2017年12月2日土曜日

PowerShot G1X Mark3触って来ました!! 良い意味で圧倒的な「新型G5X感」

ついに待望のAPS-C "G"「PowerShot G1X Mark3」を触る事が出来ました!!

結論から言うと、値段がかなり張るので、ハードルは高いものの、小さなしかも高級機APS-Cカメラが欲しければ、七割方は間違いない!!と言える完成度でした。

あとの三割は何が気になるのか、順を追って記事を書かせて頂きます。


まずは、PowerShot G1X Mark3 (以降G1X3)の外観の感想です。

ちなみに、外観写真は、全て私のPowerShot G5Xで撮影しています。

さて、G1X3ですが、一言で言うと「圧倒的な新型PowerShot G5X感」です。

これは誉め言葉で、今までは良くも悪くも、デカかったり、単焦点レンズだったり、特殊な存在だと言う事を意識せざるを得なかったAPS-C搭載コンパクトカメラが、ついに、万能タイプの1インチセンサーカメラと同等以上の優れた使用感を得る事が出来た、画期的な存在と言えます。

やっぱりキヤノンすげぇなコリャ!


PowerShot G5Xに店頭で一目惚れノックアウトされた私にとっては、G1X3は、もう非の打ち所がないルックスと高級感です。

APS-Cという巨大センサーを搭載しているだけあり、G5Xと比べると、ややレンズの張り出しが大きくて、ポケットに突っ込めない回数が増える気はするのですが、そうは言っても、ボディを握った感覚はほぼ同等。

これは文句なしにすげーーー。

有機ELファインダーの見え具合もG5Xと全く同じ感覚。

このあたりの素晴らしさは、G5Xで体験しているのが幸いして、冷静でいられましたが、もしそうでなければ大騒ぎして買っていたかも知れません。

良くも悪くも、G5Xを持っているのと、持っていないのとで、買う時期が大きく分かれるカメラかも知れないですね。


G1X3は、さすが最新のDiGiC-7搭載だけあり、動作は軽快でビュンビュンです。

ただ、気になる点がここで出て来るのですが、まず、欠点ではなくて、贅沢な悩みなのですが、キヤノンの技術力があまりにもハイレベル過ぎて「せっかくのAPS-Cセンサーが搭載されてる気がしない」カメラです。

なんか、1インチセンサー搭載と言われたら信じてしまうくらい自然。

このあたりは、399gという破格の小ささが、まさかの想定外の効果になってしまったか。
毎回「これ1インチじゃなくてASP-Cセンサー搭載してるんだよ」と説明する手間がありそう!!

あと、多分、1gの攻防だったのでしょうが、コントロールリングが、G5Xよりも簡易タイプのデザインになっていますね。

G5Xでは、金属調の重厚感と高級感に溢れたダイヤカットのリングなのに、G1X3では、樹脂感もろ出しのシンプル加工のタイプになってます。

あと、G5Xは、クリック感が絶妙にチューニングされて搭載されており、フィーリング的に100点満点でしたが、G1X3は、クリック感のないシームレスタイプになっているので、このあたりは好みと使用方法の違いで好感度が上下しそうですね。

レンズバリアが無いので、フィルターをセットするとなると、収納性もやや悪化してしまうか?

まぁ、レンズバリアは、バリアと言いつつめちゃ精密パーツで、むしろ破損の不安を高めてしまうパーツだったりするので、無い方が安心出来るのだという考えもありますが・・・。


■実写編■

焦点距離22mm。絞りF/4です。

いやー、もういちいちAPS-C換算なんてせずに済む、そのままの焦点距離を言えるのが気持ち良いですね!!

G1X3は、15-45mm F2.8-5.6というレンズを内蔵しています。

ISO感度は1600です。

キヤノンの最新製造プロセス2400万画素APS-Cセンサー搭載。

AFは、今をときめく、キヤノン・ミラーレス技術の最高峰「デュアルピクセルCMOS AF」搭載なので、高速も高速。

ただ、レンズは、PowerShot G5Xの、ASP-C換算 15-63mm F1.8-2.8レンズよりは、やや刺激には欠けるかな?

広角側で周辺が流れる癖はあるもの、中央部の解像力が単焦点並という化け物並みの刺激に溢れたG5Xと比較すると、やはり、センサーが巨大な分、光学的な難易度は飛躍的に上がっている模様。


これは焦点距離33mm、絞りF/5。

このレンズ、やはり、特性的には望遠側に行くほど、広角側よりはやや描写が柔らかくなるかな?

同じ焦点距離の、EOS M用レンズである「EF-M 15-45mmレンズ」に似た感じがする・・・?!

個体差もあるのかも知れないですが、これだと、内蔵の喜びという部分はありますが、なまじ本体がEOSに匹敵するほど優れているため、早い段階で「単焦点の22mmなり、50mmのレンズが欲しいーっ!!!!!」という衝動に悩まされそうな気がします。


個体差もあるのでしょうが、全体的に、レンズの描写力は、ベンチマークとかとったら良いのかも知れないですが、個人的な感覚だけで言うと、EF-M 15-45mmくらいかなぁと。

キットレンズなのにやたら優秀なEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMレンズには勝てない気がします。

そう、G1X3は、なまじ、EOS並みの性能を持っているため、早い段階でレンズに強烈な物足りなさを感じてしまう危険があるかも。

とは言え、オールインワンでここまでのカメラが誕生してくれた事は、もろ手をあげて大歓迎させて頂きたい。

正直、欲しいです。

というか、今年はもう、「小さなカメラの決定的存在」となったと思う、PowerShot G9X Mark2を購入させて頂いたので、ちょっとすぐには無理でもいつか買いたい。