まだ新品状態であり、オーディオ製品としては最も不利な状態ではありますが、既に想像を遥かに超える素晴らしいヘッドホンとなっておりました!!
聞き慣れた音の最上級バージョンという感じの音!!
先に導入し、その圧倒的な高音質で感動を呼び起こしている、ソニーのプロ用スタジオモニターヘッドホン「MDR-M1ST」があるのに、今回、また新しいヘッドホンを導入した意味は?そう問われる事に全く恐れはありません。
プロ用のMDR-M1STは、全ての音が判別しやすいように設計されたヘッドホンという特性を持っているため、私にとっては「全く新しい音」という方向性でもって、驚異的な高音質を示し、音楽の奥深さを知らしめるタイプの新時代ヘッドホン。
本機「MDR-1AM2」は、語弊があるかも知れませんが、「今まで聞き慣れた音がそのままの姿で最上位音質」に強化された!!という感じです。
より楽しく聴くにはどうしたら良いかを第一番に考えた、言わば、普通にヘッドホンやイヤホンの目指すべきゴールをめがけて、力強く突進しているタイプであります。
低音が他の音に覆いかぶさろうとも、そのまま楽しげにズンズン鳴らし、かといって、過度な強調はせずにバランスをとても良くとっている。
とてもカッコ良く、高品位で、密閉型ヘッドホンの到達点でも良い!!
まだまだエージングはこれからがであり、音の本領発揮は、まだまだ数十時間、100時間、200時間の先にあるとは言えども、既にその高い実力は容易に伝わっています。本機は心から素晴らしいヘッドホンです。
個人的には、密閉型ヘッドホンは、本機「MDR-1AM2」と、プロ用の「MDR-M1ST」の2機種さえ揃えば、もうゴールしたと言って良いでしょうね。
しかも、闇雲に音だけ良くした結果、他を犠牲にしている、そんな事にもなっていない全てにおいてバランスの良いヘッドホン、つまり極めて高い完成度に万雷の拍手を贈りたいです。
私が過去にヘッドホンと決別してイヤホンに移行した原因の一つ「重たくて、つけてるうちに嫌になる」という事もない、200gちょっとの軽量を実現して、その上での高音質を実現しているのだから、その高いハードルを乗り越えて爆走できるソニーには、さすが!!と唸らざるを得ません。
軽い、高級感・上質感が輝く格好良いスタイル、装着も心地よい(プロ用のMDR-M1STは、ドライバーを耳に接近させている都合でちょっと外耳と干渉する特性はあります)、こんな良いヘッドホンがあったのか、もっと早く買っていればと思うしかありません。
残念なのが、このMDR-1AM2は、もう生産中止になっていて、流通在庫がなくなったら入手できなくなる点です。
世の中はワイヤレス時代だというのは分かるのですが、有線の素晴らしさをハッキリと示す製品が次々に生産中止となり、マニアック高額帯のスペシャリティ品しか残らなくなるのは非常に強い危機感を覚えますね。
それはそれとして、本機「MDR-1AM2」は、万人におすすめできる(!!!)高性能ヘッドホンとなっていますよ!!!!