2015年5月31日日曜日

EOS KISS X7 + EF 50mm F1.8 STMによる初めての撮影

今回の記事では、いよいよ、EF 50mm F1.8 STMレンズの初めての撮影について書かせて頂きたいと思います。

カメラはもちろんEOS KISS X7です。


EF 50mm F1.8 STMは、さすがに125グラムを誇るEF-S 24mm F2.8 STMには及ばないものの、160グラムという大変な軽量レンズ。

発表から発売まで早かったので、カタログを購入当日に気がついてゲットする、などという初めての体験をしてしまいました。

このレンズ、結論から言うと、ミニ一眼レフたるEOS KISS X7の魅力を、ここに来てさらに一気にグレードアップするほどの、大したレンズとなっていました。


強い初夏の日差しの中、絞りF/5.6でサボテンを撮影。

フレアの発生は、明らかにEF 50mm F1.8 IIよりも安定していて、さすがは最新世代のコーティングを施してあるな!というところ。

気になるAFの速度は、どうでありましょうか?

まず、俊足フォーカスのEF-S 24mmには当然及ばないものの、全群を繰り出す構造を考慮すれば、ベストを尽くした速度だと好感が持てます。

EF 50mm F1.8 IIと比べて、速度の飛躍はしてはいないものの、ジェントルで安定しています。

ジェントルというのは、F1.8 IIが発生していた「ガコッ、ガガガ」という騒音とは無縁で極めて滑らか。

繰り出し量の多さに比例した、シューーコ、シューーコというSTM音は若干目立つものの、総じてさすがはSTMと言って良かろうと思います。



絞りF/3.5で撮影。

初夏の強い日差しで、髪の毛が熱くなるくらいでしたが、なかなか安定した写りが確保されるのですごく嬉しい。

ちなみに、このサボテン、今でこそこんなに沢山ありますけど、わずか数年前まではたったの葉っぱ一つだけだったんですよ!!

踏まれれば踏まれるほどに毎年強くなり、どんどんパワーアップして行ってここまで成長した、本当に「ど根性」サボテンなんです。


EF 50mm F1.8 STMは、50mmレンズとしては強力なまでに被写体に寄れるのが大きな魅力の一つですが、ポートレートや、花の撮影なんかではメリットがすぐに出てきますね。

従来までだと、最短撮影距離はどうしても45cmでしたが、このレンズは何と35cm!!

最大撮影倍率も、0.15倍が限度だったのが、一気に0.21倍となり、撮影で被写体に寄れないストレスが解消されてます。

これは本当に本当に大きくて、個人的に「寄れない」という特性が、いまひとつ50mmを常用出来なかった大原因だったため、スッキリとこれを解決してくれたキヤノン開発陣には、心から御礼を申し上げたいのであります。


いよいよ、気になる絞り開放F/1.8です!!

もともとの、キヤノン50mmが誇る「ふんわりとした幻想的な柔らかさ」が維持されており、従来の個性的なキヤノンEF 50mmファンも安心ではないでしょうか。

それと、さすがは純正のEFレンズと言うべきか、F/1.8でも、ピントの精度はジャストです!!

大口径のF/1.8ともなると、ピントが前後に合う層がとても薄いのですが、EOS KISS X7のAFシステムとも相性良く、全く苦労知らずです。


絞りF/5.6で愛車のアイちゃんを撮影。

すっきりとして、色のりも良く、このあたりはさすが単焦点の標準レンズですねぇ・・・!!


愛車のアイちゃんのルーフスポイラー部分を、絞り開放F/1.8で撮影。

絞りF/1.8が、手持ちで気軽にどんどん繰り出せるのはかなり新鮮。


アイちゃんのエンジンルームを開けて撮影してみました。

50mmの画角は、メインレンズのEF-S 24mm STMよりも、より風景の切り取りに特化しているから、写真的にはこっちも面白い!!
しばし、常用レンズをバトンタッチしてみようかな?


これも愛車のアイちゃん、絞りF/5.6で撮影。

EF 50mm F1.8 STMは、気持ち撮りたい構図までしっかり寄れるんで、快適度がとんでもなく高いです。

従来までのEF 50mmだと、ピントが全然合わなくて寄りすぎに気がつき、しゅん・・・となって後ろに下がり、そこじゃあ、構図が好きなものじゃなくなって意気消沈・・・撮るのやめよう・・・というガッカリが地味にあったと思うのです。

それが、とにかく、初回の撮影では一回も起きなかった!! EF 50mm F1.8 STMは、まさに喉から手が出るほど欲しかった50mmと言えるかも知れません。


道端の花を、ハイブリッドCMOS AF2による、ライブビュー撮影してみました。

AFは多点ではなく、ライブ1点AF。

絞り開放F/1.8です。

ピントが来て欲しい位置を、液晶タッチ、その後で、親指AFボタン(一番右上のボタンに設定してます)を押してそこに合焦。

これがさくさく出来るのも、EOS KISS X7の素晴らしさの一つ。

もう後継が出ているとは言え、ハイブリッドCMOS AF2も全然問題なく快適ですよ!!


これも同じく、ハイブリッドCMOS AF2による、ライブビューです。

絞りも開放F/1.8です。

EF 50mm F1.8 STMは、EOS KISS X7の、ハイブリッドCMOS AF2との相性も良好に感じました!!

一眼レフファインダーに接眼出来ない場合などは、ライブビューが頼りなので、どっちも快適なのは本当に安心感がごつい。


あと、最短撮影距離が35cmと短いため、このように、被写体に寄った上での絞りF/1.8撮影は、数字からは想像つかないくらいぼけの量が大きくなりますね。

EF-S 24mm F2.8 STMもそうでした。


レンズは寄れるだけで表現力が劇的に進化するので、キヤノンにはこれからも寄れるレンズの開発をお願いしたいです!!


庭のサツキを絞り開放F/1.8で撮影してみました。

個体差もあるんでしょうが、EOS KISS X7との相性はまさにパーフェクトに近いです!!

しかも、このぼわっとした幻想的なぼけ方は、まさにキヤノン50mmの味を守っている感じが良いですね!!



高くて凄いレンズはもちろん良いのですが、軽くて小さくてかっこ良くて、さらに価格まで求めやすいレンズは、やはり最高と言いたいです。

キヤノン、こういう良いレンズ、カメラ作ってくれて本当にありがとうです!!