2017年7月2日日曜日

マクロと35mm単焦点レンズの歴史を変えた!? EF-S 35mm F2.8 Macro IS STMレンズすげぇ!!

個人的に、EOS KISS X9誕生により、かつて比類無いくらい盛り上がっているカメラマインド。

そんな中、さらなる栄養剤の追加とでも言うべきとてつもないレンズの誕生を目にする事が出来ました。

今回の記事では、もしかすると(個人的に)35mm単焦点レンズとマクロレンズを歴史を変えたかも知れないと思う「EF-S 35mm F2.8 Macro IS STM」レンズについて書かせて頂きたいと思います。


発表の時からずっと「いいな」と思い続けていたEF-S 35mm F2.8 Macro IS STM(以後、EF-S 35mm F2.8レンズ)ですが、いよいよ発売となり、実機が展示されておりました。

キヤノンが誇る独自サイズAPS-Cセンサーの能力をフルに引き出すべく作られている、スペシャルチューニングレンズ群「EF-S」。

このレンズは、そのEF-Sレンズ群において初めて投入される35mm単焦点レンズであると共に、なんと等倍マクロレンズとしての能力をも兼ね揃える贅沢な存在でもあります。

前すぼまりのミステリアスなフォルムにときめきが止まりません。


前すぼまりの本レンズは、後玉はとても大きく、35mmでありながら等倍マクロレンズでもある、という特異な能力が視覚的にも分かるようになっています。


自分のEOS KISS X7に装着してみましたが、何と、レンズ重量はたったの190gしかなく、X7との相性も抜群の極めて軽量タイプ。

表面の質感も、EOS KISS X7の表面質感と一体感があるマット調であり、EF 50mm F1.8 STMレンズを彷彿とさせてくれます。

そして何より、前すぼまりのフォルムが「ただならぬ存在感」を発揮しています。

前玉の周りの白いリングが極めて特徴的ですが、なんとこれはLEDライトなのです!!

えっ、LEDライト!? どうしてそんなものがここに!? と思われるでしょうが、最短撮影距離がたったの13cmであるため、被写体に寄った際に、自分の影が落ちた時でもLEDライトの照射で解消出来るよう配慮されているわけです!!


LEDライトは、レンズ本体に付いている「ライト点灯ボタン」を押し込む事により点灯します!!

光量はボタンを繰り返し押す事により、強、弱、消灯となります。

このライト、さすがプロフェッショナルのキヤノンがあえて設けただけあり、めちゃくちゃ有能!!

実用的なだけでなく、見た目もまるでSF映画で極めてインパクトがありますね。


■実写してみました!!

実際に撮影してみると、まず、35mm単焦点レンズとして申し分ない優秀っぷりを遺憾なく発揮してくれます!!

STMレンズの中でも特に高速な「リードスクリュータイプSTM」を採用しているので、最新USMには及ばないものの、実用上無音で快適なAF性能。

さすがEOSのAFシステムと親和性の高い純正だけあり、ピント精度も抜群。

画質もキレキレにキレています!!

撮影していてとても楽しい!!

そしてこのレンズの驚異の能力はここから発揮されます!!


「うおーーーーっ!!」と思った!!

なんと、35mmで普通に楽しくスナップ撮影していて、えいっ!!と急にマクロ撮影に移行したわけです。

無限遠から等倍(付近の)マクロ域への急激な移行。

常識で考えると、AFはスウウウーーーーーという感じでゆっくり調整しながら当たったり、迷ったりすると思うのですが、このレンズは違う!!

一瞬でスパっ!!と合焦してしまう。

「な・・・!! なんだこいつは!?」

あきれるくらいの超性能。

しかも、被写体に激突するくらい近寄っているのですが、LEDライトにより影も気にしなくて良い・・・どころか、LEDライトによって被写体に光のアクセントが施されて素晴らしい効果さえ生んでおります。


さすが純正レンズと言うべきか、ピント精度もパーフェクトです。

EOS KISS X7の中央部1点AF固定なのですが、相性抜群です。

しかも、最高で4段もの手振れ補正能力を誇る手振れ補正装置「ハイブリッドIS」が威力を発揮しているのか、限度はあるでしょうが、手振れの心配も無い感じ。

EF 100mm F2.8L IS USMレンズの驚きが再び!!という感じです。


画質、速度、精度どれをとっても非の打ちどころがなく、まるで羽が生えたように軽快に撮影して行ける!!

私が2005年に一眼レフに入門して以来見て触って来た全てのレンズの中でも、文句なしに一番欲しくなったレンズです。


軽快な無限遠のスナップ撮影から、一気にマクロ域の撮影へ!!

ダイナミックな変化にも、高速かつ精密に追従してくれる!!

衝撃と興奮のあまり軽くパニックになりそう。

あまりの欲しさに「このレンズ、下さい!!」と言いそうになりましたが、今日は買って帰れない!!

なぜか!!

今年は実はカメラ予算が無いのと、EOS KISS X9が発売されるので、色々考えないといけないからなのです。

こんなに欲しいレンズが目の前にあるけど、買って帰れないのは辛い!!

このレンズ、(個人的に)35mm単焦点レンズとマクロレンズ両方の歴史を、たったの30秒くらいで変えた決定的なレンズ。

EOS KISS X9の直前に、こういうとてつもないレンズを発売して来るキヤノン・・・心の奥底からおそるべし!!!!