2014年5月31日土曜日

スーパーロボット大戦α、ついにクリアしてしまった

とてつもなくハマった「スーパーロボット大戦α」ですが、勿体無くもついにクリアしてしまいました。

全67話もあったんですが、あまりにも面白かったため、この話数にしてえっもう終わりなの?!と思ってしまうほどでした。

今回の記事は、ゲームクリア記念に、内容をちょっとだけ振り返って、色々書かせてもらえればなぁと思います。



■癖の強いゲームシステム

スーパーロボット大戦αは、初心者を迎え入れるために難易度を簡単にしたという経緯がありますが、正直、額面通り本当にカンタンだと思ってなめてかかると割りとアッサリと手詰まりになれるゲームだったりして、決してあなどれません。

初心者がビックリするであろう要素は、もちろん全部ではないのですが、敵が攻撃をバンバン回避して来る事です。

震え上がるほどの攻撃力を持つマジンカイザーや真・ゲッターロボですが、精神コマンドの「必中」が尽きると、攻撃を回避しまくる敵には無力となり、マジンカイザーなのにクリア不可能みたいな壮絶な事態に陥る可能性もあります。

また、シナリオの分岐によっては、ほとんど育てていなかったロボットのみで強敵に挑むシナリオをやらされる事もあって、「ここらで初心者にヤキを入れておくか」という局面もチラチラと存在してて、甘く見ているとガツンとやられたりします。

また、敵がある場所まで侵入したらGAME OVERとか、一機でも撃墜されたら終わりとか、1機や2機が超絶強くとも一筋縄ではいかないパターンもあって気が抜けないです。

スーパーロボット大戦は、長い歴史がある上にファンも多いため、事前にコツを知ってナンボのゲームなのかなぁと。




■個人的に超苦戦した局面

なんと言っても、ラフレシアとかいうボスが出現するシナリオで、開始前に「先発隊を出す」を選んでしまった所。

1機でも撃墜されたらGAME OVERという条件なのに、全く育成していないユニット数機のみで出撃。

壮絶な戦いになり、まさに1手1手を詰めて行くギリギリ展開。

それでも最後には、ギリギリでボスに1機倒されてはGAME OVERとなり、20回近くやり直したあげくリセットという悲惨な戦いでした。


ちなみに、スーパーロボット大戦は、敵ボスを効かない攻撃でチクチクやってると敵ボスが怒りのあまり気力をアップさせて、とてつもなく強くなる恐怖の展開になるので、ボヤボヤしてると本当にヤバイ。

それと、ラストの敵も消耗戦がきつかった。

とにかくスーパーロボット大戦は、普通のシミュレーションRPGと違って、マジンカイザーや真・ゲッターロボなど、明らかに劇的な強さを持つユニットをプレイヤーが持っているため、製作スタッフが「敵が味方の攻撃を鬼回避するぜぇぇぇぇ!!ざまぁみろ!!」という対抗手段を作り上げています。

全体的に、プレイヤーが敵の回避をちゃんと対策しないと、どんなカンタンな場面だろうとも泥沼の悲惨バトルに早変わりする性質があります。

でもそれを差し引いても、こんな面白いゲームあるのかってくらい面白い本作品は100点満点であります。



■最終メンバー!!

最終メンバーに残る=最高に気に入ったユニットについて書かせて頂きたいと思います。


○超電磁ロボ コン・バトラーV

→機体が強いだけでなく、豊富で役立つ精神コマンド連発で、味方を最後まで手厚く助けてくれたまさにMVPユニット。
 元々トップクラスに好きだったロボットですが、ここに来てさらに好き倍率が劇的にアップ。
最終撃墜数も、全体で2位の80機。
 ちなみに超合金魂のコン・バトラーV、しっかり持ってます!!


○超電磁マシーン ボルテスV

剛健一のボイスが痺れるくらい格好良いんで、戦闘アニメは毎回ON。
敵に攻撃を当てられつつも「ボルテスに負けはない!!」とか言われると、ホントに負けは無い気になってくるレベル。
この時代に生み出されたスーパーロボットは、もはや単なる兵器ではなく、パイロットからも愛されている仲間という扱いなんだなぁと伝わってきて、妙に嬉しくなりますね。
ちなみに、ボルテスVには、漏れ無く敵ながら尊敬に値するハイネルがついてくるのもグッド・ポイント。
正直、ラスボスは、いいから変なやつにしないで、普通にハイネルにしてくれと思ってしまう。


