2015年1月17日土曜日

ザ・ラスト・オブ・アスは、はとてつもない大傑作

このところ、仕事から帰宅して、深夜の1時間か2時間くらいをPS4用ゲーム「THE LAST OF US(ザ・ラスト・オブ・アス)」のプレイをして過ごすのが楽しみとなっています。

あまりにも素晴らしいゲームであり、終わりたくなくて、わざとゆっくりプレイするという状態になっております。

いきなりですがいやー、ゲームって本当に良いものですねー


このゲームは、人間を恐ろしい怪物に変えてしまう病原菌の蔓延で荒廃しきった世界の中、過去に娘を失った辛い経験を持ちながらも、この世界で逞しく生き抜いて来た男「ジョエル」の視点で描かれます。

ジョエルは、ふとしたきっかけから、病原菌に感染しない少女「エリー」を保護する役目を請け負い、2人の長い旅路がこのゲームのメインテーマとなります。

エリーは、最初、ジョエルに心を開かずに反発すらしているのですが、数々の苦難を2人で乗り越える事によって強い絆で結ばれて行きます。

生き残るための相棒として、そして父と娘のように。

特に感動させようとかいうシーンじゃない、相手を気遣う何気ない行動が何か胸に迫って来て目に涙がたまります


ザ・ラスト・オブ・アスは、キャラクターも、ストーリーも、そして山寺宏一さんや藩めぐみさんはじめとする、一流の声優さんの熱演もあって、もはや大作映画のグレードに到達しており、まさに一頭地を抜くゲームに仕上がっています。

実際のプレイですが、PS4の圧倒的な処理能力と物量によって、巨大な建造物や、その外に広がる世界が広く再現され、そこを自由自在に探索できるため、大画面のプラズマテレビの前でプレイしたりすれば、まるで現実のテーマパークの中に遊びに来ている感覚なのです。


広い世界の中を自由に探索するとかって、このゲームに限らず、セガのドリームキャストが登場したあたりの昔から存在するのではないか?と思われるでしょうが、ザ・ラスト・オブ・アスは、グラフィックがゲームというよりも、ほとんど現実と言って良いリアルさで描かれるため、臨場感がまるで違い、完全に別ジャンルになっています。

モーフィアスに対応したら、現実と区別がつかなくなるのではないか?というほどのグレードなのです。

正直、これほどの現実的なグラフィックを、今のこの時点で、家庭用ゲーム機で実現できてしまうものなのか、プレイしながら賛嘆の声を上げ続けてしまいます。


ザ・ラスト・オブ・アスのグラフィックは、単に色々なオブジェクトが綺麗に描いてあるというだけではありません。

太陽光線の当たり具合、空気の中に浮いたチリ、奥行、そういった現実の世界で感じられる質感や空気感を可能な限り描写しようとしています

明るい日中で空気が青く感じられたり、不潔な場所で空気が澱むように感じられたり、まるで現実に自分がそこに立っているかのようです。

まだ完全に実写と同じとまでは行きませんが、ついに空気や水の感覚がプレイヤーに伝わるほどの段階に到達した事は、家庭用のゲームグラフィックの記念碑となるのではないか、そう思わずにはいられません。


静止したスクリーンショットではいまいち分からないかも知れないですが、窓から差し込む太陽光線の中に、無数の埃が浮遊しているさまをリアルタイム描画してたります。

こういう細部のこだわりは、確かにゲームとしては何の影響も無いかも知れませんが、ここまで作りこまれた世界をあちこち探索する楽しさはもはや想像以上です。

言いすぎかも知れませんが、初めてテレビゲームに接したくらいのワクワク感が胸にわきあがってきます。


PS4は、そのありあまる処理能力を活かして、自然の複雑な動きを可能な限り再現しようとしています。

たとえば、随所で出てくる水の表現は、毎回見とれてしまって大変。

液体をリアルタイム処理出来る時代になったんですねー。

もちろん、マシンパワーだけあれば良いわけではなく、秀でたクリエイターさんの才能の賜物でもあるわけですが、それにしても、大したものです。


水ですが、もうですね、PS4の圧倒的な処理能力で、秒間60フレームで滑らかにその流れがリアルタイム処理されるわけです。

この水飲めるんじゃないか?とか思ったりしてしまう。
いや、生水は危険過ぎる・・・何入っているか分からない世界だし・・・て、何を考えているんだこれゲームだからそもそも飲めないし・・・なんて思考がくるくる回るくらいリアルなのであります。


