いよいよ、新しい有機ELのプレイステーション・ヴィータ(VITA 1100)を持って仙台の街に出かけてみました。
ヴィータは、主力のゲーム、メール、ツイッター、マップ(ブラウザ)と、カメラ、動画によるメモと、まぁ出かける時のツールが一通りあるので、なかなかのものです。
一応、Xperia Z Ultraもサポートにつけているので、何かあっても全然心配なし。
■気になるマップは、ブラウザでOK
まず、ヴィータは、以前ようやっと実装されたマップアプリが廃止されてしまいました。
おいおい、なんでだよ!!と思うのですが、ぶっちゃけ、元々アプリが高機能じゃなかったのでブラウザからGoogle Map使えばいいかなーと。
Google Mapはブラウザから普通に使えるし、有機ELモニタと並ぶVITA 1100の大美点であるGPSもバッチリ使えます。
ちなみに、スクリーンショットは、GPSで位置が取得できない場合の、WiFiによる位置の推測です。
WiFiでの推測中は、青色の円がでかく表示されてそれと分かるようになってます。
ブラウザからのGoogle Mapは、内蔵のGPSもきちんと効くので、まぁ、迷子になった時とか何とかなりますね。
ちなみに、ヴィータは、スマホと全く違い、ゲームが最優先される特異なオリジナルOS「VITA OS」が搭載されているため、ゲームと同時起動した時、何かあれば必ずマップ(ブラウザ)の方が負ける仕組みになっています。
ゲームもマップも同時に動かした挙句に、ゲームを異常終了させるという動きは許しません。
ヴィータは、スマホを比較すると、他のアプリのせいでゲームが裏で勝手に異常終了して消えている・・・みたいな悲劇が起きない(起きにくい)構造になっており、ここら辺は、汎用化してるスマホとは完全に違う挙動で、ゲームマシンならではと言えるでしょうね。
経路案内も可能です。
地点の指定には、ちゃんと「現在位置」も可能なので、GPS搭載機の面目躍如ですね。
ちなみに、GPSは、アプリケーション毎に使用のON/OFFが出来るようになっており、カメラはOFF、マップ(ブラウザ)はON、という使い分けもちゃんと出来ます。
Windowsタブレットにしても、ヴィータにしても、モバイルマシンはGPSは絶対に搭載してた方がいいです。
いざという時に、位置情報がとれるというのは、すぐに使わなくても何かしらに役立ちますし。
使わなければ、使わないってしておけばいいだけだし。
■カメラは1998年に戻ったような・・・
ヴィータのカメラは、ぶっちゃけ、デジカメ黎明期の1998年あたりに逆戻りしたような、とーってもレトロな画質です。
仙台市地下鉄東西線の車内ですが、1998年のデジカメっぽい。
ヴィータのカメラは、35万画素。
まぁ画素数が35万画素でも、色が美しい、正確だ、くっきり鮮やか、みたいな美点があればいいんですが無いです。
1998年だと、100万画素のカメラが「メガピクセル」と驚きをもってチヤホヤされ、まだまだ35万画素のカメラが、驚異の7万とか8万円で売ってた時代。
そん時の画質がこんな感じかなぁ。
35万画素どころか、偽色まで出ている・・・。
ご存知の通り、ヴィータのモニタそのものは、有機ELでとてつもなく美しいんで、何でカメラがこうなのか・・・。
しかも、世界のナンバー1と2を独占する、キヤノンとニコンに、ガチで対抗してるカメラのソニー製品なのに。
実際、ヴィータに興味ない人に、カメラの画質が悪いって話をしたら「うっそー、ソニーなのに!?」って目を丸くしてました・・・。
ソニー・・・その名前でカメラの画質が悪いのは、会社として本当にヤバいですぞ!?!