○マジンカイザー

→マジンガーZよりも強いグレートマジンガー9体を、いきなり全機撃破するというゲームの伝説に残すべき熱い強さ描写で登場したロボット。
その強さは、単なる一時的なイベントではなく、普通に発揮されるというとんでもない強烈ユニット。
普通のゲームなら、どんな強いと言われるユニットでもまぁいつか負けるのではないかと思いながらプレイするはずなのに、マジンカイザーだから、どんな敵が出てきても全く怖くなく、むしろ「いいから、カイザーにダメージを食らわせてみな!!へへーんだ!!」みたいななめ切った態度でプレイ可能
最終撃墜数・他の追従を許さない210機!!
ちなみに、なめ切りを一喝するかのように、ラスボスは・・・まさかのカイザーを一撃で撃墜する異次元の攻撃力を持っていて、うかつに手を出すと、現実には絶対にありえないマジンカイザー撃墜(というかマジンガー自体が現実にないけど)時ボイスを聴く事が出来ます。
きしょー(めちゃ裏声で楽しそう) マジンガーがやられるなんてーーーーー



マジンガーZ

シナリオの分岐で、マジンカイザーを選んだ場合は居なくなってしまうマジンガーZ。
最終メンバーにはなれなかったものの、機体改造は全てカイザーに引き継がれるため、間接的には最終メンバー入りしていると言って良いです。
個人的には、昔は「結局はグレートマジンガーより弱いロボ」という失礼な認識だったんですが、映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」のDVDを観てその認識をあらため、さらに、このスパロボαによってむしろグレートマジンガーより好きになってしまった。

本作品で聴ける本物の兜甲児の声による「ロケットパーンチ」は武者震いするくらい素晴らしい。
ちなみに、ゲーム内の図鑑によると、マジンガーZの強さは米軍の第七艦隊に匹敵すると言われるけど、そういやドクターヘルは律儀に日本ばっかり狙っていたから、実際に機械獣やマジンガーZが米軍と戦ったらどうなのか?ってところ、分からないなぁと。
パシフィック・リムで察しろとな!?


○真・ゲッターロボ

→マジンカイザーと並んで、エヴァンゲリオンの存在感を希薄にする謎パワー全開スーパーロボ。
その超設定の割に、本体はそこまで強くない謎のバランス。
最初は、超絶強いと思って敵陣にうっかり単騎突撃させて、半死半生にされて引き返しをした軽いトラウマ・スーパーロボット。
でも、必殺技がハンパじゃなく強いため、火力戦ではなくてはならない存在。
マジンカイザーやコン・バトラーVの後ろで様子を見つつ気合を上げ、ここだぁーという時に、さっと登場、真・シャインスパークやストナー・サンシャインをぶちかましてボスを撃破するおいしいところゲッターロボ


○ガンバスター

→今作の究極の敵「宇宙怪獣」に深くかかわる全長200メートルものスーパーロボット。
ノリコが焦るくらいに熱く、好感度ドンドン高まる感じ。
ゲーム中でゲッター・チームと技の特訓をして新技を編み出すというゲームならではの展開にも拍手喝采。
その編み出した技「バスター・トマホーク・ブーメラン」と「バスター・ホームラン」は、ギャグとかではなくて、地味に助かる技となり最後まで使えました!!

バスター・トマホォォク・ブゥゥゥメラァァァン!!
スーパーロボット大戦αは、シナリオがとても良かったのですが、やはり劇場版マクロスとトップをねらえ!がベースになってるというのも良かったのかなぁと。
DVD観たかったのですが、よく行くビデオ屋さんには無くて涙。
うわぁぁぁぁぁ(ノリコ)。


○シズラー

ガンバスターに乗れなかったユングが、しょうがなく乗った感じ(ゲームしか知らないからそう見えた)のロボットで、最初は、あー使わないよなぁ・・・とか甘く見ていたら、余裕で最終決戦メンバー入りの強力ロボだったという驚愕の展開。

敵の大群に囲まれてしまい、撃墜されるかぁ・・・と思ったら、イナーシャル・キャンセラーというバリアーで猛攻をバンバンと防ぎ、シズラービームや、強いのにエネルギーを全く消費しないジャコビニ流星アタックを連発に次ぐ連発して危機を華麗に脱する姿にはガツーンと来ました。
体の色が灰色なので、行動済だと誤解やすいのがタマにキズ・・・かも?