とにかく、ザ・ラスト・オブ・アスは、全てのシーンが一つの例外もなく、永久保存版と言える品質。

美しい場所、不潔で鳥肌が立つような場所、全てを見事に描き切った力量は、どう賞賛しても足りないくらい。
というよりも、こっちの褒めるエネルギー残量が、ラスト・オブ・アスの素晴らしさに全然追い付かないくらい。

こ、こんなんじゃいかん!!と頭をブルブル振りながら、持てる褒めパワーの全てを振り絞って、PS4のシェア機能で必死にツイートしたりしてます(なんじゃそりゃ)。


ラスト・オブ・アスと言えば、やはりジョエルとエリー。

エリーって、最初は、私が最高に好きなゲーム「ICO」のヨルダのように、ひたすら守りに守る存在なのだろうな、と思っていたら、確かに守るべき存在ではあるのですが、逆にエリーに助けられまくりという画期的な(?)存在でした。

ストーリー的に助けられるというのもあるんですが、このゲーム、実は戦闘がかなり多いんですけど、私はへたくそで、敵に取り囲まれて殴りまくられたり、かなりピンチになりやすい。

そんな時、敵にコンボで殴られまくり「うわぁ、もうだめじゃあ・・・」と焦っていると、エリーが「やめろこの野郎!!」てな感じで敵にとびかかってくれて、その隙に反撃!!うぉぉ、助かったぁ!!という事が多々あるんです。

PS4の64bit 8コアCPU + 18処理ユニットのGPGPUが生み出す人工知能・・・と言ったら大げさか、とにかく、いざという時に頼れる相棒なのです。

このゲーム、実はかなり辛い仲間との別れが色々あります。
まだプレイ途中なんですが、私はもうエリーにはかなり深く感情移入しているので、もしエリーに何かあったらちょっと一日か二日、立ち直れないかも知れない。


ラスト・オブ・アスは、まだプレイ途中ではあるのですが、私が持ちうる、この上が無い、最高のゲームへの賛辞の最高頂点「ICOにも匹敵するほどのゲーム」という言葉を用意しています。

それと、PS4のグラフィックは、ゲームの進化の全てを包み込むくらい高次元ですね。

たとえば、このエリーのハイエンドグラフィックを見ると、今後、10倍くらいのパワーを持ったマシンが出てきたとしてももはやPS4との違いが誤差の範囲でしか出せない所まで到達しているのではないかと思います。

これ以上のグラフィックが来ても分からないんじゃないかな。

しかも動きは秒間60フレームです。

PS4買って本当に良かった(暖かい涙)

ちなみに、このゲームを作った「ノーティドッグ」は、まさに世界トップの技術を持つクリエイター達なのですが、このザ・ラスト・オブ・アスは、技術的には、なんとPS4に慣れるためのもの。

この知識と経験を活かして、PS4をフルドライブする「アンチャーテッド4」というゲームが現在制作中ですが、ラスト・オブ・アスを(技術的に)上回るものが、もう準備中ってのはどういう事だ!?_と明るくブチ切れですよ!!

■追記

ラスト・オブ・アスですが、ジョエルとエリーの絆が深まるイベントがあって、ゲームでしばらくぶりに泣いてしまいました。

すばらしい・・・。
ストレートにそれしか出てこない。


馬にのって二人旅です。

ジョエルとエリーの二人が一緒にいるところを見られるだけで、なんか涙が出てくるようになってしまった。

この二人には、父娘として、どうか幸せになってもらいたいのだけど、この過酷な世界の中でそれは叶わぬ願いなのかなぁ。

早くクリアするのが嫌で、わざとゆっくりプレイしているので、エンディングはしばらく先になりそうだけど。

エンディング・・・終わりたくないなぁ。


くどいようですが、PS4のパワーを生かした、ハイエンド・グラフィックすさまじい出来ですね。


正直、昨年の段階では、いくらPS4が出たとしてもここまでのグラフィックスを描画する事は出来ないだろう!?と思っていました。

ところが、ここまでの描画をやりとげてしまう・・・。


なんかPS4の大切度がさらに上がってます。

居間に設置してるんですが、気が付くたびにフサフサで埃を除去して、常にピカピカにしています。

PS4買って心から良かった・・・!!