まだ寒さが残る春まっ只中。
空気の密度もちょうど良いこの季節は、愛車のアイにとっても良い季節です。
↑アイはやっぱり良いクルマです。
ホンダの特許により、車体中央部に燃料タンクを配置している(!!)ため、重量配分は45:55と理想的。
エンジンを前に搭載していないからこそ出来るプロント周りのフレーム、サスペンス配置設計などなど、基本的にはピュアスポーツカーの手法が投入されています。
ミッドシップエンジンでしか出来ない「繭型クーペルック」の骨格は、何年経過しても似たクルマの登場がなく、新鮮さを保ち続けていますね。
あと10年後に見ても新しい気がします。
↑走りも本当素晴らしいです。
ホンダS660のようなピュアスポーツカーではないので、これがスポーツカーだという教本のようなものではないのですが、解像度の高いコントローラブルなブレーキや、犬や猫のようなナチュラルなコーナリングなど、低速からでも分かる、飛ばさなくて楽しいスポーツカーを堪能できます。
ただ、建前はあくまでもファミリーカーなので、シートやドライビングポジションなどが平凡そのものでこのギャップが楽しめる方にだけおすすめですね。
あと、当時、異例のミッドシップ専用新規開発された3B20 MIVECターボエンジンは楽しさの塊。
季節の話を最初にしましたが、空気がちょうど良いこの季節は、ターボエンジンがもりもり力を発揮しやすい。
特に、フロントが軽いのに、このエンジンと175 55/R15のリアタイヤがアイを後ろからグングン押して来る感覚は、「う、あ、は、」などと変な声が出そうになるくらいの背中押し感覚を味わえるので強烈。
逆に、64馬力(カタログ値:軽660ccターボは実はこんくらいじゃ済まない?)くらいじゃないと、割と危険なんじゃないかなぁと思えるほど。
↑アイに限らないのですが、ミッドシップエンジン・リアドライブマシンは、とても繊細で、ドライビング的には最高度数の知識と意識が求められるカテゴリーです。
技術者もここぞ調律の腕の見せ所ですが、基本的にドライバーもラフに扱う事は許されません。
短気な方はこのMRにはそぐわないのですが、逆に言えば、心を穏やかに修行するのにもってこい!
それはともかく、走りも低速からワクワク楽しく、妥協のない走りとデザインがあるのに、さらに荷物も積めて生活にも便利という二重奏・三重奏マシン。
↑それと、「繭型クーペルック」で、スポーツカーと同等にフロントウィンドウが傾斜しているのがアイ。
そのお陰で、車体サイズに制約のある軽自動車としては、異例にダッシュボードが深くて広いです。
運転していても、宇宙船か何かと表現した方がいらっしゃいましたが、本当に良い意味でクルマ離れした空間です。
ホンダS660も将来的には良いかなぁと思っているのですが、次もやっぱりアイになりそうです。