PS4は間違いなく世界ナンバーワンのゲーム機ではありますが、個人的には、もう遊び場所や姿勢が拘束される据え置きゲーム機は単独ではプレイしたくない。
その弱点を解消してくれるのが、PS4のゲームを「リモートプレイ」という仕組みによって携帯ゲーム機で遊べる「プレイステーション・ヴィータ」であり、私が大ファンのゲーム機であります。
しかしながら、生みの親のソニーは、携帯ゲーム機を売るのがあまりにも下手過ぎ、勝手にやる気を失ってしまった様子。
このまま行くと、ヴィータがなくなってしまう恐れがあるし、据え置きのPS4だけになってしまえば最後、もうゲームをやめるしかない・・・。
え、マジで!?
しかし、そこで今回の記事になるわけですが、仮にヴィータの後継機が出なくとも、PS4のゲームをモバイルするだけなら何とかなるかも知れない!!という明るい話を書かせて頂きたいと思います。
先日購入させて頂いた、格安・軽量モバイルノートPCの「VivoBook E203NA-464G」ですが、どうやら、Windowsパソコン用のリモートプレイソフトが出ていて、こいつで何とかヴィータの役割をカバーできそうなんです。
このソフト、怖いのは、公式サイトでの推奨CPUが「2.67 GHz Intel Core i5-560M以上のプロセッサ」とか書いている点。
えーっ!? 本機、VivoBook E203NA-464Gは、Core i5どころじゃないよ、低消費電力に寄せたCeleron N3350なんだよなぁ・・・やっぱダメだって事なのか、と心配しつつも、これしか希望が残されていないのだから、インストールしてみるしかない。
あらかじめPS4コントローラーをUSBケーブル(!!)で本機に接続しておきます。
次に、PS4側でリモートプレイの設定をします。
PS4側のモニタにキーコードが表示されているうちに、そのキーコードを使ってPC側の設定を終わらせれば、何の難しさもなく接続は完了。
接続設定は、個人的に縁起の良い、ヴィータと同じ540pにしていよいよプレイ開始です・・・どうなるんだ!?
びっくりするくらいアッサリ、快適に秒60フレームでPS4プレイが開始出来ました!!
そのまんま本物のPS4コントローラーでスルスルと滑らかに動くっ。
ちなみに、音は、PC側も含めて(!!)全てPS4コントローラー(のヘッドフォン端子)から出るようになります!!
ヴィータの5インチ有機ELモニタのような圧倒的美しさにはかなわないものの、比較さえしなければ、きょうびのノート用液晶でもいけるいける。
最初にプレイするのは、個人的に、全てのRPGの中で最高に好きな「イース8」です。
ちなみに、念のため、最初だけは帯域を心配して360pでプレイしてみましたが小さくて厳しい。
540pあれば、無線アクセスポイントからかなり(ヴィータ本体なら接続エラーでだめになる位置)離れても大丈夫でした。
このあたり、ネットワーク関係は、PCとかスマホって、ゲーム機では全く歯が立たないくらい強くてシッカリしてますよね・・・。
環境はどうであれ、イース8は、めっちゃめちゃ面白いゲームなんで、熱中してしまいました。
動きとか全く問題ないです。
実はヴィータに慣れ過ぎていて、PS4のコントローラーは、あまりにも大きすぎて手に馴染まず大変でした。
しかしこれは慣れ、一旦慣れてしまえば、あれだけヴィータを悩ませていた「L2/R2キーが無い問題」が完全にクリアされます。
そりゃあ、本物のPS4コントローラーでやってんだもん、当たり前だよ、と言われれば確かにそうなんですが、あれだけ悩みに悩んだ問題が全然無いので脳が軽くパニックになりそうでした。
そうか、ここはパラダイスなのか!?
わざと、ヴィータ本体だと、アクセスポイントに接続出来ない難しい位置まで離れてプレイしてますが、ほぼ問題なく快適です。
ただ、PC側で、OneDriveにファイル送信したり、帯域を大きく消費すると、音に雑音が混じったり、画質が劣化したりはしますね。
PS4コントローラーの慣れがまだまだ、という事に関しては、これは個人的な事情でしかないので、何の問題も無いです。
あと、長年忘れていたコントローラーの振動もサポートされていて新鮮な気持ちに。
ちなみに、11.6型フルスクリーンにすると、さすがに携帯ゲーム機とは一線を画す画面のデカさを味わえます。
もう一つちなみに、ヒロインのダーナですが、個人的にゲームキャラクターの中で最高ですが、今だけでなく永遠にナンバーワンを張りそう。
格の違う良キャラです。
ちなみに、Windows 10で動いているため、単純にPS4のゲームプレイが出来る、というだけには留まりません。
同時に他のアプリを動かしておけるため、たとえば、ゲームしながらツイッターとか楽々。
いきなり完全に実用コースに乗ったので、デスクトップにも、スタートメニューにも、このリモートプレイのアイコンをしっかり表示。
ちなみに、Windows 10だから、PS4やりながら、他のアプリも同時に色々起動出来ます。
PS4を実行してもまだまだパワーに余裕がありますから、沢山アプリを実行しておいて、「ながらゲーム」も可能。
こういう複数アプリを並べ立てる余裕などは、どんな高性能ゲーム機にもないので、やっぱりやってみたくなります・・・。
PS4の外側から色々出来てしまうのは、Windows 10ならではのだいご味でしょうか。
スクリーンショット撮影も、PS4内部ではやらず、Windows側でまかないOneDriveに格納してたりします。
イース8を全画面実行中のVivoBook E203NA-464Gはこんな感じです。
携帯ゲーム機よりはデカくて重たいものの、11.6型のノートとしてはかなり軽い部類なので、見た目よりも遥かにモバイルしやすいです。
PCがスリープに入るとPS4との接続も切れてしまいますが、ゲームやってる途中に他の作業がしたくなった、それくらいでは、PS4のリモートプレイアプリを終了する必要もなく、普通に別な処理をやれば良いのはWindows 10の余裕。
しかし、VivoBook E203NA-464Gですが、あえて言ってしまえば、税込みでも3万円台に余裕で収まる格安PCに分類されるのに、PS4のゲームも全く問題なく快適にプレイ出来て一体何なんだこのノート、お買い得とかそういうレベルを超えている!!と驚愕してしまいます。
ただ、便利で快適なのは確かなのですが、この状態をもってヴィータを置き換える・・・というのはやはりちょっと違う気がする。
便利で楽なことと、幸せな事というのはイコールにはならない。
ここら辺は、人間の心が人工知能とは違うという事が身に染みるポイントですね。