2010年10月24日日曜日

栄光のLENS MADE IN JAPAN!! 日本製のEF 50mm F1.8 IIレンズが復活しました!!








ついに、長年壊した状態のままで棚の奥深くに保管していたレンズ、栄光の日本製EF 50mm F1.8 IIを修理に出す決断をし、昨日、ついにキヤノンから帰ってきてくれました!!
やったぁ。

思えば、旅行先の茨城で壊してしまったこのレンズ。修理見積もりを取ったところ、新品と同額だったから断念して新品を買ったわけですが、レンズは捨てずに保管しておりました。
新品は、日本製ではなくて、まさかの海外製。しかも、写りはともかくとして、やはり品質が低い。
AFとMFの切り替えスイッチが微妙にひっかかって、頻繁にスムーズな切り替えが出来なくなる現象が止まらず、やはり日本製の復活を願う事にしたわけです。

帰ってきてくれたレンズの前面には、おおおお!! LENS MADE IN JAPANの文字が神々しく鎮座ましましているではないですか。
やっぱり、こうでなくっちゃいけません!!

EOS 7Dに装着すると、EFレンズの中でも最もシンプルな外装が映えますねぇ。
相手を威圧しないというEOSのデザイン哲学の最先端を行くレンズかも知れない。
美しい!!

さて、テストショットを撮影してみました。
どきどき。

(ちなみに、下の四枚だけがテストショットとなっており、撮影モードは例によって全てマニュアル。
上の3枚は、レンズ単体の画像がウィルコムW-ZERO3の内蔵デジカメ、EOS 7Dに装着した姿の写真は、EOS KISS X2とEF 50mm F1.4 USMレンズで撮影しました。撮影モードは全てマニュアル。)

う・・・おお。これは。
最初に買った時にA4写真プリントした時の衝撃がまざまざと蘇ってくるほどの素晴らしい写り。
新品実売が1万円という事で、チープみたいに馬鹿にされる事もあるこのレンズ、しかし、キヤノンの良心と呼ばれた名玉は馬鹿にされる筋合いなどこれっぽっちも、ありはしない!!

条件が厳しくなければLレンズにも全く遅れをとらないほどの優れた描写力を見せてくれました。
花と長芋の葉っぱは開放F/1.8かつ手持ちでラフにAF撮影してますが、

精練されたクリアな写りは、まさに単焦点レンズここにあり。
しかも、AFによるピント精度は、修理をしてくれたキヤノンの調整がうまいのかパーフェクト
ピシピシとピントが来ます。何と言っても絞り開放F/1.8でもバッチリなのだから恐れ入る。
しかも旧式モーター搭載なのに、AFは十分に高速。

確かに、逆光で極端にコントラストが落ちるなどの弱点はあるものの、それはレンズコーティングがフィルム時代の設計だからで、それも一つの個性だろうと。撮影者が気遣えば何とでもなりましょう。

絞りF/5.6のキレは目が丸くなるほどバッチリ。

さらに、歪曲収差の補正が実に優秀。実際にEF 50mm F1.4 USMよりも、こちらの方がさらに優れているんですよ。実用上は歪曲収差は無いとみなせるレベルであります。

それと、わずか130gしか無い小型軽量ボディは、装着すればEOS 7DがまるでEOS KISSになったかのような錯覚を起こさせるほど。
カメラはレンズというけれど、本当にそうだなぁと実感。

キヤノンありがとう。お礼状を書きたい気持ちですが、ブログにて喜びの気持ちを伝えさせてください。

さて、まだ何枚かテストしただけだから、早く本格的に撮影に持ち出したいなぁ。