ちなみに、比較とかって、やりたくはないのですが・・・。
上はヴィータのカメラで、下は、キヤノンのポケットカメラPowerShot SX710 HS(960x720ドットに縮小)です。
確かにヴィータはゲーム機だってのは分かるんですが、カメラのソニーの名前で出す以上は、画素数はいいから映像エンジンだけは何とかして欲しい。
と、次世代ヴィータの開発をちょっと煽っておきたい・・・。
ただ、中途半端に500万画素で汚いとか、そういうのよりは、完全な割り切りが出来ているヴィータカメラの方がいいかなぁとは思います。
ファイルサイズは小さいし、変な期待を一切抱かせないすがすがしさ。
ヴィータは、鉄壁のセキュリティが災いして、外部機器とのコラボレーションが大きく制約されるため、本体のカメラは画質はどうあれ貴重な戦力です。
写真用途ではないカメラですが、まぁ、カメラのソニーの名前で出しているからそういう逃げ方は出来ないわけです。
次世代ヴィータで、リベンジするんじゃー!!(と煽ってみる)
画素数はもう35万でもいいから、映像エンジンBIONZ搭載して、色とか何とかしてくだせぇ。
■ゲームはさすが本職
マップやカメラは、エマージェンシー色が強いものの、本職のゲームはさすがです。
モバイルなのに、操作性や性能、画質、自宅でPS4遊んでいるような感覚。
大メーカーが全力をかけて研究して作り出したハードウェア操作系、今どきのタッチパネルのハイブリッド。
このハイブリッドってところは、自社でXperia出している遠慮があって足を引っ張ったのかも知れないですが、もっとでかくアピールしとけば良かったなぁというところ。
フォトカノKissより、室戸先輩。
これはゲーム内の止め絵ではなく、3Dモデルを、自分で写真撮影したところ。
ジャイロモードで、本当にヴィータがカメラになったように、実際に動いてカメラを振り回して撮影する事が可能ですが、外でそれやると挙動不審者になるのは、ヴィータに限らないところ。
ちゃんとキー操作、タッチ操作だけで出来るモードもあるので、外でも安心です。
フォトカノKissより、ののか。
フォトカノKissって、実際に写真撮影するだけでなく、その結果が点数で評価されてしまいます。
単なるゲームではなく、カメラ好きにとっては、かなり挑戦的な作品。
点数が低いの承知で自分の好きな構図で撮るか、ポイントを稼いで、気に食わない写真を撮るか、めちゃくちゃ葛藤があります。
そこまで計算してこのゲームを設計してると思うんですが、恐ろしいです。
写真のコンテストとか、ある意味そういう葛藤との勝負ですからね。
気に食わない写真やけど、うけそうな写真だから断腸の思いで出品するわ→やっぱり落選・・・とか、あるある(?)
■新しいヴィータはどうすべきか?
今、世界では、ヴィータは全く売れておらず、常にソニー撤退か!!って言われてます。
個人的にヴィータの大ファンなので、そういう話を聞くと悲しいですが、現実は受け入れないとしゃあない。
売れないから次は出さないわ、という空気もあり、新しいヴィータに幻想を抱くのはほぼ不可能かなというのも理解してます。
ただ、個人的に、ゲームのプラットホームとして信頼に値するのは、プレイステーションだけなんです。
携帯機もプレイステーションじゃないと、やりたくない。
ヴィータがなくなったら、ホント、もうゲームやめるわ、もともとプレイステーションなかったらゲームやってねぇし、って感じです。
話が変な方向に行きました、すみません。
だから、新型ヴィータを出すとしたら、メインメモリを現在のメイン512KB+ビデオ128KB=640KBから、メイン2GB+ビデオ128KBにして、ゲームは現在と変わらず、動作環境の快適さだけPS4並みにアップするとかの改善があればいいなぁ。
画面解像度は1920x1080にしなくていいです。
GPUに過度の負担かける割に、小さい画面ではそんな効果ないし。
それか、汎用プロセッサベースにしたメリットを使って、アーキテクチャはそのまま、各パーツのスペック数字だけガツンと上げて、ヴィータ2用のゲームはパラメータを高性能に、今のヴィータ用のゲームはパラメータを低性能に設定するだけ、みたいなやり方もあり得るかな。
とにかく、ソニーのプレイステーションは、無理やり持ち上げているのではなく、自分で心から本当に良いものだと感じるから、これからも喜んでついていきたい。