2020年9月12日土曜日

今こそ光るPowerShot G5X

カメラと言えば、日常持ち歩き/メモ用途のカメラは、完全にROG PHONEに移行してしまいました。

AIの鬼補正によって、カンタンに美しい画が得られるし、1200万画素はファイルも軽くてネット連携も快適と感心させられる事ばかり。

しかし、スマホカメラは、とにかく優秀で結果は出すが、「撮る事そのものが娯楽となるような」操作の楽しさは得られません。

じゃあカメラ専用機だ!となる所だけど、本格的な操作性を求めてしまうと、威圧的・デカい・重い・大仰と極端から極端に走ってしまう...一体どうすれば?


■今こそPowerShot G5X

↑その答えがPowerShot G5Xにあるような気がする!!

PowerShot G5Xは、まず大前提として「レンズ込みでも」手のひらサイズの小ささ。

その上で、香り立つような本格派の高級感があり、フルマニュアルでの操作性においても一眼レフに劣らない快適さと楽しさ。

ミニチュアのカメラとしてファッション性もあるのが大きい。


↑ミラーレス時代になり、確かにレンズ交換式カメラも小さくはなりましたが、PowerShot G5Xとは比べようもないです。

正直、ボディだけ小さく作れたとしても、レンズ付けると元の木阿弥になってしまう。

EOS Mだけはかなり良い所にいるものの、G5Xが相手だと苦しい。

G5Xは、なんと言ってもAPS-C換算で15-63mm F1.8-2.8という大口径ズームレンズを「本体の中に内蔵して」の小ささというのだから、小ささを語れる本物の威厳です。

その分、レンズが交換できない事による表現力の弱みはあるのですが、それを言ったらレンズ増やして大げさになって結局持ち歩かない地獄ループ突入なので、どこかでこのループを断たないといかんわけです。


↑レンズ交換出来る事によって、逆にそれが足かせになる事がある、それを思い知らせてくれるのがPowerShot G5Xでもありますね。

これだけの本格派でこの小ささというのは、持ち歩きで悩む事が無いので大変なことです。


↑PowerShot G5Xが凄いのは、液晶パネルを完全にオミットして、「夢の手のひら超小型フィルムカメラ」のように運用する事が出来る事です。

完全に機械式でフルマニュアル操作。

燃えますね!!

ファインダーの有機ELも、発色がド派手でパンチ効きすぎなんですが、正直そのくらい派手な方がもう良いんじゃないかと思えますし、実は好みです。

実は、このG5Xよりもさらに軽くて小さい、個人的にラストスタンディングカメラと大絶賛している「PowerShot G9X Mark2」もあるんですが、タッチとハードウェアが融合した新感覚のカメラという感じなので、G5Xとはまた別カテゴリーですね。

このG5X、高級感とあいまって、うまくしたらあと20年後くらいでも古さを感じないかも知れないですね。

それほど普遍的なデザインで、キヤノンは最初なのに最高のものを出してしまった...感あります。

しかも、この形での後継機は発売されずに終わったのでオンリーワンの存在でもあります。

壊さないように大切に使わないと...