映画「来る」を観ました!
結論から言うと、ある構成上の特徴が理由でとても作品が長く感じられたものの、何か新しい事をやってやろうという熱意は伝わって来ました。
ホラー好きの一人としては、観に行って良かったと思う!
ストーリーは、平たく言うと、めっちゃ陽気で人気者の主人公が、理想の奥さんと子供に恵まれて幸せいっぱい!
ブログも開設して、自分の幸せをアピールしまくり。
周囲の人にも恵まれてちやほやされてまさに人生絶頂期!!
・・・と思ったら、裏ではゲロもゲロリンパのドロッドロだったという。
こんな落差の激しいホームドラマが繰り広げられます。
そして、怒涛のホラー展開も織り交ぜて来る。
かなりの変化球が投げ込まれるのもお楽しみ。
全体を通して、陰影をうまく使いわけられる、妻夫木聡さんの演技力は年々厚みを増しているようです。
それと、この映画は、とある理由により祈祷が大きな見せ場なのですが、えー祈祷とかオカルトとか苦手ーっ、という方にこそ見て欲しい。
儀式としての緊張感と美しさは、この手の話に興味がなくとも引き込まれる、まさに新しい表現という感じです。
そして、展開は、かなりえぐい。
テレビ放送される時には、まぁノーカットは無理かねぇ。
日本のホラーは、一度確立された「呪怨」のフォーマットからなかなか抜けられなくなっていた感がありましたが、そろそろ大きく動き出したようです。