2009年2月9日月曜日

ハイビジョン映像、テープからの旅立ち






先週末、私が長い間DVテープに撮り貯めた、ハイビジョンカメラの映像(HDV)をパソコンを使って、脱・テープに取り組んでみました

出来れば、ブルーレイに焼ける環境を整えてからやりたかったのですが、機材の購入の予定が全く立たないので、とにかくテープからファイルの状態に変換しておこう、というところです。

具体的な作業としては、HDVカメラのムービーをパソコンに取り込むわけですが、その際に接続に使うのはUSBではなくてi-LINKです。

取り込みソフトは、フリーソフトのHDV Splitを使用しました。
取り込みそのものは、ソフトの出来が良いためか、ビックリするくらい簡単でした。
カメラと接続して、取り込みたい位置までテープを早送り/巻き戻ししておき、ファイルの保存先を決めて、ファイル名を決めて、最後に録画ボタンを押すだけです。

ちなみに、HDVテープをファイルに変換すると、MPEG2 TS形式ファイル(拡張子は.m2t)になります。
ビットレートは固定で25Mbps

取り込みの速度は、再生時間とほぼ等しいですね。
プレビュー画面で普通にテープの鑑賞をしているうちに取り込みが完了って感じです。

ただ、パソコンに取り込んだは良いですが、1時間テープ一本でおよそ9GB分くらいのファイルが出来上がってくるので、パソコンのハードディスクがたちまち不足してしまいました。
(追記:1時間テープは、実は1時間2分撮影が可能です。1時間2分全てを使い切ったテープを変換したところ、合計11.4GB分のファイルが作られました)

そう、これって、最終保存先はどうするの? という、脱テープ時の最大の悩みです・・・。
テープなら、何も考えないでそのままテープで良いですからね。
そこで、そのままデータファイルの形でDVD-Rに焼いておくことにしました。

データファイルのまんまでも、プレイステーション3があれば再生は大丈夫です。
プレイステーション3は、ハイビジョン再生をとても簡単な話にしてくれる切り札と言えるかも知れませんね。

ただ、HDV Splitで、シーン毎にファイル分割された状態のままのDVDをプレイステーション3で再生しようとすると、ファイルの継ぎ目で1秒くらい待ち時間が発生する、という弱みもあります。

テンポを良くする狙いで1シーン3秒から5秒くらいで撮影していると、その3秒から5秒ごとに1ファイルに分割されているため、連続して再生してみれば・・・停止時間が数多く発生する状態になるわけです。

もっとも、それは、ファイルが分割された状態だから当たり前であって、手間を惜しまずに編集で1本に結合すれば良いだけの話なのです。
ただ、個人的には、シーン毎にファイルがバラけた状態の方が何かと便利なので、しばらくこのままで突き進んでみようかなと思っています。

ファイルの形にしてしまうと、再生は本当に便利です。
DVD-Rを、プレイステーション3にセットして再生するだけというのは嬉しい。
今までだと、カメラを取り出して配線しなければなりませんでしたし、テープは再生するたびに磨耗してゆくので気になっていました。

肝心の画質は、テープと全く遜色無いです

ただ、私の所有するHDR-HC3というカメラは、小型ハイビジョンカメラの元祖だけあって、時代を感じるというか解像力が低め。レンズの性能も高くないのでモヤッとした眠い感じの映像です。
だから、ドットを等倍再生してしまうハイビジョンモニタで見るよりも、正直言って、アナログブラウン管テレビでダウンコンバージョン(自動)して見る方が遥かに美しいと感じます。

ブラウン管と言えば、パナソニックのタウ(21型)は、非常に映像が繊細で鮮やかで気持ち良く、特に気に入っています。