しかし、外付けストロボを装着すると、大きく重たくなるのはもちろんのこと、見た目が大仰になり過ぎてしまい、悪目立ちが過ぎて持ち歩くのが怖くなるという弊害も考えられます。
かつて私は「記者の方ですか!」と言われて悪目立ちした経験と、親しい人から「カメラの見た目が怖いから絶対にやめて欲しい」という要請が出て以来、外付けストロボは持ち歩くのを中止しています...
昼間の撮影にこそ必要な内蔵ストロボ
内蔵ストロボは、夜ではなくて、太陽の光が強い日中にこそ極めて重大な力を発揮します。
実際に私が今日撮影して来たので、こういう時に必要だというのを力説したいです。
↑まず、内蔵ストロボを焚かない状態ですが、このように、昼下がり、直上から強い太陽光線が降り注ぎ、花の下に黒くてエグい影をおとします。
陰影を表現の主語にしたければ、これはこれでアリなのですが、影の黒さが引っかかる場合はどうするのか、そこでストロボの出番となります。
黒い影の部分を、息を吹きかけるようにして吹っ飛ばすわけです。
↑アングルはそれぞれ異なりますが、どれも花の下半分に黒いエグい影がついていたのが、内蔵ストロボを焚くことによって吹っ飛びました。
スマホだと、HDRでコンピューターグラフィックス加工をかけてしまうケースですが、そうすると、全体的に絵画的なつや消しの絵になるため、みずみずしさが全く失せてしまいます。
内蔵ストロボだと、コンピューターグラフィックス加工ではない、現実で光をパッと回すので、みずみずしい現実の光で彩られます。
もっとも、闇雲に光を浴びせると、今度は露出オーバーという逆効果になってしまう事もありますが...
EOS R10はこの内蔵ストロボを搭載している!!
内蔵ストロボは、いつどんな時でも、思いのままの効果を発揮するわけではなく、時として逆効果となる事もある、そんなリスクはありますが、これが無いと行き詰まってしまうケースも多々あり、特に日中の撮影ではかなりの厳しさです。
このような写真も、内蔵ストロボがあると、黒くてエグい影を吹っ飛ばせるので、必ずしも影を嫌う必要は無いとは言えども、表現力が大幅に広がるのは確かなのです。
性能はもちろん外付けストロボの方が上なのですが、前述した通り、それを装着しては(私は)歩けないという事もあり、内蔵ストロボに頼っています。
このため、内蔵ストロボを搭載していないカメラは困るので、今まで買った事がありません。
EOS R10は、EOS Rシステム史上初の内蔵ストロボ搭載であり、個人的には祝賀ムードです!! なんでや!!お前が持ってるEOS 7D Mark2はどうなんや!!と思われるでしょうが、なんとEOS 7D Mark2は、プロ(にも)向けのAPS-Cなのにも関わらず、内蔵ストロボ搭載を死守してくれたのです!!
これを知った時はガッツポーズでしたし、そもそも内蔵ストロボが非搭載だったら買っていなかったのでござる(困るので)。
内蔵ストロボは、夜に使うものという変な固定観念があるせいか、不要、不要という声が多いと見たので、そうじゃないよ、要るよ!!というのを言っておきたい。
こうしておかないと廃止されちゃうし、事実、EOS 7Dの後継機たるEOS R7がまさかまさかの廃止してしまって、一気に買う気が厳しくなったという...