし、基礎的なAFの制御も、頭脳である映像エンジンDiGiC-7の処理能力が高いですし、期待は膨らむばかりです。
ちなみに、おまけとして、超絶性能を誇る「EOS 7D Mark2」ではどうなのか、やってみました。
EOS 7D Mark2は、あまりにも凄すぎて良い意味で笑ってしまいますね。
もはや人類を必要としない、人工知能の来襲と言った感じでしょうか。
なんなんだEOS 7D Mark2。