○クァドラン・ロー(ミリア機)

これが最後の戦いでもいいんじゃないか?と思うくらいの名勝負、まじめに全身に感動の震えが来た、ゼントラーディのブリタイ陣営とマクロスの共同戦線でいよいよ味方として登場したユニット。
美樹本晴彦先生の神筆によって、あのシーラ様にもひけをとらない、作品内きっての美人さん「ミリア」搭乗のパワード・スーツですが、搭乗タイミングの遅さを問題にしないくらい活躍してくれました。
鬼の回避力といきなりの二回行動には最後まで助けられました。
火力的には弱いので、ボスをボコボコにするという事は出来ないのですが、すばしっこい多数の一般兵を倒したり囮として攻撃を引き付けたり、大車輪の活躍でした。
本当は、ミリアの夫であるマックスが隣にいれば、信頼補正というシステムでもってパワーアップするはずなんだけど、いかんせん出撃枠数が限られているため、二回行動が最初から出来るミリアのみの出撃ばかりでした(出撃枠イーターのSRXの割を食った格好?)。


○ダイアナンA

武力的な意味では戦力には全くならないロボットなんですが、とにかくダメージを回復する修理機能が素晴らしい。
しかも、パイロットの弓さやかは、レベルアップすると、離れた場所からピンポイントで指定したロボットのエネルギーと弾薬を100%回復する補給までも使えるようになるので、最終決戦ではなくてはならない存在に。

ちなみに、メガブースターという強化パーツを付けて行動マス数を大幅に増やしておくと、敵陣の中でダメージを受けたロボットに遠くから素早く駆け寄って修理し、ついでに自分が敵の総攻撃を受けてしまう(ダイアナンAはなぜか狙われやすい)シュールな展開が多く見られました。


○ビルバイン

最初は全く使ってなくて、あのシーラ様が供与してくれたユニットだから、というゲーム的には無関係な理由のみで一応強化改造だけはしていたユニット。
それが、結局は、敵の攻撃を全てかわしてしまう最強クラスのユニットとして勇名轟かす存在となりました。
最後まで敵の攻撃を1発も食らわなかったという、信じ難いほどのスーパーユニットでした。
ただ、敵の攻撃は全部かわす勇者なのに必中が無いため、ラストのボスの最後らへんには一発も攻撃が当たらず、お互い回避しまくるコントみたいな状態になってしまったのが残念。
スーパーロボット大戦は、必中を持たないパイロットが地味に後退していくシステムなのかなぁと。


○グラン・ガラン

シーラ様が乗っているだけで使うに値する戦艦です。
忠臣のカワッセと、妖精のエルも良い味を出していて、使っていてとにかくテンションが上がる。
出撃する戦艦を選べる局面では、1秒の迷いもなく、グラン・ガランを選択していたので、他の戦艦の名前がいまいち記憶にないレベル
シーラ様は、なんと、まさかの「必中」を持っているため、味方が攻撃をかわしまくられて攻撃が当たらない上に、もはや必中を繰り出す精神ポイントも消費し尽くして手詰まり寸前な場面に、最前線に乗り込んで行っては「必中+ハイパーオーラキャノン」で状況を打開する暴れん坊将軍(女王だけど)を見せてくれました。

あと、戦艦だからHPが多く、やられそうな味方ユニットを救うために自分が囮なって攻撃を受けて、その間に味方を逃がす・・・というような捨て身の行動も。
母艦を撃墜されたらGAME OVERなのに、構わず囮になれる懐の深さ、さすがはシーラ様・・・って、それはプレイのやり方次第なだけか。
ともあれ、必中があるのは大きかったし、さらに味方全体のHPを全回復する「愛」まで持っていて、攻守ともにありがたい存在だったのは確か。
シナリオ的には、シーラ様は、スタンスとして、まずは敵と交渉して戦いを回避しようとするのだけど、はいそうですかと言ってくれる敵が全然いないし、言い負かされてしまうシーラ様に心が痛んでしまった。
いや・・・どうだろう。
逆に「停戦しなかったら、マジンカイザーと真・ゲッター出して潰すけど、よいのか?」とか脅しかけて停戦を勝ち取っても、それはそれでちょっとキツイし、今回のシナリオはやっぱり妥当かも知れない。
ちなみに、グラン・ガランに大ダメージ食らうと、シーラ様が「敵も必死ですね」と冷静につぶやくのだけど、その後で妖精のエルが「シーラ様ぁ、大丈夫なのぉぉ!?」とめっちゃ心配そうに叫ぶ、この絶妙な間の取り方に思わず吹き出してしまった。

ちなみに、これからもどんどんスパロボシリーズやりたいかって問われると、逆に、あまりにも素晴らしかったので、スパロボ大戦は、しばらくこのαだけでいいやとか思えてしまった。
シーラ様のその後はどうなったんだ!?という解決話も無いみたいだし。